ABBAは1970年代の終わりから80年代にかけて世界で大ヒットしていたスエーデンの4人のグループ。(説明必要な人、いる?) あの当時、もちろんYoutubeは無かったしテレビで動いているABBAが見られるのはMTV(テレビ番組)位だったかと思う。ABBAは日本にも来たのでテレビに出た事もあったけれどそれはレアケース。
なのでABBAを聞いていたのはもっぱらFM放送が主だった。それはABBAに限らずだけれど。小林克也氏とか湯川れい子氏、それと神奈川だったけどNHKFM静岡の名前忘れたけど土曜の午後に音楽番組やってたあの人?とかが洋楽流してた中で良く聞いた。

あの時、ほんとによくABBAは流れて来ていた。耳触りの良い曲調で悪くないとは思ったけれど、そんなに好きにはなれなかった。なんと言うか、完成度が高くてツルツル表面のプラスチック製品みたいに感じていた。
今こうしてYoutubeで歌っている映像を見ながら聞くとまた全然違っていて驚く。歌っている口の動きを見て聴きやすい英語の歌詞を追っているとあの完成度はただ、彼らとっても上手かったんだなと。歌の途中に普通に喋るみたいなところなんか、絶対レコーディングで乗せているんだと思って聞いてたけれど、ライブで実際に歌いながらレコードと全く同じにそこのところができている。ライブでもあの時聞いていたレコードの演奏と歌がそのままで、しかも身体を動かして衣装をヒラヒラさせてあの音がちゃんと出ているのだ。

へぇ〜! 聞けば聞くほどすごいグループだったんだとわかる。そりゃぁ、世界で次々とヒット飛ばすわな。
うーん、一番最初にヒットしたダンシングクイーンよりSOSって曲の方が好きだなぁ。

ついでにABBAが解散した後のアグネッタ氏のソロの曲も出ていると言うのがYoutubeで出ていたので聞いてみた。あれ、歌、やっぱりとっても上手い。すごい上手い。
なんだけど、あまり魅力を感じない。Youtubeでも評価が低い。聞いてる人は多いのに。ABBAのイメージを求め過ぎるからか? いや、そうじゃないな。やっぱりプロの歌手で上手い人は多いと思うけど、それだけじゃ歌って聞かないんだよなぁ。
ABBAではボーカルが他のバンドの曲よりは前に出ていなくて演奏の一部的な歌になっててピッタリはまってた。あの特徴的な声が演奏と同列にいた。ソロになるとソロ歌手のための曲になってしまっていてどっちかと言うと特徴が無い。ABBAは内山田洋とクールファイブとは違うんだな。前川清はバックがいなくてもヒットできるけどABBAにはそれはできないんだ。それであの完成度なのか、なるほど。
いずれにせよ、人は力を発揮できる場所とそうでない場所ってのがあるんだろう。実力が高くても場所が悪いと上手くはいかないんだろう。と言うわけで、ABBAはYoutubeが良い。