Vespa復活するも.....

べスパPXが復活するそうだ。

もう去年のニュースだけれど、2010年11月のEICMAミラノショーで発表されていたとのこと。
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良かった、と言いたいところだけれども、ガッカリの方が大きい。
何故かと言うと、マフラー等の改良でヨーロッパの排ガス規制をクリアしただけでほとんど前のままで出てくるからだ。前のままと言うのは2サイクルエンジンのままってことで排ガス規制に適合させたわけだから以前より走らない、燃費が良くなっているわけでもないと誰が考えてもわかる。古い生産設備を引っ張り出してきてインドのメーカーと同じことをやるだけなんてどう考えてもおかしいんじゃないか?、ピアジオさん。

ピアジオったら、ハイブリッド・エンジン・スクーターも作っているほどの会社なのに、どうしてべスパPXを昔のまま復活させるんだ。顧客にオリジナル信仰がある事もわからないではないけれど、べスパはあのサイズと乗り味と形があればエンジンなど変わってしまっても全然かまわないのに。その点でヤマハのSRなんかとは全然違うのだ。

それではどうして新型の現代的デザインのべスパじゃダメかと言うと、それも単に形だけの問題じゃない。新型とPX以前を乗り比べるとわかるのだけれども、新型に乗る位だったらもっと安いホンダやヤマハで十分だ。新型はハンドルが軽くてお買い物などにはそれで良いし、その方が良い。けれども"オートバイ"らしいのり味があまり無くて、つまりは乗っても面白くも何ともないってこと。だったらわざわざべスパなんか選ばない。ヤマハを選べば良いのだ。

そうしたわけで、ピアジオより今後しばらくはインドのLMLの方が期待できそうに思う。LMLはちゃんとPXの形のままに4サイクル・べスパを出している。ライセンス生産メーカーには中身がどうあれピアジオの置き土産であるあの形が財産なのだからPXをPXのまま進化させてくれるはず。

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