今回の記事はエグい内容が含まれるため苦手な方はご遠慮ください。
8時くらいに1階フロントの上の食堂で朝食をいただく。
バイキング形式だけどあまり種類がない。
どうもカンボジアのホテルは朝食に期待できそうにない笑
さて今日はトゥールスレン博物館からキリングフィールドへそのまま向かうので、荷物をまとめて一旦チェックアウトすることにします。
フロントでチェックアウトを申し出て昨日お釣りをもらってないことを伝えると「今はお釣がない」と言われました、昨日もそう言ってたやんけ。
わたくしが単語のみで文句を言ってると小さな金庫を開けて「ほら、今は100ドル札しかないのよ」と見せてくる。
確かに大きい金額しか入ってないけどさ、もー約束が違うじゃん。
まぁでもたった2000リエル(51円)のお釣りのために時間潰すのもアホらしいので「んじゃいいよ、荷物だけ預かって」と紳士的対応。
気を取り直してグラブタクシーでトゥールスレン虐殺博物館へ向かいます。
コンフォートホテルからは約10分、グラブタクシーで5200リエル(134円)
5500リエルを渡しお釣りなし=142円=1.37ドル
9:20 トゥールスレン虐殺博物館に到着、別名S21
クメールルージュ(ポルポト)政権下で秘密裏に稼働していた施設のため、正式名称はなくこのような暗号名で呼ばれていました。
現在は地名をとってトゥールスレンと呼ばれています。
2年9か月の間に14,000~20,000人が収容されたと言われ、そのうち生還できたのは8人のみだったと言われています。
なぜ秘密にしなければならなかったのかというのは、世界からの批判を免れない理由がここにあるからです。
ここが博物館の入り口。
トゥールスレンの入場料は5ドル(540円)
オーディオガイド付きはプラス3ドル(324円)
せっかくオーディオガイドがあるので日本語音声ガイドを借りることにしました。
というか基本音声ガイドがついてて無しにすると5ドルですね。
赤い字のwithout〜は◯◯抜きでという意味です。
リーフレットも日本語のやつがあります、というかいろんな国のがありました。
こちらで機械を借ります。
オーディオガイドはご覧の11ヶ国語に対応。
こちらで機械を借ります。
オーディオガイドはご覧の11ヶ国語に対応。
クメール語
英語
フランス語
中国語
ドイツ語
日本語
韓国語
韓国語
ベトナム語
スペイン語
オランダ語
イタリア語
ネザーランド?って思った人もいると思いますが、ネザーランドというのはオランダの事です。
ネザーランド?って思った人もいると思いますが、ネザーランドというのはオランダの事です。
海外ではオランダとは言わずにネザーランドと言うようです、ちなみにオランダ人のことはDutch(ダッチ)と言います。
リーフレットにはオーディオガイドの番号と場所が記載されているのでそれに沿って移動します。
ちなみにここはとても厳かな場所なので注意書きに「笑わない」「大声で話さない」という事が書いてありました。
最初に目に入るのはこの白いお墓、9個ありますがこれは侵攻してきたベトナム軍がここで最初に発見した犠牲者達のお墓だそうです。
つまり9人の遺体を見つけたんですね。
オーディオガイドの内容はめちゃくちゃ長いので、所々かいつまんでコメントしていきます。
このトゥールスレンは元々高校だった建物を収容施設に改造した物なのです。
オーディオガイドの内容はめちゃくちゃ長いので、所々かいつまんでコメントしていきます。
このトゥールスレンは元々高校だった建物を収容施設に改造した物なのです。
そう、この博物館は殺戮現場そのものを保存してあるのです。
A棟の1階から見ていきましょう。
元教室のこの部屋、ポツンと一つだけ鉄製のベッドが置いてあるだけなんですが、かえって不気味です。
ここは収容者が尋問(拷問)を受けた部屋、写真のベッドにくくりつけられて尋問されました。
横の壁には犠牲者の発見時の写真が飾ってありました。
発見された時には腐敗が進んでいたそうです。
白い紙が挟んでありましたがこれは犠牲者の顔を隠すためなんじゃないかと思います。
隣の部屋にもまた鉄のベッドが。
ここにも犠牲者の写真がありました。
その隣の部屋にも。
オーディオガイドによるとS21(トゥールスレンでなくあえてこちらで書きます)で働いている者は全て最高20歳までの少年少女たち。
次の記事で歴史的な流れを書こうと思いますが、このままだとちょっとわかりづらいかと思うのでとりあえずここで簡単に説明します。
事の発端と子供看守
クメールルージュを立ち上げたポルポトが原始時代のように農業などで皆んな同じ仕事をして生きていく平等な世界を作ろうとしたのです。
頭のいい人(知識人)はお金を儲けて格差ができるということでわざわざ国内外から呼び寄せて全滅させようとしました。
しかし大人を殺してしまうと働き手がない、そこで地方に住む子供はまだ知識もなく純粋なのでこの子供達にクメールルージュの一員として働かせることにしたのです。
※諸説あり
簡単に言うとこんな感です。
そして看守は所長が殺せと言うまで囚人を殺してはいけない、拷問に失敗し殺してしまったら看守すらここに収容される。
それがS21(Security Office 21)です。
カンボジア旅 15へ続く