OrganFreak

ハモンドオルガンに魅せられたオッサンのブログ

HAMMOND TIMES

2006年11月29日 | つぶやき
アメリカのHAMMOND ORGAN COMPANYが発行していたHAMMOND TIMESの1963~66年のものが30冊くらい手許にあります。ハモンドオルガンの全盛期のものなので面白い記事が沢山載っています。と言っても英語がチンプンカンプンなので写真ばかり見ていますが(笑)

その頃リリ-スされたレコ-ドも毎号に載っています。ハモンドのレコ-ドと聞いてまず日本人ならジャズオルガンを連想すると思いますが、それがそんなに多くないのです。ジミ-・スミスが4枚ジャック・マクダフとシャ-リ-・スコットが2枚、何故かウエストコ-ストのジャズオルガニスト、ポ-ル・グリフィンも2枚紹介されています。

中心はポピュラ-オルガンですエセル・スミス、エデイ・レイトン、ボブ・ラルストンのレコ-ドがよく紹介され、あと名前も知らないポピュラ-オルガニストのレコ-ドが沢山紹介されています。

当時のハモンド社の方針がよくわかります。やはり高級な楽器であったので販売のタ-ゲットは白人社会だったのでしょう。後年ヤンキ-スタジアムの名物オルガニストになったエデイ.レイトンは63年の3月は丸1ケ月カナダを中心にデモ演奏ツア-をしています。

全米のハモンド愛好家グル-プ(HAMMOND ORGAN SOCITIES)を紹介するコ-ナ-が載っていますが見事におじさんおばさんのグル-プです(HAMMOND JUNIOR CLUBもあることはあります)皆が集まりパ-テイで弾いたり楽しそうにしています。なかにはクリスマスパレ-ドで車に引かせた台車の上でハモンドを弾いてる写真もあります。以前日本ハモンド在籍時代アメリカのデモプレイヤ-が来て日本はいいなア-若い女性ばかりでとつぶやいた意味がわかりました(笑)

当時ハモンド社が力を入れていたコ-ドオルガンのグル-プ、HAMMOND CHORD ORGAN CLUBというのもあります。

HAMMOND ORGAN SOCITIESやCHORD ORGAN CLUBを組織化し販売に繋げていたのがよくわかりますが、黒人のグル-プは無かったのか一つも紹介されていません、きっと差別されていたのでしょう。でも結局は黒人達が愛したジャズオルガンが最後に勝ち残るのですが!!!

当時のハモンドオルガンデイ-ラ-も紹介されています。奇麗な広いスペ-スにB-3,C-3,A-100等が沢山展示され目を見張るばかりです。多くはスタンウエイピアノを扱っている楽器店がハモンドオルガンを販売していたそうです。明日ショ-ル-ムを掃除しましょう!

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4 コメント

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興味深い内容 (京都の大岸)
2006-11-30 00:17:20
最近はmixiばかり見ていて久しぶりにblogを見たら興味深いマニアックな内容でしたのでコメントをしなくてはと思いまして・・・。
以前山本さんにHAMMOND TIMESを見せてもらい私も欲しくなり何冊か手に入れたのですが、写真などを見ているとハモンドの全盛時代の光景が浮かんで来るようで何とも言えず贅沢な気分になります。 
戦争の時はハモンドも慰問に使われていたみたいでその時代のHAMMOND TIMESの表紙や中身は戦争の慰問でハモンドを弾いている写真が多いです。 出来ればすべてのHAMMOND TIMESを見てみたいですね。
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英語が理解できたら................................ (organfreak)
2006-11-30 09:58:18
大岸さん英語が理解出来たらもっと楽しいだろうとつくづく思います。Hammondは他の電子オルガンに比べ絶対にピッチが変わらないのと湿気に強いので(勿論音がいいので)スタインウエイピアノと共に軍需モデルに指定されていました。潜水艦にも搭載されていたというから、こんな国と戦って勝てるはずがないですね(笑)
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軍需モデルでしたか (ハモン道場)
2006-12-03 02:57:20
かつてある音楽家の自宅でHammond-B3(+レスリーが2発)を見せてもらったのですが、「これはアメリカの上流階級の家庭向けに造られたものなのだ。」と言われました。でも今ではClassに関係なくHammondに情熱を注いでいる人達によって活用されて再び世の中にHammondの素晴らしいサウンドを伝えているのですよね。かつてアメリカでは、Swing Jazzが戦意を高揚するのに利用され、Hammondが戦地を慰問し、戦後、Fender Rhodesの音が戦争で傷ついた人々の心を癒した、これは私が勝手に描いた構図なのですが、現代で聴くHammondの音にはいつも癒されてとても元気な気分になります。多くの人々がそれを感じていると思います。Hammondのピッチが安定しているというところも頼りになります。
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Hammond道場さん (organfreak)
2006-12-03 09:22:37
いい名前ですね!軍需モデルであった関係で戦後進駐軍のキャンプでも置かれていて、ここでHammondの演奏を初めて聴いたという方もいます。それと私が1番驚いたのはクリント.イーストウッド主演のアルカトラズからの脱出という映画の1シーンに監獄にB-3が置かれていたことです。監獄にですよ!!!すさんだ囚人の心を癒していたのですかね?
さあ、今日はジャズオルガン科の生徒ライブ発表会です、癒しにいってきます!!!
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