OrganFreak

ハモンドオルガンに魅せられたオッサンのブログ

ラグタイム大阪 ラストライブ

2005年06月25日 | ライブ日程
 ラグタイム大阪(旧ドンショップ)が区画整理の為、立ち退きとなり、6月30日がラストライブとなります。当日は橋本有津子オルガントリオでゲストも多数参加されるだろうし、盛り上がること請け合い。

 私が日本ハモンドの新入社員だった1970年代、当時のドンショップでは既に、HAMMOND X-77 ORGANがライブで使用されていました。(ドンショップのオ-ナ-奥村さんが「11PM」という当時のテレビ番組に小曽根実トリオのメンバ-として出演されていた時使用していたものと同機種で、とても気に入ったので自分のお店でも演奏したいの為に購入してしまったといういきさつがあります。)

 その後、X-77は故障しライブはピアノ主体に代わっていましたが、1991年、独立しYScorporationを設立していた私が、そのX-77を引き取りB-3に入れ替えました。
 今でこそオルガンライブは各地のライブハウスで行われているが、紛れもなくこの店がその先駆けであり、ジャズオルガンの発展に大きく寄与してくれたと言えるのではないでしょうか。
 
 当日の演奏者(ホスト???)である橋本有津子、そして彼女と共に当社ジャズオルガン科講師を務めていれている小野みどりもまた、この店に育てられたと言っても過言ではないと思います。
 
 ブルノ-ト大阪が筋向かいにあったので(現在は移転してしまいましたが)、ブル-ノ-ト出演後のオルガニストに声をかけ、よく店まで引っ張っていって演奏してもらったものです。
 ジョ-イ・デフランセスコ ラリ-・ゴ-ルディングス ドクタ-・ロニ-・スミス 故ブラザ-・ジャック・マクダフ それに小曽根真もB-3を演奏してくれました。
 
 区画整理の為とはいえ立ち退きはかえすがえすも残念です。しかし悔やんでも仕方がないし、1日も早く新しいラグタイム大阪が梅田で開店することを祈りつつ6月30日のライブを楽しみましょう。
 

ハモンドオルガン最高機種X-66をショ-ル-ムに展示しました。

2005年06月24日 | 製品情報
 ハモンドオルガン社が全盛期であった1966年のナムショ-で発表され一大センセ-ションを巻き起こした後、世界のプロオルガニストのアドバイスを取り入れたうえで1967年の5月に発売された、デラックスシアタ-オルガン「X-66」。

 現在でもアメリカの「X-66クラブ」といったような愛好家グル-プがあるくらいで、その方達のホ-ムパ-ティなどで活躍しているそうです。「グリ-ン・オニオン」で有名なソウルオルガニスト、ブッカ-・T・ジョ-ンズも自宅ではX-66を弾いている、と言った話も耳にしました。

 世界の富裕層をタ-ゲットにしたオルガンということもあり、当時の価格で515万円、更に専用のト-ンキャビネットやレスリ-スピ-カ-をつけると600万円を優に越していました。そのため日本では個人で購入するケ-スはほぼ皆無で、放送局や某デパ-トのイヴェント広場、高級クラブ等に入っていたことが多い製品です。


 当社にあるX-66は関西の某放送局に入っていたもので状態は「とても良い」ものです。現在専門の技術者がオ-バ-ホ-ルにかかっているところです。
 すでに購入したいというお客様もおられますが、暫く展示していると思います。
 電子オルガン絶頂期であった時代の面影を残した逸品。ぜひ一度触れ、その音を楽しんでみて下さい。

博多のグラント・グリ-ン来阪

2005年06月19日 | ライブ日程
 オルガンに最も合うギタリストといえば、真っ先に思い浮かぶのがグラント・グリ-ンである。
 「オルガニストのお抱えギタリスト」というイメ-ジがあるくらい多数のオルガニストと共演している。レコ-ドに残っているだけでも、1960年のサム・レザ-に始まり、ベイビ-・フェイス・ウイレット、ジャック・マクダフ、ジョン・パットン、ジミ-・スミス、グロリア・コ-ルマン、ビリ-・ガ-ドナ-、ラリ-・ヤング、ワイルド・ビル・デイビス、ル-ベン・ウイルソン、チャ-ルズ・カイナ-ド、エマニエル・リギンズ、ロニ-・フォスタ-、シェルトン・ラスタ-と枚挙にいとまが無い。オルガンが好きならグリ-ンが好き、グリ-ン好きならオルガン好きという方程式が当てはまる程ではないだろうか。

 そんなグラント・グリ-ンを敬愛し「博多のグラント・グリ-ン」と言われている中川正浩氏が来阪し、これまたグラント・グリ-ン大好きのオルガニスト、小野みどりと2日連続でオルガントリオライブをする。こんな二人ががっぷり四つに組んでのライブだから骨太でブル-ジ-なライブになること必至である。
 
 オルガンが好き、グリ-ンが好きというジャズファンが聴かないという手はない。勿論、大阪のライブに先駆けて中川氏のホ-ムグラウンドとでもいうべき、博多ブラックベリ-でも2人のライブがあるので九州の方、大阪はちょっと遠いという方、こちらもぜひお見逃し無く!!!!

 7/14(木)博多ブラックベリ-  
http://www.h4.dion.ne.jp/~bb1977/top.html
      中川正浩(g)小野みどり(org)菅原高志(ds)


7/30(土)帝塚山ラグタイム  
http://www.rugtime.kansai.walkerplus.com/
      小野みどり(B-3org)中川正浩(g)東敏之(ds)

  7/31(日)尼崎市武庫之荘 Orvieto
        小野みどり(B-3org)中川正浩(g)堺貴洋(ds)
       ※ Orvietoにつきましては当社HPライブ情報のDr木谷 produce live をご覧になってください。
http://www.ys-co.org/

偉大なジミ-・スミスの想い出

2005年06月18日 | つぶやき
 大学時代にラジオで流れていたジミ-・スミスのザ・キャットを聴き、いたく
感激した。
 名器ハモンドB-3に携われるという事で、当時ハモンドオルガンの代理店をしていたエ-ス電子工業に入社し、現在B-3オルガン専門の販売店を経営している。私の人生を変えたのがジミ-・スミスであり、彼の名曲「ザ・キャット」である。
 ジミ-・スミスの弾くあの曲さえ聴かなければ違った人生を歩んでいたと思う。実際のところ私は音楽とは無縁で音楽の通知簿はいつも2かよくても3であったし。

 そのジミ-・スミスが今年の2月、アリゾナのスコッチデ-ルの自宅で亡くなった。スコッチデ-ルには以前からジョ-イ・デフランセスコが住んでいるので彼の勧めで転居したのだと推測している
 
 毎年冬にブル-ノ-トに出演の為来日した彼の演奏を聴くのが1年の最高の楽しみであったのにとても残念で仕方がない。
 年々衰えて行くのが目に見えて解ったが、それでも他のジャズオルガニストの誰よりも格好よく、誰も真似出来ない異次元の世界にいた人だと思う。
 何故って、それまで教会の結婚式か葬式で、よくてもラジオの昼のメロドラマの伴奏楽器やスケ-トリンクのバックグランドミュ-ジックでしか使われていなかったハモンドオルガンをジャズの世界に持込み、ゴスペルとブル-ス色の強いジャズオルガンの特長を活かしたフアンキ-&ソウルジャズを確立させ、遂にはピアノと並ぶ花形鍵盤楽器にまで仕立て上げたパイオニアとしての自信と誇りが創りだすオンリ-ワンなサウンドだからではないだろうか。
 そういうことだから、ジャズオルガニストだけでなく、ロックキ-ボ-ディスト達にも大きな影響を与えた彼のスタイルだが、彼らがそう易々と同じような演奏を出来るものではないと思う。

 15回以上オルガンをレンタルし面識のある私だが会うたびに緊張し、興奮していた。
彼のサウンドチェックは10分かかるほど念入りかと思うと、即OKが出るような時もあった。ほぼ毎回不機嫌で、周りのミュ-ジシャンも王様に摂するように気をつかっていた。
 1度だけ機嫌の良いときがあり、彼がもってきたケンタッキ-・フライドチキンにタバスコを山ほどかけ、それを2人で食べながらいろんな話(と言っても英語の出来ない私には断片的にしかわからなかったが)をしたことが私にとって大事な宝物である。
 
 ジョ-イ・デフランセスコを始め有能な若手プレ-ヤ-や、長い時間をかけてやっとジミ-の呪縛から解き放たれたロニ-・スミスなどベテランのプレ-ヤ-達が、ジミ-・スミスから始まったジャズオルガンの世界を益々発展させていこうとしている。ジミ-・スミスによってオルガン人生を歩むことになった私も、プレイヤ-達とは違う側面からではあるが陰ながら協力できればと思う。
 
 天国のジミ-・スミスから「よくやっているな」とお褒めの言葉をもらえるように。
 

東西でハモンドB-3オルガンライブ

2005年06月16日 | ライブ報告
 梅雨入りとなった6月10日と6月11日。福山市と名古屋市で名器ハモンドB-3オルガンを使ったジャズオルガンライブが行われました。両日共、入場制限するほどの大盛況でした。
 
 6/10は、福山市で今年で8年目を迎えるデイナ-ショウ形式のオルガンライブ。
 
 当日使用されたオルガンは主催者の開原さんが「今年のライブにどうしてもB-3を使用したい」ということで今年5月に当社に来店されて購入していただいたもので、居合わせたオルガニストの小野みどりさんとも相談の上数台あるB-3から1台を選んでいただいたという経緯があります。
 当日は、野田正純さん(開原さんのオルガンの師匠です)、光田臣さん(永らく関西で活躍していたオルガン好きのドラマ-です)等のトリオ演奏。
 ジャズフアンの方は勿論、オルガンジャズを初めて聴くような方からも圧倒的な支持を受けていました。歯切れがよくそして甘いB-3サウンドは会場を大変わかせたそうです。(もちろん当社でお買い上げ頂いたB-3です!!!よくやった!!!)

 6月11日、今年で2回目となるエントランスライブ(名古屋のB-3オ-ナ-、小澤さんのマンションのエントランス)
 
今年2月に亡くなったジミ-・スミスを偲んで 「Tribyute to Jimmy Smith」と銘うってのライブでした。
 ジミ-・スミスの日本ツア-のドラマ-もつとめたジェ-ムス・リ-バイさんがフュ-チャ-され、小野みどりさん(関西で活躍中のジャズオルガニスト) も大阪からの参加となった豪華なライブでした。
 1部は、ジミ-の数々の名曲を取り上げたジミ-・スミスフアンにとっては堪らないステ-ジ。
 2部で、小澤さんの演奏もあり、鈴木郁子さん(小澤さんのオルガンの先生)等も演奏されました。
 当日は、小澤さんのお母様の誕生日ということで、最後は全員でバ-スデイ・ソングを演奏。会場は温かい拍手の渦に包み込まれました。

 どちらのイベントも、来年以降も続けて行きたい意向ですが、集まり過ぎるお客さんにどう対処するかが問題だという共通の贅沢な悩みを抱えています。

6/11 小澤邸エントランスライブ

2005年06月13日 | ライブ日程
6/11名古屋東区にある、B-3オ-ナ-小澤さんのマンション「フォルサ泉」のエントランスで、小野みどりさん・ジェ-ムス・リ-バイによるトリビュ-ト・ジミ-スミスのライブが行われましたので報告します。

こぼれ話・・・リハ-サルが終わると私のリクエスト通り、珍しい鳥刺しや、レバ刺しなどをご馳走になり、ライブ終了後もこれまた、珍しい牛刺しや、蟹味噌グラタン等をご馳走になりました。
とても充実した一日であった。天国のジミ-さんが涎を垂らしていないかな・・・合掌

ライブの模様は
http://www.ys-co.org/

ヴィンテ-ジC-3

2005年06月13日 | 製品情報
珍しいヴィンテ-ジハモンドC-3が入荷しました!!!
オルガン本体と椅子の側面上部に彫刻が施されています。この彫刻入りのC-3はコスト面の問題から1950年代にしか製造されていないとてもレアなモデルです。
レスリ-スピ-カ-122付き。
内部も当社の技術担当が完全オ-バ-ホ-ル中です。
 
C-3以前のオルガンCV(1945年~1949年に製造されていたオルガン。初めてのヴィブラ-ト内蔵オルガン)などにも、同じような彫刻が施されていました。

彫刻入り、Walnut stainの奇麗な外観で、例え演奏しなくてもアンティ-ク家具として部屋に飾りたくなるようなオルガンです。

余談ですが、私の大好きなロックオルガニスト、リ-・マイケルズが名作「スタジオライブ・リ-・マイケルズ」で、A&Mレコ-ドのスタジオの同機種を快演しています。 

素晴らしきハモンド愛好家Vol.1

2005年06月10日 | つぶやき
今年でB-3を代表とするトーンホイールオルガン中心の販売店を初めてちょうど20年目となる。
その間いろんな人と巡り会ったが、その中でもDr.K氏は神様ではないかと思うほど素晴らしいハモンド愛好家である。
私ももちろんそうであるがオルガンプレーヤーはもっと彼に感謝をしなければいけない。

もう10年以上続けている彼が主催するオルガンライブ(月3回)は人が一人も入らなくても最低一人1万円のギャラを保証してくれるのだ。オルガン以外のライブに行って店が人が入らないからといって何千円のギャラをバンドで分けていた事をしばしば目撃したことがある。
これに比べたらなんとオルガンプレーヤーは幸せなことか!その上そこで演奏しているB-3は彼の所有物なのです。
又今年彼の地元のイタリアンレストランで始めたオルガンライブはチャージが無料でその上プレーヤーは高価なイタめしを彼がおごってくれるのです。(私も度々恩恵に預かっているが)
一度彼になんで損するばかりのオルガンジャズのプロデユースするのですか?と尋ねた事がある。自分の好きなオルガンジャズを生で聴きたいからだと答えてくれました。

彼の好意に報いる為にも出演しているオルガニストはもっともっと精進して素晴らしい演奏を彼に聴かせようではありませんか!!!そして彼の愛するジャズオルガンをもっともっと広めましょう!!!
http://www.ys-co.org

vanessa& sylvia japan tour

2005年06月09日 | ライブ日程
ワイエスコ-ポレ-ションがプロデュ-スする、ジャズオルガンツア-。
05年はカナダの超新星ジャズ・ファンクオルガニスト Vanessa RodriguesとアメリカNO.1女性ジャズドラマ-Sylvia Cuencaをフィ-チャ-してのSummer Tourです。
現在予定しているライブ会場及び、日程。
 8/19(金) 島根県出雲市 
 8/20(土) 島根県出雲市多伎町 多伎公民館 
 8/21(日) 岡山県津山市 mulch space O-studio 
 8/23(火) 大阪梅田 JAZZ ON TOP
 8/24(水) 京都三条 le club jazz 
 8/26(金) 東京麻布 Bar Burgler
 8/28(日) 岩手県盛岡市 十一代目源三屋酒蔵

更に詳しくは下記へ
http://www.ys-co.org/

史上最強のロックオルガニスト

2005年06月09日 | つぶやき
HAMMOND B-3 ORGANにレスリ-スピ-カ-を12台繋いで滝の様な轟音のオルガンサウンドで一時代を築いたLEE MICHAELSが、健在だというメ-ルを三重のマイケルズフアンからをいただいた。
私にとっては先日亡くなられたジャズオルガンの神様ジミ-・スミスと並ぶオルガンのアイドルである。B-3オルガンとドラムの2人だけで、あれだけ素晴らしい音楽をつくることが出来たのだ。

ジミ-・スミスのB-3サウンドを聞いて、B-3オルガンに夢中になり、とうとう日本ハモンド社に入社した私がリ-・マイケルズのレコ-ドを聴き、益々B-3オルガンに取り憑かれ、ついにB-3専門店をつくり現在にいたっている。
こうなった原因リ-の演奏するスト-ミ-・マンデイを30年以上経った21世紀の今日聴いても凄い演奏である。誰の影響も受けていない独創的なアドリブ、フレ-ズにのしかかるような重々しいベ-ス。正にロックオルガンである。

誰かが書いていたが、この曲を演奏するとどんなに白けたステ-ジでも観客がのってくるそうである。
今年で六〇歳を越えたマイケルズはロサンジェルスでエビ料理の店のオ-ナ-となり大成功して、たまにごく親しい身内の前で演奏しているそうだ。是非、生の彼の演奏、特にスト-ミ-・マンデイを聴いてみたい!!!