【羽倉崎】
「ども! ペーパードライバーまっしぐら、羽倉崎健です」
【アシスタント】
「どうも! 運転する機会がないですからねぇ~。アシスタントです」
【羽倉崎】
「せめて『ケンくんとドライブデートがしたいから練習しよ!』とか言われて彼女と一緒に練習するっていうリア充イベントがあれば運転しよかって気になるんやけどなぁ」
【アシスタント】
「それはそうと、今日はバレンタインですね」
【羽倉崎】
「おお! そうやな!」
【アシスタント】
「先生はどなたからかチョコレートはもらいましたか?」
【羽倉崎】
「おう! もちろんやがな!」
【アシスタント】
「おお! やりますね! で、どなたからもらったんですか?」
【羽倉崎】
「自分から」
【アスシタント】
「……へ?」
【羽倉崎】
「自分自身から、ブルボンの『アルフォート』と『ビッグサンダー』をいただきました」
【アシスタント】
「えっと……、言ってる意味が分からないんですけど……」
【羽倉崎】
「だから、自分でチョコレート買って自分にプレゼントしたんや」
【アシスタント】
「なんですか、その痛々しいやりとり……」
【羽倉崎】
「しゃーないやろ! 職場でバレンタインの話題なんかい~っこもでぇへんかったんやから」
【アシスタント】
「それでも、その行為はちょっとどうかと……」
【羽倉崎】
「ところで、アシスタントからボクへのチョコレートのプレゼントはなし?」
【アシスタント】
「……すいません。忘れてました」
【羽倉崎】
「アカンがな」
【アシスタント】
「ハイ」