近頃はあまり使わなくなったが、‘季節(とき)知らず’という言葉がある。いや、あった。今では噺家が寄席の高座で、「え~ 噺家は‘季節(とき)知らず’ナンテエことを申しまして・・」と使うくらいかな。寒い時期に夏の噺を演ったり、その逆だったりする場合に使う。要するに、季節外れなこと。
ここ二、三日、少し寒さが和らいだ。途端に「そうめん」が喰いたくなった。しかし急なことで、手持ちがなかった。冷や麦の在庫が僅か残っていたので、「冷やし・ぶっかけ冷や麦」なるものをでっち上げた。...
具になる材料の手持ちも少ない。‘あり合わせ’の材料でできるものは限られている。手持ちを調べてみると、卵と椎茸の炊いたものしかない。卵は温泉卵にした。ぶっかけ用のツユを作り、冷や麦にぶっかけた。刻みネギを乗っけて完成。簡単にできるわりにはウマイ。
写真を添付しておいた。この時期でも、存外イケマシタよ。
話はこれだけでは、愛想がない。そこで「そうめんと冷や麦の違い」について蘊蓄を傾けよう・・蘊蓄だから傾けるんだが、電蓄だったら、傾けない方が良い。壊れちゃうからネ。
◆そうめんと冷や麦の違いって知っていますか?
手延べそうめんの豆知識 によれば、そうめんとひやむぎ(冷麦)の違いは・・
そうめんとひやむぎ(冷麦)は製法や太さが違います
①主な製造方法が違う、
そうめんが手延べなのに対し、ひやむぎは多くが機械麺です。
②麺の太さが違う。
そうめんの方が、一般的にひやむぎよりも細いですが、
JAS(日本農林規格)によると
手延べの場合は太さ直径1.7mm未満に引き延ばしたものは
手延べそうめん、手延べひやむぎのどちらで表示してもよい
ことになっています。
(機械麺の場合、太さ直径1.3mm未満が、そうめん、
1.3mm以上1.7mm未満がひやむぎ、とされます。)
ちなみに1.7mm以上はうどんです。
知らなかったなあぁぁぁ……