天龍寺
妙智院
偏食の司馬遼太郎と湯豆腐
(冒頭の写真三枚のうち二番目は・・天龍寺塔頭 一枚目の地図の右下の『妙智院』(…空色の楕円…)敷地内に「西山草堂」がある)
西山草堂
http://www.geocities.jp/uki_3xm01/page137.html
平成16年2月8日付の東京新聞によれば・・
司馬遼太郎という作家は、食に興味を示さなかっただけでなく、偏食が強かったそうだ。
夫人も「私が『何が好き?』って聞いたら、油あげっていったのね」などと証言している。藤沢周平や池波正太郎の作品には、ヨダレが垂れるような料理や実在の名店が登場するのに、司馬の作品には旨い物の描写はほとんど出てこない。
そんな司馬氏が「街道をゆく」26巻「嵯峨散歩」で、珍しく取り上げたのが豆腐だ。
食したのは、創業150年とも言われ、5代続く老舗「森嘉」(もりか:京都市右京区)の豆腐だ。
森嘉
新緑に映える渡月橋
嵐山・渡月橋の古刹・妙智院敷地内にある「西山草堂」(せいざんそうどう)で、この豆腐の湯豆腐を、渡月橋を話題にしながら食べたという。司馬氏は「豆腐のおいしさは、基本的には技術と誠実さに属する問題」と表現している・・(大意は以上の通り)。
写真上・下とも 画像元
http://www.mama-torti.com/archives/51526289.html
筆者も両親の墓が近くにあるので、墓参の折には必ず「西山草堂」を訪れ、「湯豆腐」を食べることにしている。ここの湯豆腐は司馬氏でなくても旨い。豆腐が実にウマイ。保証する。ナンなら手付けに眼を廻しても良い。それに安い!
京都市内で食べる値段の何分の一かでありつけるのは有り難いことだ。確かに、喰い物に興味を示さない偏食の司馬遼太郎を唸らせただけのことはある。
以上、徒然なるままに、ご紹介した次第。ただ、本稿の趣意とは関係ないが、私は個人的には、司馬遼太郎という作家は好まない。
小生、何十年来同店に通っておりますが、未だかつて野菜が入った鍋にはお目にかかったことがありません。