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「こんど」と「つぎ」

2011-12-21 04:54:56 | 旅・鉄道・グルメ…

 

「こんど」と「つぎ」   
  (写真:新浦安駅上りホームの例)

 先日、NHKテレビで面白いことを言っていた。ご紹介をかねて、以下、番組の大意を述べてみる。

 例えば、JR京葉線の市川塩浜駅(どの駅でも良いのだが)の下りホームには、電車の発車時刻・案内板が掲示されており、「こんど」と「つぎ」と言う表現で表示が為されている。

上段に【こんど:〇〇時〇〇分発 蘇我行き各駅停車】
下段に【つ ぎ:〇〇時〇〇分発 府中本町行き快速】

という具合である。
 この場合、『どっちが先に出るのだろうかと、一瞬だが、考えてしまう』というのが、話の発端となる(尤も、時刻が表示されているのだから、それを見れば判るわけだが、「“一瞬” 考えてしまう」という意味)。「こんど」が先か、「つぎ」が先か

 この原因は、「こんど」という言葉の持つ曖昧さ・幅広さにあると言うのが番組の趣旨である
 「今度、飲みに行こうね」と誘われた場合と、「次は飲みに行こうね」と誘われた場合とでは、受け取り方が違ってくる
 前者は漠然としており、「そうね」と同意しても、結局約束そのものが曖昧で漠然としているから、実行されないことも多い。後者は「じゃ、何日に何処で」という具合に進む可能性を残している。この場合の「こんど」は将来を指している

 ところが、「今度の旅行は面白かったねえ」という場合の「こんど」は、直近の過去を指しており、「今度は誰の番だ?」というのは、限りなく「現在」に近い

 ことほど左様に、「こんど」という言葉は、曖昧であり、また曖昧であるが故に、実に幅広い意味で使われる。過去にも、現在にも、そして将来形にもつかわれるのが、「こんど」という語の持つ特徴的用法であると

 そこで一部の私鉄などでは、「こんど」「つぎ」という曖昧さを避けて、「先発」「次発」「次々発」という表現を用いるところもある。

 以上が大意。

皆さんはどのようにお考えでしょうか?   

 

    

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