私には今年で88になる母方の祖母がいる。
家も近所で、すぐに会えるのだが、何かと忙しかったり、そもそも生きている時間が違うので合う事は成人してからは減った。
他の親族は、ちょくちょくと顔を出しているようで、今さらそこに顔を出すのも辛い空気がある。
祖母自体は、大きな病気をする事もなく、叔父と二人で生活しているのだけど、最近は歳の為か、少しボケ始めているという話を母から聞いた。
母親の元に祖母から電話があり、「心臓がおかしい」というので、母親が祖母の家に行ってみると「心臓がおかしいので、心臓の薬をくれ」と言うのだそうだ。
今までに、心臓の病気を患った事もなく、かかりつけの医者からも、そんな話も出た事がなかったので「ばぁちゃん、心臓の薬は心臓が悪くないともらえないよ」と答えたそうだ。
そうこうしているうちに、他の親戚も集まってきて、祖母の心配をしていると、「心臓のこの辺が苦しいんだ」と、右脇腹を押さえた。
「ばあちゃん、そこは心臓じゃないよ」
母はそう言いながらも、血圧が高くなったか、熱でもあるのかと、血圧を測ったり、熱を測ったりしてみたが、別に問題はなかった。
「あら、いやだ。家の中に玄関から知らない人が入ってきた」
もちろん、そんな事はなく、玄関の戸も開いてはいない。
「何人も入ってきたよ。子供もいるし、女の人もいる。みんな、居間の中で座っている。10人はいるね。女の人は赤ちゃんを抱いてる」
そんな話を、仕事から帰ってきた私は母親に飯を食べながら聞かされた。
ちょっと怖いなと思った。
家も近所で、すぐに会えるのだが、何かと忙しかったり、そもそも生きている時間が違うので合う事は成人してからは減った。
他の親族は、ちょくちょくと顔を出しているようで、今さらそこに顔を出すのも辛い空気がある。
祖母自体は、大きな病気をする事もなく、叔父と二人で生活しているのだけど、最近は歳の為か、少しボケ始めているという話を母から聞いた。
母親の元に祖母から電話があり、「心臓がおかしい」というので、母親が祖母の家に行ってみると「心臓がおかしいので、心臓の薬をくれ」と言うのだそうだ。
今までに、心臓の病気を患った事もなく、かかりつけの医者からも、そんな話も出た事がなかったので「ばぁちゃん、心臓の薬は心臓が悪くないともらえないよ」と答えたそうだ。
そうこうしているうちに、他の親戚も集まってきて、祖母の心配をしていると、「心臓のこの辺が苦しいんだ」と、右脇腹を押さえた。
「ばあちゃん、そこは心臓じゃないよ」
母はそう言いながらも、血圧が高くなったか、熱でもあるのかと、血圧を測ったり、熱を測ったりしてみたが、別に問題はなかった。
「あら、いやだ。家の中に玄関から知らない人が入ってきた」
もちろん、そんな事はなく、玄関の戸も開いてはいない。
「何人も入ってきたよ。子供もいるし、女の人もいる。みんな、居間の中で座っている。10人はいるね。女の人は赤ちゃんを抱いてる」
そんな話を、仕事から帰ってきた私は母親に飯を食べながら聞かされた。
ちょっと怖いなと思った。
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