こんな夢を見た。
「産まれるの…もう、子宮口がガバッとパックリ開いてる…」
そう言われて振り返ると、夢の中で私の奥さんらしいスミレさんが、破水した状態で青い顔して立っていた。
部屋の床は破水した羊水で床上浸水状態で、ソファーなどが浮いている。
見ているときもバシャバシャと、羊水が大量に溢れている。
「あー…じゃぁ、病院に行かないとね」
私はそう言うと入院するための準備を始めた。
鞄に着替えや、歯ブラシなどを詰め込んでいく。
スミレさんも破水しながら、ヤカンやコンロを詰めていく。
「これだけあれば、7泊くらいは余裕だから、そろそろ病院に行きましょう」
スミレさんがそう言ったので、私はペットの猫とフクロウとウサギに7日ぶんのエサと水を与えると部屋を出た。
部屋を出るときウサギのチャッピーが寂しそうな顔をしたけれど、猫のいぬとフクロウの哲人がいるから寂しくて死んでしまうこともないだろう。
「病院は100メートル先なんだけど、車で行くの?」
と、スミレさんが聞くのでその方がいいんじゃないかと答えた。
愛車のカマロで駐車場を出る。
病院の駐車場まではあっと言うまで、そこから病院が入っているビルに歩いていく方が時間がかかった。
「聖翼の折れたエンジェル産婦人科」
と書かれた看板のついたドアを開けるとそこはエレベーターになっていた。
乗り込み、ドアを閉めると、
「本日は誠に御来院ありがとうございます。出します。出せます。出させます。当院は完全無定量、等価交換の原則となっております。御来院は初めてでしょうか?」
と聞いてきたので
「初診なんですが、今にも産まれそう、と言うか出かかってます」
と答えた。
するとエレベーターは止まり、ドアが開くと白衣の看護婦さんが20人くらい乗り込んできて、スミレさんを持ち上げると
「ワショーイ!ワショーイ!」
と言いながら分娩室に消えていった。
一人残された私は、エレベーターを降りると、映画館のような待合室で、巨大スクリーンに映し出されたチャップリンの「ライムライト」を観ながら待つことになった。
あの有名な音楽が流れる中、映画に見入っていると、後の席で大きな声を出して喋っている男がいたので「うるせぇな」と思いながら振り返ると、お医者さん3人が酒を飲みながら雑談していた。
この病院は大丈夫かと思い、分娩室の方を見てみると、中から大きな鳴き声が聞こえてきた
「メェェエエエエエエエエーエェっ!!」
えぇっ?と思ったとき分娩室から看護婦さんが飛び出してきて、
「これよりこの病棟を隔離します!!許可無く出た場合は射殺という場合もあるので出ないでください」
と強い口調。
私の後にいた医者の一人が瓶酒を煽りながら言った。
「いったいドコを開けたんだかw」
と言うところで目が覚めた。
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