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2006/03/20に見た夢 「それなんて……」

2024-03-13 15:43:00 | 夢日記


こんな夢をみた。


 「なんか変な感じだよね?誰もいない教室って」

 夕焼けのオレンジ色に染まった教室で山田が呟いた。

 委員会が長引き、カバンを取りに戻った教室には誰もいなく、僕と山田は帰り支度をしていた時だった。

 「昼間が騒がしいから、そのギャップだべさ?」

 気の利いたことも言えず、僕は視線を外に向ける。

 窓の向こうには、闇に包まれ始めたタマネギ畑が延々と続いているだけだった。

 「……したっけ、こんな事って、あんまりないと思うのよね」

 考え込むような仕草で山田は言った。

 「何さ?」

 「何さって……放課後。二人っきりの教室。若い男女?」

 ちょっとドキッとした。

 「いま、ドキッとしたでしょうw?」

 山田が面白そうにクスクス笑う。

 「……してねーべさ!……なぁ、冗談もそこいらへんにして、もう帰るべし。早く出ないとバスが1時間に一本になるって」

 「え〜?このシチュエーションを、もっと有効利用しようと思わないわけ?ありえないっしょ?」

 たしかに有効利用したいシチュエーションだし、密かに山田が思い人である僕にとっては、ありがたいエロゲ的展開だ。

 だけどそれを利用できる度胸があったとしたならば、彼女への告白なんかは、遙かなる前に済ましているはずだ。

 結局のところ、僕にはそんな度胸はない。

 「あのなぁ〜、見回りの先生も来るだろうし、帰ろうや?」

 本心とは全く正反対の言葉を口にして、僕は教室を出ていこうとした。

 「よっしゃ!!これでどうや!?」

 彼女はそう言うとセーラー服のスカーフを抜き取り、僕に向かってホレホレと片手で吊り下げて見せた。

 「……これ何てエロゲ?」

 僕はそう言って彼女に近づいていった。

 そんな僕を優しい眼差しで見ながら、山田は一言。

 「それは試してからのお楽しみ……」

 僕「とりあえずスカーフは元に戻して」

山田「マニアかよ!」

僕「どんなマニアだよ!!」



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