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短編小説〜気づいてはいるのだけれど今更な〜③

2024-03-16 15:45:00 | 短編小説


 「酷い拒絶反応だな。でも大丈夫。介護の学校だから講師の先生の中には看護師の資格を持っている先生がいるから、緊急時も安心。しかも介護職を目指そうっていう人ばかりだから、吐瀉物も片付けてくれるよ。僕の受けてる職業訓練は介護福祉士実務者研修課程なんだけれど、半年間で訓練を終了させるんだ。その過程で、介護福祉士初任者研修、全身性ガイドヘルパー(車椅子)、同行援護(視覚障害)、ケアコミニュケーション検定の資格も取ったんだよね。給料にはぜんぜん影響しないんだけれど」

 「わたしの知ってる杉岡さんじゃないみたいです。杉岡さんと云えば親子関係、姉弟関係もガタガタで、ギャンブル依存の借金持ちなメタボリックシンドローム。自己肯定感も低くて、不器用、不健康な素人童貞じゃなければいけないのです」

 「否定はしないけれども、そのイメージはいま通っている職業訓練校では無いからね?どちらかというと優等生寄りの生真面目キャラだから」

 「詐欺じゃ無いですか⁉︎

 「人がどう思うかは、僕にどうこうできるものじゃないじゃないか。誤解しているというならば、誤解しておいてもらう。僕は嘘をついていいていないのだよ。皆が勝手にそう思っているだけなのだから。それよりも田所さんはいま何をしているの」

 「デザイナーですよ。年収七百万程度です。たった五年で年収七百万を稼ぐようになる人材を、四年間も手取り十四万で働かせていた会社が潰れるのは当然ですよね。舐め腐ってます」

 「……もう次の就職さきが内定しているんだけれど、手取り十二万だよ。夜勤ができるようになれば手取り十七万くらいになるんだけれど」

 「バイトした方が収入よく無いですか?」

 「実務経験三年してないと介護福祉士の国家試験を受けられないんだよね。資格が取れれば+一万くらいになるんだけれどね。ダブルワークをしていいところなら掛け持ちでもっと稼げるかもしれないけれど」

 「まぁ、独身だし、どうにでもななるんじゃないですか?知らんけど。でもよかったじゃないですか。無職から立ち直れて」

 「そういえば、無職をしていて思ったんだけれども、働いていた頃よりも充実して有意義な日々を、お金に困ることなく過ごしていたんだよね。もちろんそれは三百万の退職金があったからなのだけれども、働いているのに豊かな生活が送れなかった会社が潰れて本当に良かったよ。だって潰れて困った人なんてほとんどいなかったからね」

 「取引先とかに迷惑かけたでしょうし、社員も途方にくれたんじゃないんですか?」

 「いいや、社員のほとんどは同じ業種に転職して前よりも時間に余裕はあるし、給料は多少下がってもボーナスがきちんと出るとか、社員で困っている人はいないよ。元社員で全く働いていないのは僕だけだし。潰した張本人である社長でさえ、元幹部が作った、たった三人の会社で社員として働いているからね。もう社長はやりたくないっていってたけれど。取引先には債権が回収できないところがあったかもしれないけれど、そもそもそこが社長を騙して買わせた設備投資の失敗で潰れたんだから知ったこっちゃないよね」




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