写真①:スウエーデンの家庭料理・ミートボール
写真②:世界中どこでも人気のハンバーガー料理
スウエーデン料理の代表と言えば「ミートボール」ですが、ストックホルム旅行中に立ち寄った5つレストランやカフェではミートボールはメニューにはなく、どのお店にもハンバーガーがメインディッシュとしてありました。唯一味わえたミートボール料理は宿泊ホテルのレストランで、夏至祭(冬が厳しいストックホルムでは昼時間が一年で最も長い6月の夏至を祝ってクリスマスと並ぶ大イベントとして夏至祭を開催)を祝ってのスペシャルメニューとしてのミートボール料理でした(写真①参照。美味しかったです)。このホテルでは、朝食バイキングの一品としてミートボールがソーセージやベーコンと並ぶ肉料理としてサービスされています。
ミートボールの歴史は古く、スウェーデンでは18世紀から貴族階級の料理として始まり、その後一般的な家庭に広まりました。スウェーデンの伝統的な家庭料理として、それぞれの家庭のお好みで挽肉(通常は豚肉と牛肉を組み合わせたもの)をベースにパンくず、タマネギ、牛乳、卵などが加えられ、調味料として塩、こしょう、ナツメグなどが使われ、これらの材料をよく混ぜ合わせ、手で丸めた後、焼くか煮るかして調理されます。ミートボールは通常、ジャガイモ、クランベリーソース、マッシュルーム、マリネされたキュウリなどのサイドディッシュと一緒に提供されるとのことです。
2023年6月にミュンヘン・ベルリン・ヘルシンキ・ストックホルムを旅行しましたが、どこでも数多く目にしたのはマクドナルドとスターバックスでした。欧州の大都市では、日本と同様に米国の食文化が根付いているのでしょう。そのため、ストックホルムでも家庭で手作りすることが多いミートボールではなく、手軽な外食としてのハンバーガーが多くのレストランの人気メニューの地位を占めるに至ったのかと察します。もちろんお店によってハンバーガーも多彩でした(写真②は最もシンプルな形)。
翻って、歴史や食文化は違いますが、日本の肉団子もミートボールの部類に入るのではないでしょうか。どちらも美味しいです。以上