オズ美容室オーナーのコーヒータイム

オズ美容室オーナーの日常日記

星のいたずら

2008-09-28 15:05:31 | 小説

     星のいたずら 

空気がキーンと冷たい夜、なにやらざわざわと話し声、

    どこー どこー

誰が話しているの
耳を澄ましてみると、聞こえます

「ねーねー、あの列車に乗りたくない

「いいねいいね

「いこーいこー

「はやくはやく 

それは夜空に輝く星たちの話し声

のんちゃんが、夜行列車に乗って空を見上げていたら聞こえたのです。

一つの星が急に降りてきました。

またひとつまたひとつ はやくはやくと大急ぎで

    するとー

寂しかった列車が急に輝き始めました。

あまりに星たちがたくさん乗ってきたので、
列車は急に空に浮かび上がったのです。

    くらーい空に

のんちゃんと星たちが乗った列車は、
光を放ちながら、空を走り続けました。

ちょっと寂しかったのんちゃんは、窓に顔を押し付け
星の輝きで光る風景を見つめていると・・・

川の流れが光って笑いかけました。

魚がはねてあいさつしてました。

山の木々が手を振ってくれました。

田んぼで稲が合唱しはじめました。

「私は一人ぼっちじゃないんだー」
           とうれしくなりました。

星たちのささやかないたずらでした。 

 

今日は私の誕生日です。

記念にと思いちょっとこんな童話を書いてみました。

いつかー孫に話して聞かせたいと思いました。
(まだ孫はいませんけどフフフ)