苫小牧から札幌に向かう道すがら、行列のできるラーメン屋、千歳市の味の一平に立ち寄る。
客の大半が注文するという味噌ラーメン(730円)は
もやし、玉ねぎ、キャベツ、ニンジンなど
タンメンと見間違うほどの多量の野菜がスープに泳ぎ
堅めに茹でた細麺との相性も抜群。劇的とは言わないまでも十分にウマイ。
それより感動したのは接客の素晴らしさ。
何人かのお姉さんが働いているのだが、その中のお一人がそれはそれは美しい日本語を使う。
時には上品な女子アナのようであり、時には三越の受付嬢のようであり、
時にはハトバスのガイドのようであり、
無理にお願いすれば
「右手に見えますのが味噌ラーメンでございます」
などとやってくれそうな雰囲気すらある。
そんな彼女に影響されたわけでもあるまいが、他の女性スタッフも素晴らしい。
心のこもった
「ありがとうございます」 がハモッた時は、
それだけで来て良かったと思えた。
他の店の 「ありがた~した~」 がカスに聞こえる。
と色々書いてみたものの 多分伝わっていないと思うので
美しい日本語に触れたい方は 是非 足を運んで確認してみてください。
行列ができる理由の何%かは この接客にあると 初めて行った旅芸人が申しております。