テレビ東京で29日に放送していた 月曜エンタぁ!『占い三十師!アナタの未来大診断スペシャル!!』を部分的にちらっと見てみた。三十人の占い師が同じテーマを同時に占って結果を出したりしていたようだけれど、私から見ると意味のない番組だなぁとしか思えない。
島崎和歌子がセレブ婚できるかどうかなんて、皆でいっせいに占ってなにが面白いんだ? セレブになれるとかなれないとかの結果に、一喜一憂するタレントの様子を見て楽しむ気持ちも分からなくないけれど、それじゃ完全にレベルの低いエンターテイメント占いだよなぁ。占いを当て物エンターテイメントとして面白おかしく紹介するメディアがまだまだ多いのは、残念な気がする。
ま。今回のようなこういう占いバラエティー番組に、鏡リュウジ氏とかが登場してアカデミックな話をしても浮いてしまうだけだと思うし(笑) 日本における占いの質を上げてくれるような存在の人は、マスコミには登場したがらないものだよね。
多くの人がまだまだ占いに当たる要素を一番に求めてしまうのは、先が見えない不安があったり、自分が良くわからない、という曖昧な状態にあるからというのも分かるんだ。そんな不安定な状態でも、なにか希望が持てるような結果が示されれば、それを励みに頑張ろうとする力も湧いてくるかもしれない。それはそれで効果はあると思う。
でも、悪い結果を示された場合、それに対しきっちりと救いになるようなアドバイスを出さない限り、嫌な想いが残るだけだと思う。当てもの系占い師の多くは、たとえそれが悪い結果であっても言い放つだけ言い放って、ほとんどフォローがないように思えるのは残念だ。