占いを信じる人と信じない人。世の中にはざっくり分けると、この2派に分かれると言ってもいいでしょうか。
私自身は占いを研究し活用してきた人間なので、当然信じる派として生きてきた実感はあります。
ただ、よくよく考えると、このところ占いそのものからはだいぶ距離を置いているのも確かであり、占いや神秘的なものにのめり込むことへの弊害?のようなものも感じているので、中立派というポジションにいるのが収まりがいい気がしています。
長年に渡り占いと付き合ってきた私が今思うには、占いは自分に合ったものを正しく活用できれば、充実した人生を送れるものだと信じます。
ただ、占いに限ったことではないですが、神秘的な世界にのめり込み、これが絶対的な世界だと確信してしまうことの怖さもあるように思うのです。
これは私が占いを夢中で研究していた30代位の頃に持っていた感覚のひとつですが、たとえば、占いで見て自分と相性の悪い相手には、先入観を持って接してしまう、ということ。
私は西洋占星術を活用していたので、周囲にいる人達の星座はほぼ把握していましたし、初めて会う人にもチャンスがあれば星座を聞いていました。
私と相性の良い星座の人であればそれなりに安心感を持って接し、良くない相性の人に対しては、その人がとても友好的に接してくれているにも関わらず、緊張感を持って接していました。
私自身、こんな先入観は持ちたくない、と感じてはいたものの、無意識にそう思ってしまうようで、その感覚はずっと抜けませんでした。
さらに、占いや神秘的な力を信じない人のことを、頭の固い進化の遅れた人、という目で見ていたところもあります。こんなに素晴らしい力を信じて使えないなんて、なんて可哀想な人達、といった感覚も密かに抱いていました。こうして文字に起こしてみると、なんて嫌な奴だと思いますが😅
自分にとってはどんなに素晴らしいと思えたことであったとしても、それは全ての人にとっての素晴らしいことではなく、人によっては最悪なことになるかもしれない。
世界では今様々な価値観や考えの違いにより大きな対立が起きていますが、私という個人単位で見ても、心の中では日々このような自分の価値観とは違ったものへの対立感情が起きていることを感じます。
自分の考えに信念は持ちつつ、でも、真逆の考えもあっていいし、自分の考えは間違っているかもしれないという、そんな柔軟性を持って生きたいと思い始めています。