待ちに待った梅雨明け。
梅雨明け10日という言葉があるとおり、しばらくは快晴が約束される。
同時に忘れかけていた酷暑もやってきた。夏が来た。
夏になったら行こうと心に決めていたあの渓へ。
深夜の高速道路をドライブし、3時半には現地に到着した。
明るくなるまで仮眠をとるつもりでいたが、気持ちが高揚して寝られない。
結局、4時過ぎに支度を始め、ヘッドランプを頼りに山道を歩き始めた。
今日の目的はヤマトイワナ。
以前から、この渓にはヤマトがいると噂されている。
私はこれまで数回チャレンジするも毎回空振りであった。
今回は、なるべく奥へ行くために、下流域にはあまり時間を掛けず、拾い釣りする程度にとどめる。
それから、2度目の修理に出していたカルディアが戻ってきたので、今日はこいつの再々入魂も兼ねている。
日の出前の暗い淵から、まずはニッコウイワナが2尾連続で出た。
速攻でカルディアの再々入魂が完了。
18カルディアは、やっぱり軽くて取り回しがらくちんだ。
長梅雨のおかげで例年より水量が安定している。
これなら源流域でもルアーで攻めることができそうだ。
期待通りの高活性でどこからでもイワナが出てくる。
出てくるイワナの顔は皆やさしい。
めぼしいポイントだけロッドを振っているつもりだが、ついつい細かく攻めてしまう。
今日は、あまりぐずぐずしているわけにはいかない。
ここにも、あそこにも居そうなんだけどなぁ、と思いつつ先を急ぐ。
木々の間から朝日が差し込み、水面を照らす。
イワナの活性は、どんどん高まる。
かなり標高を稼いだ。
出てくるイワナの白点がかなり薄くなってきた。
ヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリットだろう。
純血のヤマトに近づいていることを実感する。
そして、ついにその瞬間がやってきた。
小さな落ち込みの白泡の下でバイトしたイワナに白点は無かった。
ヤマトイワナだ。やった!
やはりここにいたのだ。
自分の目でその存在を確認できたことが、この上なく嬉しい。
だが、これは大きな勘違いであった。
帰宅後にデジカメを確認したら、背中のあたりにうっすらと白点がある。
老眼だと見えないんだよね…。
ほぼヤマトに格下げである。
そんなこととはつゆ知らず、釣った時点では念願が叶ったと思いこんで、勝利の祝杯…ではなく、勝利の野点で一服。(笑)
目的は達成された(と勘違いしてるケド…)ので、このまま帰ろうと思ったが、まだ時間はある。
もう少しだけ奥に行ってみようか。
しかし、出てくるのは、限りなくヤマトに近いハイブリット。
うっすらと白点が見える。
いずれこの渓から純血は消え去ってしまう運命なのかもしれない。
1匹とはいえヤマトを拝めた(と勘違いしているケド…)ので、もういいかなぁ、下山しようかなぁ、と考えていたときに、ビッグサプライズが訪れた。
釣りの神様はきちんと微笑んでくれたのだ。
樹木が覆いかぶさった淵の奥へBLINK50飛燕S型を送り込むと、着水と同時にゴツン!とバイトした。
次の瞬間、ジィーッ!と派手にドラグが鳴った。
寄せた瞬間、濃いオレンジ色の腹部が見えた。こいつはでかい。
ネットにおさまったのは、太いヤマトイワナだった。
膝が震えた。
まさか、ここにこんなサイズがいたなんて。
風格のある顔つき、巨大な尾びれ、居付きを示すオレンジの腹。
もちろん、白点は全くない。正真正銘のヤマトイワナ。
しばらく撮影を続け、最後にサイズを測定した。
29.5cm
何べん測っても29.5cm。
あれ? 尺ないの?
ちょっとズッコケた。
そこまで釣りの神様は優しくない?(笑)
別れを惜しむようにリリースすると、大きな尾びれをくねらせ、ゆっくりと流れの中へ戻っていった。
もう釣られるんじゃないぞ。お前がこの渓の純血を守っておくれ。
青空と蝉しぐれの中、清々しい気持ちで足取りも軽く下山した。
温泉で汗を流し、コーラで祝杯。
帰り道、ひまわり畑に立ち寄った。
ひまわりには青空が似合う。
本当の夏が来た。
梅雨明け10日という言葉があるとおり、しばらくは快晴が約束される。
同時に忘れかけていた酷暑もやってきた。夏が来た。
夏になったら行こうと心に決めていたあの渓へ。
深夜の高速道路をドライブし、3時半には現地に到着した。
明るくなるまで仮眠をとるつもりでいたが、気持ちが高揚して寝られない。
結局、4時過ぎに支度を始め、ヘッドランプを頼りに山道を歩き始めた。
今日の目的はヤマトイワナ。
以前から、この渓にはヤマトがいると噂されている。
私はこれまで数回チャレンジするも毎回空振りであった。
今回は、なるべく奥へ行くために、下流域にはあまり時間を掛けず、拾い釣りする程度にとどめる。
それから、2度目の修理に出していたカルディアが戻ってきたので、今日はこいつの再々入魂も兼ねている。
日の出前の暗い淵から、まずはニッコウイワナが2尾連続で出た。
速攻でカルディアの再々入魂が完了。
18カルディアは、やっぱり軽くて取り回しがらくちんだ。
長梅雨のおかげで例年より水量が安定している。
これなら源流域でもルアーで攻めることができそうだ。
期待通りの高活性でどこからでもイワナが出てくる。
出てくるイワナの顔は皆やさしい。
めぼしいポイントだけロッドを振っているつもりだが、ついつい細かく攻めてしまう。
今日は、あまりぐずぐずしているわけにはいかない。
ここにも、あそこにも居そうなんだけどなぁ、と思いつつ先を急ぐ。
木々の間から朝日が差し込み、水面を照らす。
イワナの活性は、どんどん高まる。
かなり標高を稼いだ。
出てくるイワナの白点がかなり薄くなってきた。
ヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリットだろう。
純血のヤマトに近づいていることを実感する。
そして、ついにその瞬間がやってきた。
小さな落ち込みの白泡の下でバイトしたイワナに白点は無かった。
ヤマトイワナだ。やった!
やはりここにいたのだ。
自分の目でその存在を確認できたことが、この上なく嬉しい。
だが、これは大きな勘違いであった。
帰宅後にデジカメを確認したら、背中のあたりにうっすらと白点がある。
老眼だと見えないんだよね…。
ほぼヤマトに格下げである。
そんなこととはつゆ知らず、釣った時点では念願が叶ったと思いこんで、勝利の祝杯…ではなく、勝利の野点で一服。(笑)
目的は達成された(と勘違いしてるケド…)ので、このまま帰ろうと思ったが、まだ時間はある。
もう少しだけ奥に行ってみようか。
しかし、出てくるのは、限りなくヤマトに近いハイブリット。
うっすらと白点が見える。
いずれこの渓から純血は消え去ってしまう運命なのかもしれない。
1匹とはいえヤマトを拝めた(と勘違いしているケド…)ので、もういいかなぁ、下山しようかなぁ、と考えていたときに、ビッグサプライズが訪れた。
釣りの神様はきちんと微笑んでくれたのだ。
樹木が覆いかぶさった淵の奥へBLINK50飛燕S型を送り込むと、着水と同時にゴツン!とバイトした。
次の瞬間、ジィーッ!と派手にドラグが鳴った。
寄せた瞬間、濃いオレンジ色の腹部が見えた。こいつはでかい。
ネットにおさまったのは、太いヤマトイワナだった。
膝が震えた。
まさか、ここにこんなサイズがいたなんて。
風格のある顔つき、巨大な尾びれ、居付きを示すオレンジの腹。
もちろん、白点は全くない。正真正銘のヤマトイワナ。
しばらく撮影を続け、最後にサイズを測定した。
29.5cm
何べん測っても29.5cm。
あれ? 尺ないの?
ちょっとズッコケた。
そこまで釣りの神様は優しくない?(笑)
別れを惜しむようにリリースすると、大きな尾びれをくねらせ、ゆっくりと流れの中へ戻っていった。
もう釣られるんじゃないぞ。お前がこの渓の純血を守っておくれ。
青空と蝉しぐれの中、清々しい気持ちで足取りも軽く下山した。
温泉で汗を流し、コーラで祝杯。
帰り道、ひまわり畑に立ち寄った。
ひまわりには青空が似合う。
本当の夏が来た。
こんにちは!
何年かかかりましたが、ようやく見つけることができました。感無量です。
とりあえず、この沢でやるべきことは終わりました。
また、テーマを決めて開拓して、勝利の一服をしたいと思います。
確かに、あのBLINK45HERAはスイカカラーですね。
言われて初めて気づきました!
夏に沢茶はピッタリですね
スイカ🍉ルアーが、可愛くて欲しくなっちゃいますw
こんにちは!
イワナ祭りを堪能できました。
目的のヤマトにも出会えたので、大満足な釣行になりました。
次はどこに行こうか思案中です。
>soraさん
こんにちは!
正解! あそこです!
こんなゴツいヤマトに出会えると思わなかったので、びっくりしました。
いつもは粘ってもあまりよい結果にならないのですが、今回はよくぞ粘ったと自分をほめたいですね。(笑)
あそこの上の方ですね。
しかし、さすがですね。
良い面構えのヤマトイワナ!
良いもの見せてもらいました。
同じ沢でも、ニッコウ・ハイブリット・ヤマト
色んな表情と色合いで面白いですね~
北へ西へとpapachanさんの行動力も凄いです!
こんにちは!
いるかいないか疑心暗鬼になりながらも、やっと探し当てたという気分です。
なんだか、今シーズンもうこれでお腹いっぱいというくらいの達成感に浸ることができました。
今後はますます純血に出会うことが難しくなるでしょうね。
そう考えると、今回は本当にラッキーでした。
高崎さんのヤマトの旅はいつでしょうか。記事を楽しみにしています。
甲州の小さな渓にもまだヤマトが生息していて
釣った岩魚の写真を地元の釣り師に見せると
99%がほぼヤマトで純潔はたったの1%程度
後で冷静になって写真を見るとなるほどね~と納得したものでした。
僕もヤマトに会いたくなりました~!