うだるような暑さに喘いだ夏もあっという間に終わりが見えてきた。
めっきり涼しくなり、秋の気配も感じる今日この頃、やっと夏休みが1日だけ取れることになった。
週末と合わせて山に行こうかと思ったけど、天気予報が芳しくない。
雨にぬれても楽しく登れるほど、もう若くもない。
少しだけバカンス気分を味わうには、普段はあまり行かない渓に足を延ばすことぐらいか。
そんな欲求を満たしてくれるところといえば、そうそう「近くてよい山」谷川岳の東面を流れる湯檜曽川。
そういえば、4年前の2011年の夏も束の間の休みをここで消化した。
よって、今回の記事のタイトルも過去を振り返りつつ、Part2としたわけである。
夜明けとともに入渓しようと夜中に出発したが、あまりの眠さに途中で仮眠。
一気に現地に行けないところに体力の衰えを感じる。
気力が体力に勝てなくなってくると、いよいよ人生も折り返し地点かも。
いつもは登山者の車でいっぱいの土合駅も、今日は2台だけ。
おまけにガスが低く立ちこめて、今にも泣き出しそうな空模様である。
そそくさと釣り支度を整え、出発だ。
川端康成の「雪国」で有名なトンネル。
有名な冒頭の一文「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」のトンネルの入り口。
でも、自分は、その次に続く、「夜の底が白くなった。」という文の方が味わい深く感じる。
パッとしない空模様とは反対に、入渓直後からイワナの姿が見られた。
この時期は、豪雪を誇る谷川連峰の雪渓もすべて溶けきっている。
脳髄にずきんとくるような水の冷たさはない。
こんな開けた瀬でもイワナが追ってくるのが楽しい。
イワナのバイトが何だかモワ~とした感じで、かかりが浅い。
立て続けにばらした後、やっとキャッチできた。
ここのイワナはグリーンバックが美しい。
谷川岳東面の岸壁を洗って落ちる水は、イワナの体も磨くのだ。
今日、残念なことは、一ノ倉沢をはじめとした荒々しくも美しい岩壁が、深いガスの中に隠されて見えないこと。
「近くてよい山」と言われ、登山ブームを支えてきたこの岩の殿堂は、これまで800人以上の命を飲みこんだ。
それは、ヒマラヤ全体の遭難者をはるかに超える数である。
今、こうやって心静かに遡行し、イワナとの出会いを喜んでいる自分に不思議な感覚を覚える。
谷川岳は、若い時も今も自分にとって特別な山なのだ。
イワナは、この後も釣れ続けた。
深みやたるみより瀬の方が反応がよかった。
どの個体もグリーンバックのヒレピンだ。
ガスが一層低くなってきた。
沢の奥は真っ白で見えない。
細かい雨が落ちてきた。
地図で確認すると、退渓点まであと少し。
そろそろ潮時だ。
右岸から流れ込む沢をたどって登山道に出る。
ここから帰り道は4.2km。
1時間ちょいはかかる。
クマが出そうな道。
上越国境を越えるこのルートは、夏は暑くてしんどいばかり。
秋になれば、紅葉をめでつつ、この道をたどって蓬峠越えをするのも楽しいだろう。
昔の記憶をたどりながら、懐かしい気持ちで歩く。
小さい秋も見つけた。
やっぱりここに来てよかった。
谷川岳の帰りといえば、必ずといっていいほどここで食事をする。
「谷川のパスタ・エルベ」
納豆のパスタとバナナジュースが、看板メニュー。
いつもそれをオーダーしているのだが、今日はとてもおなかがすいていたので、チキンやサラダがつくランチメニューにしてみた。
うまいうまい。
自家製納豆とチーズが抜群の相性である。
食べ始めて気づいた。
そうだ、ここはパスタの量が尋常じゃないほど多いのだったっけ。
ハーフサイズで大盛りくらい。
それをすっかり忘れていて、レギュラーを注文してしまった。
3~4人前くらいはあるんじゃないかな。
もりもり食べ続けたが、とうとう満腹中枢がレッドゾーンに突入。
今日消費したカロリーをはるかに凌駕している。
次回からは、ハーフサイズということを忘れないようにしないと。
う~、くるしい~~~。
めっきり涼しくなり、秋の気配も感じる今日この頃、やっと夏休みが1日だけ取れることになった。
週末と合わせて山に行こうかと思ったけど、天気予報が芳しくない。
雨にぬれても楽しく登れるほど、もう若くもない。
少しだけバカンス気分を味わうには、普段はあまり行かない渓に足を延ばすことぐらいか。
そんな欲求を満たしてくれるところといえば、そうそう「近くてよい山」谷川岳の東面を流れる湯檜曽川。
そういえば、4年前の2011年の夏も束の間の休みをここで消化した。
よって、今回の記事のタイトルも過去を振り返りつつ、Part2としたわけである。
夜明けとともに入渓しようと夜中に出発したが、あまりの眠さに途中で仮眠。
一気に現地に行けないところに体力の衰えを感じる。
気力が体力に勝てなくなってくると、いよいよ人生も折り返し地点かも。
いつもは登山者の車でいっぱいの土合駅も、今日は2台だけ。
おまけにガスが低く立ちこめて、今にも泣き出しそうな空模様である。
そそくさと釣り支度を整え、出発だ。
川端康成の「雪国」で有名なトンネル。
有名な冒頭の一文「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」のトンネルの入り口。
でも、自分は、その次に続く、「夜の底が白くなった。」という文の方が味わい深く感じる。
パッとしない空模様とは反対に、入渓直後からイワナの姿が見られた。
この時期は、豪雪を誇る谷川連峰の雪渓もすべて溶けきっている。
脳髄にずきんとくるような水の冷たさはない。
こんな開けた瀬でもイワナが追ってくるのが楽しい。
イワナのバイトが何だかモワ~とした感じで、かかりが浅い。
立て続けにばらした後、やっとキャッチできた。
ここのイワナはグリーンバックが美しい。
谷川岳東面の岸壁を洗って落ちる水は、イワナの体も磨くのだ。
今日、残念なことは、一ノ倉沢をはじめとした荒々しくも美しい岩壁が、深いガスの中に隠されて見えないこと。
「近くてよい山」と言われ、登山ブームを支えてきたこの岩の殿堂は、これまで800人以上の命を飲みこんだ。
それは、ヒマラヤ全体の遭難者をはるかに超える数である。
今、こうやって心静かに遡行し、イワナとの出会いを喜んでいる自分に不思議な感覚を覚える。
谷川岳は、若い時も今も自分にとって特別な山なのだ。
イワナは、この後も釣れ続けた。
深みやたるみより瀬の方が反応がよかった。
どの個体もグリーンバックのヒレピンだ。
ガスが一層低くなってきた。
沢の奥は真っ白で見えない。
細かい雨が落ちてきた。
地図で確認すると、退渓点まであと少し。
そろそろ潮時だ。
右岸から流れ込む沢をたどって登山道に出る。
ここから帰り道は4.2km。
1時間ちょいはかかる。
クマが出そうな道。
上越国境を越えるこのルートは、夏は暑くてしんどいばかり。
秋になれば、紅葉をめでつつ、この道をたどって蓬峠越えをするのも楽しいだろう。
昔の記憶をたどりながら、懐かしい気持ちで歩く。
小さい秋も見つけた。
やっぱりここに来てよかった。
谷川岳の帰りといえば、必ずといっていいほどここで食事をする。
「谷川のパスタ・エルベ」
納豆のパスタとバナナジュースが、看板メニュー。
いつもそれをオーダーしているのだが、今日はとてもおなかがすいていたので、チキンやサラダがつくランチメニューにしてみた。
うまいうまい。
自家製納豆とチーズが抜群の相性である。
食べ始めて気づいた。
そうだ、ここはパスタの量が尋常じゃないほど多いのだったっけ。
ハーフサイズで大盛りくらい。
それをすっかり忘れていて、レギュラーを注文してしまった。
3~4人前くらいはあるんじゃないかな。
もりもり食べ続けたが、とうとう満腹中枢がレッドゾーンに突入。
今日消費したカロリーをはるかに凌駕している。
次回からは、ハーフサイズということを忘れないようにしないと。
う~、くるしい~~~。
若いころと、3年前、そして今… 感じることに変化はあったでしょうか?
でも、食べ過ぎにはご注意を!(笑)
こんばんは!
わずかな休みを満喫できました。
谷川岳は自分の登山の原点であり、そして永遠の憧れでもあります。
もう、壁に挑むことはないと思いますが、いま釣りを通してこの山に関われる幸せを感じます。
パスタの量は完全に油断でした(笑)