釣り納めはカーティスクリークで

禁漁まであと４日あるが、そこはサラリーマンの宿命。
週末アングラーにとっては、今日が２００９シーズンの釣り納めとなる。
最後は、カーティスクリークでしっとりと締めくくりたい。


水が少ないことを承知でわざわざ支流に入ったのは、その方が秋を感じられそうに思ったから。
そして、願わくばちょっと色の濃い秋色のヤマメに会いたかったから。


いいサイズが釣れれば言うことないが、彼女たちだってバカじゃない。
これまで釣り人の手に掛からず、賢く生き延びてきたのだ。
渇水の渓で産卵を控える今は、なるべく体力を温存し、捕食活動も極めてナーバスになっていて当然だろう。


いくらフックを研ぎ澄ませても、フッキングに至らない。
警戒心バリバリの電光石火のアタックには、コンマ何秒でアワセが遅れてしまい、地団駄を踏む。
盛期には躊躇無くくわえ込んでくれたルアーなのに、今は触れるか触れないか紙一重のところで釣り人の魂を見破れられてしまうのだ。


遊んでくれたのは数匹のオチビ達。
でも、今日はサイズに拘らないと決めて来た。
大事なのは、シーズン最後の渓を季節の移ろいを感じて過ごすこと。






「シーズン最後に尺ヤマメ」なんてドラマティックな展開を期待しなかったといえば嘘になるけど、退渓点にたどり着いた時には、すっきりした気持ちだった。


傍らの花などを愛でながら、いつもよりゆっくり林道を歩く。


今シーズンもたくさんの渓魚達との出会いを楽しんだ。
みんなもゆっくり休んで、そして厳しい冬を乗り越えておくれ。
春になったらまた会おう！