お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

ガスガスの日光白根山

2019年06月10日 | 登山
山ガールにせっつかれて、久々の育成山行。
梅雨入りしたばかりで、天候は期待していなかったが、奇跡的に雨に降られず無事帰還できた。


数日前から天気予報は絶望的だったが、前日にてんくらを確認するとなんとびっくりA判定。

こりゃ行くっきゃないでしょ。


朝5時に地元を出発。
関越自動車道では、ずーっと雨だったが、沼田インターを下りたら雨もやみ、うっすら陽も差してきた。
てんくら、当たるなぁ。恐るべし。


丸沼高原にある日光白根山ロープウェイに乗ったときは、雲間から日差しもあり、こりゃ日焼け止め塗らないとね~なんて会話も弾む。



標高2000mの山頂駅を降りると、雲が切れて日光白根山がうっすら見えてきた。
山ガールのテンションが上がる。

おじさんのテンションも上がる。

シラネアオイも咲いていた。



登山道の入り口は二荒山神社の大きな鳥居。



神社があったらお参りしないわけにはいかない。
大盤振る舞いで100円を賽銭箱に入れ、安全登山を祈願する。



神社の先にシカ除けのゲートがある。
ここを通ったら、登山道が始まる。
しばらくは、なだらかな道。
前日の雨のおかげで、森全体がしっとりしており、マイナスイオンたっぷりの冷気が心地いい。



ところどころ雪が残っていたが、気をつけて歩けば大丈夫。
チェーンアイゼンの出番はなさそうだ。

山ガールは、「私たちは、今、雪山にいるんですね!」とさらにテンションが上がる。


七色平を過ぎると、あとは登り一辺倒になる。
樹林帯の中をひたすら登るので、山ガールも次第に無口に。



ときおり休憩を入れて、行動食をほおばる。
そんなにペースは悪くない。



スタートしてから2時間弱で森林限界に出た。
予想通りのガスガス~。


でも、風景が変わったことで、山ガールも元気を取り戻し、おしゃべりが復活した。
なにやら意味不明のポーズをとっている。



頂上まで、あと30分弱かな。
どんどん行こう。
気温は結構低いが、幸い風がないので、歩いていれば全く寒くない。
むしろ、暑がりの私にとってはちょうどいいくらい。

日光白根山は火山なので、登山道は富士山のように溶岩と砂礫でずるずるする。
小股でちょこちょこ歩くとペースが乱れない。


山頂手前に小さい雪田があらわれた。
汚れた雪でもうれしいらしい。無邪気に喜ぶ山ガール。



山頂付近は、いくつかの小ピークとカルデラのような窪地で形成されている。
ガスの向こうに見える本峰に向かうべく、岩場をいったん下る。



最後のひと登り。
浮いている岩に気をつけて。



山頂からは、にぎやかな会話が聞こえる。



11時30分、日光白根山(2578m)登頂。
出発から2時間30分かかった。ほぼコースタイムどおり。

ガスガスで眺望ゼロなのは残念だが、それなりに楽しい行程であった。


じっとしていると結構体が冷えてくる。
風も出てきたので、少し下ってから風の無いところでランチタイムにしよう。
岩場の下りは慎重にね。



ピークとピークの間にちょうどいい窪地があったので、そこを陣取ることにした。
岩と雪に囲まれ、足元は枯草、ガスが立ち込めている荒涼とした風景は、何だか南米パタゴニアの景色みたい。

papachan:「なんだかパタゴニアみたいだね~。」
山ガール①:「パタゴニアってどこにあるんですか?」
papachan:「南米だよ」
山ガール①:「南米って暑いんじゃないんですか? サンバとか、水着を着ているし。」
papachan:「それは赤道直下のブラジルだね。パタゴニアは、南極に近い方だから、寒いよ。」
山ガール①:「南米って、南って書くからどこも暑いんだと思ってた。」
papachan:「南半球は、南に行くほど寒いから。」
山ガール②:「パタゴニアって行ったことあるんですか?(目がキラキラ)」
papachan:「ない…」
山ガール②:「ふーん…」
papachan:「行きたいんだけどね」
山ガール①:「ふーん…」


単なるうんちくオジサンの説教になりそうなので、気分を変えて野点で一服。
これは山ガールにとっても、インスタ映えする格好のネタになったようだ。



コンビニの和菓子と抹茶は、山ガールにも大好評であった。


食後は、腹ごなしに雪田で遊ぶ。
晴れていれば、もっと楽しいのにな~。



気がつくと、窪地周辺には、ツアー登山客の中高年がどっと押し寄せていた。
なんだかんだで1時間くらいランチタイムを楽しんだので、下山にかかる。

ここでちょいとルートを外してしまった。
この写真を見ると、青いハードシェルを来た山ガールの後ろに数人のパーティーがいる。
下山ルートは、このパーティーのいる場所から向かって左下に伸びている。
パーティーをよけることに気をとられていて、本来のルートをそれてまっすぐ進んでしまったのだ。
この画像は、まさにルートを間違えた瞬間ということになる。

5分くらい歩いてから、何だかおかしいことに気づいたが、周囲はガスが立ち込めていることもあり、来た時とちょっと違って見えるのかな?とたかをくくっていた。
しばらく進むと道標が出てきたが、文字が消えていて読めない。
さらに50mくらい先にも道標があったので、山ガールをその場に残して私だけ確認に行ったら、やっぱりルートを間違っていた。
丸沼方面に行かなくてなならないのに、五色沼方面に向かっていたのである。
時間的なロスは大したことないが、漫然と歩いていた自分を反省した。
少しでも変だなと思ったら、地図とコンパスで確認するのが基本である。


その後は、順調に下山。
樹林帯に入ってからは、気温も上がり暑くなってきた。
サクサク歩いて、14時に鹿のゲート。
無事、下山した。

ロープウェイ駅に着いたら、雨が降り出した。ぎりぎりセーフ。
運がいい!


ロープウェイのチケットは温泉入浴料込みのお得チケット(2400円)を購入してあったので、すぐに温泉へ。
チケット売り場のあるセンターステーション内に温泉があるので、下山後にすぐ入浴できるのが嬉しい。
最近できたばかりなのか、とても清潔なお風呂でお湯もよかった。



ガスガスで眺望ゼロだったが、梅雨の時期の登山のわりには、ベターなコンディションだったと思う。
山ガールも、とても満足していた。
帰りの車の中では、「今年の夏はどこにしますか?」なんて、目をキラキラさせていたが、夏はちょっと忙しいんだよね~。
いつもと同じ時期はちょっと無理かなぁ。
でも、どこかで時間をつくって行きますか!
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はだっち)
2019-06-10 20:06:32
良い休日ですね
私は釣り以外で山を登る事がほぼ無いのでw
羨ましい気がします
登山道は良く整備されている様に見えますが!私も何度か?間違った事が有ります
変だな?と思ったら直ぐ確認する事は大事ですね
機会が有れば、私も釣り抜きw登山してみます
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Unknown (papachan)
2019-06-10 22:17:27
>はだっちさん
こんにちは!
山も楽しいですよ〜。
日光白根山は、登山道もよく整備されていて歩きやすいです。
今回ルートをミスったのは、とくに難しい場所でもなく、完全に気の緩みです。
でも、ミスというのは、そういうものなんでしょうね。
返信する
Unknown (高崎)
2019-06-15 13:11:53
どうも毎週末の天候がアカンですねえ。
でも雨も覚悟の山なら楽しめちゃうから不思議です。
皆さん野点に満足されて何よりでござんした。
返信する
お返事 (papachan)
2019-06-15 20:56:45
>高崎さん
こんにちは!
今年の梅雨はよく降りますね。昨年はぜんぜん降らかなかったのに。
グリーンシーズンの日光白根は初めてでしたが、初心者にはちょうどいい山ですね。
景色にも変化があって、ガスガスでも結構楽しめました。
野点も楽しかったです。
短時間でイベント感が出せますね。
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