お気楽ナチュラリスト

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週末は山と川で遊びたい。

北八ツでいろいろインプレッション

2023年10月29日 | 登山
先週買った登山靴の足慣らしをしたくて、北八ツまでやってきた。
白駒池の紅葉も終わっているはずだから、さぞかし空いているだろうと予想したら、とんでもなかった。
白駒池第一駐車場は、7:40の時点で残り2台。
ギリギリ滑り込みセーフ。


係員はまだ来ていなかったので、備え付けの封筒に駐車料金600円を入れてBOXに投入するシステムだ。


今日は、白駒池からスタートして、ニュウ~中山~高見石~白駒池という周回コース。
まずは、おなじみの白駒池。
静かな湖面が美しい。
結氷するまでは、あと1か月くらいかな。



池を半周くらいしてからニュウに続く登山道に入る。
北八ツの苔に癒されながら進む。



今回は、登山靴以外にも、いくつか新たなアイテムを導入した。
その一つが、ココヘリ。


以前から山岳遭難対策として、jro(ジロー)の会員になっていたが、この度ココヘリとの統合プランへと移行することになった。
もちろん、ココヘリ無しのプランもあるが、せっかくなので乗っかることにしたのだ。


ココヘリは、いわゆる電波発信機。
これがあることで、万が一のときに発見してもらえる確率がぐんと上がる。
ヘリコプターやドローンが最長16kmで電波を受信する優れモノ。
専用ホルダーをザックのショルダーベルトに取り付けるとこんな感じになる。


気になる方は、こちらをどうぞ。
 jro(日本山岳救助合同会社)
 ココヘリ

なお、ココヘリのホームページから登山届を提出することができる。
スマホに入力してピッと送信すると、あらかじめ登録しておいたカミさんと息子にもメールが届くようになっている。
便利な時代になったもんだ。


さて、分岐からしばらく進むと白駒湿原に出た。
草紅葉がいい感じだ。



整備された木道を少し進むと、ニュウへの登りに入る。



ニュウは、八ヶ岳主稜線から派生した尾根上にある小ピークだ。
展望がよくハイカーに人気がある。
このニュウでよく話題に上るのが、山名問題。
登山道のいたるところに出てくる指導標の山名表示がことごとく異なるのだ。


「ニュウ」、「にゅう」、「にう」、「乳」、「ニュー」、「にゆう」…
いったいどれが正解?
漢字の「乳」があるということは、おそらくピークの形状に寄せて名付けられたのではないかと思うが、ネットで調べてみると諸説ある。
ヤマケイオンラインには、「山名は、刈り取り後の稲を円柱形や円錐形に積み上げる稲わらの「にう」が語源とされる。」と説明されていた。
ますますわからん。


そんな山名表示を楽しみながら樹林帯を登っていくと、前方が明るくなってひょっこりと尾根上に飛び出した。
ピークには多くの登山者の姿が見える。



振り返ると、東天狗と西天狗が光って見えた。
いい眺めだ。



スタートから1時間20分でニュウ(2352m)山頂に到着。
山頂の表示は、「にゅう」であった。


「にゅう」が正解で一件落着かと思いきや、そうは問屋が卸さない。
国土地理院の2万5千分の1地図の表記は、「ニュウ」なのであった。
ますますわからん。



山頂から見渡す北八ツの森が美しい。
蓼科山に北横岳、森の中には白駒池も見えた。



ここで、本日2つ目の紹介アイテム。
モンベルのWIC.ボーダーロングスリーブジップシャツ。


吸水速乾性、通気性、消臭機能に優れるウィックロンのロンTだ。
ベースレイヤーとして着用している。
以前のウィックロンは、私的には少し生地が固く、ざらついた肌触りが苦手だったが、このロンTはそれが感じられない。
メリノウールのような柔らかく伸縮性のある着心地で、熱がこもらない。
ウィックロンの進化に驚いた。


さてさて、次は中山を目指す。
東から雲が湧いてきたので、先を急ぎたい。




登山道は、しばらく大岩と木の根っことぬかるみの三重苦が続く。
どれか1つにしてもらないかなと思うほど、歩きづらいことこの上ない。
かと思えば、まったく必要のない場所に何故か二段の鉄梯子。
冗談なのか?



見覚えのある指導標を右に曲がる。
いつもは、逆方向の天狗岳から来ることが多い場所だ。



ちょっとした急登を越えると、樹林帯の中にひっそりと中山山頂の表示が現れる。
大菩薩嶺よりもさらに面白味のない山頂なので、横目に見てスルー。
この先の中山展望台が山頂だったらいいのにといつも感じるくらい不遇の山頂である。


山頂からほぼ水平に歩くとお馴染みの中山展望台に出た。
少し雲が出てきたが、それでもここの眺望は秀逸である。





風も穏やかだったので、ここで大休止した。
アマノフーズのビーフシチューは、いつもウマイ。



ここまで歩いてきて、新しい登山靴LOWA・ティカムevo GTは、すこぶる調子がいい。
まるで何年も履いてきたかのように足馴染みがいいのだ。



靴紐を通すガイドやベロのフックに特殊機能があり、歩いているうちに緩むことがないため、歩き始めと同じ感覚で一日歩き通すことができるのだ。
以前は、登りと下りで靴紐の絞め方を変えたり、歩いている間に靴の中で足が動いて靴擦れになったりもした。
登山靴はそういうものだと思い込んでいたが、このティカムを履いて、そんな煩わしさがウソのように消えた。



ソールも硬さと柔らかさのバランスが素晴らしい。
つま先のクライミングゾーンが秀逸で、すごく軽い力で岩に立ちこむことができた。
これほど自分の足にマッチした登山靴は初めてである。
もう一足買いたいくらいだ。(買えないけど)



中山から高見石への下りは、岩がゴロゴロしているが、岩から岩へ足を運ぶような場面でも不安はなかった。
ブレない人生を歩んできたが、加齢とともに体幹はブレる一方。
しかし、ティカムを履いていると、何だか体幹が強くなったようにすら思えた。
軽快に歩いて、高見石小屋に到着。



名物の揚げパンを食べたいところ、ダイエットのためグッと堪えて、高見石に登る。
大岩の上り下りもティカムのおかげで楽しい。



白駒池まで戻ってきたとたん、雨が降り出した。
急ぎ目に歩いて正解だった。
美しい苔を愛でて、本日のハイクは終了。
今日もいい山だった。

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2 コメント

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Unknown (高崎)
2023-10-31 17:28:01
今回の山行は親子旅ではなかったんですね?
なにはともあれ好天に恵まれた八つは気分爽快だったでしょうねえ。
にゅうにも様々な呼び名が???
他しか雨池も古い看板はあまいけ、新しい看板はあめいけとありますよね。
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お返事 (papachan)
2023-11-03 14:51:59
>高崎さん
こんにちは!
息子は卒業制作に忙しく、当分は付き合ってくれそうにないです。(笑)
北八ツは、一年通して大入り大繁盛ですね。
人の多さに驚きました。
にゅうの山名は、以前から諸説あることは聞いていましたが、実際に訪れてみると、一つの分岐にこれでもかというほど違う表示が複数立っているので、可笑しくなりました。
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