夏が来ると、「あの渓はもう入れるかな? あの谷はそろそろシーズンかな?」と峻険なアルプスを磨いて流れる渓峪に思いを馳せる。
黒部はまさにその一つ。
shinichiさんのお誘いで、今年も黒部に行く機会を得た。
膝に不安はあるが、痛みさえ出なければ何とかなるだろう。
7月14日は俗に言う海の日三連休。
早朝の扇沢には色とりどりの大型ザックを背負って闊歩する登山者であふれていた。
乗車率200%超?のトロリーバスに15分ほど揺られれば、別天地の入り口だ。
暗いトンネルの向こうには、巨大な黒部ダムと立山連峰が出迎えてくれる。
ダムからの観光放水は、いつ見てもテンションがあがる。
さあ、夏の黒部の始まりだ。
全国的な猛暑は、標高1500mの黒部にも容赦なく、目指す谷に着くまでにたっぷり汗をかかせてもらった。
谷の水で顔を洗って、身支度を整えて、いざゆかん。
先日の大雨の影響が残っているのか、落差の大きい谷は白泡をたてて押し流れていく。
なかなかミノーを打てるポイントがない。
黒部のイワナたちは午前中は出てこない、重役出勤と聞いているが、それ以上に自分の腕が無いから不安が徐々に絶望へと変わっていく。
「ここまで来て釣れないの?」
あるポイントで、白泡の下からぐわっと尺オーバーの真っ黒いイワナがミノーへ襲いかかったが、タイミングが合わずバイトに持ち込めなかった。
それっきりうんともすんとも…。
気分転換にランチタイム。
ランチタイム直後、shinichiさんが値千金の黒部イワナを釣り上げた。
文句なしの良型。目を見張るほどの大きな胸鰭が印象的な一尾だ。
落差の大きい太い流れの中では、これくらい鰭が大きくないと流されてしまうんだろうな。
このあと谷に見切りをつけ、黒部湖のインレットを狙う。
これは毎度同じ展開(笑)
インレットにはたくさんの流木が漂着していたが、何とか釣りになるくらいのスペースがある。
大雨の影響で湖は笹濁り状態だけれども、谷からのフレッシュな水が流れ込んでいるあたりがいかにも美味しいポイントだ。
ルアーの選択に迷ったが、水面から1mほど下の層を引いてくるイメージでBLINK50シンキングを投げる。
ときどき軽くトゥイッチを入れると、ゴゴゴーンとバイト。
軽く尺オーバーだが、ここではレギュラーサイズのレインボー。
引きが強くて楽しい。
若干の濁りもあることから、表層より少し下がいいみたいなので、一定層を引けるダイワのシルバークリークシャッドを投入したら、これが大当たり。
レインボーやイワナがばたばた釣れ始めた。
こんな銀ぴかレインボーや
こんな美白イワナなど
私もshinichiさんも次々ヒット。
ドラグをジージー鳴らし、ロッドも満月。
こんな遊びができるのも黒部ならではである。
それにしてもここのレインボーはなんて立派な尾鰭をしていることか。
これこそヒレピン。惚れ惚れしてしまう。
昨年、平ノ小屋の佐伯さんに教わったとおり、釣れた魚は生簀を作ってそこにキープしておいた。
すぐにリリースすると、魚がたまっているところに突っ込んでいってしまい、魚を散らしてしまうのだそうだ。
もういいねってくらい釣ったので、生簀も満杯。
インレットはいつも期待を裏切らない。すばらしい。
本流でも面白い釣りができた。
ちょっと怖いくらいの激しい流れだったが、イワナの着き場はまさにセオリーどおり。
ミノーは、BLINK50SとBLINK45HERAをアップクロスで泳がせた。
岸よりの流れのゆるいところで7寸~8寸のイワナがよく釣れ、流れの太いところには尺オーバーの体力があるヤツいた。
でかいやつは激流の中ミノーを追ってくるのだけれども、悔しいかなバイトまでは持ち込めない。
でも、たくさんの美しいイワナに癒されたので、感無量である。
shinichiさんとのダブルヒットは、一度ならず二度も!
掛かったイワナは、極太の流れに乗って抵抗する。
本流ならではのダイナミックな釣りを楽しんだ。
釣り上げたイワナは、真夏の太陽に照らされて、ピカピカ光る。
写真撮影をするときに自分の影が無粋なコントラストを作ってしまうので、アングルが難しい。
ちょっと遠くても、ちょっと不便でも、こんな愉快な釣りが満喫できるのだから、年に1回は来る価値がある。
やっぱり黒部は特別な場所だ。
宿はロッジくろよんにお世話になった。
改修工事がほぼほぼ終わったところで、内装も外装もずいぶんきれいになっており、とても快適だった。
まだ、足場が組まれており、職人さんが働いていたので、完全リニューアルにはもう少しかかるかも。
楽しい時間はいつだってあっという間。
暑い暑い下界へと戻らねばならない。
帰るときに気づいたが、トロリーバスはあと百何日かで運行を終了し、新たに電気バスになるらしい。
トロリーに乗るのは、これが最後かも。
今度来るときは、もう電気バスになっているかな。
運賃が安くなるといいな~。(淡い期待)
帰りがけにshinichiさんオススメの温泉「しゃくなげの湯」と蕎麦「翁」に立ち寄り、よき釣り旅を締めくくった。
蕎麦は、細引きのざる蕎麦と太くて黒っぽい田舎蕎麦を堪能した。
どちらも評判どおりの美味しさだ。
一枚では物足りなかったが、二枚食べたら思ったよりお腹いっぱいになった。
今回もshinichiさんには宿の手配から車の運転、そして釣り場の案内も含めてお世話になりっぱなしであった。
また、自分の膝の不安や体力面の低下など、いろいろ心配を掛けてしまった。少なくともshinichiさんの足を引っ張る場面があった。
いつも好意に甘えてばかりいるが、山や渓で遊ぶ者は、「自分のことは自分で始末をつける」ことが最低限の心得と考える。
それを踏まえた上で、お互いが協力し力を合わせることができるならば、楽しみと可能性が2倍にも3倍にもなるのだと思う。
そういう意味では、単純に楽しかっただけではない、反省することも多い今回の釣行であった。
黒部はまさにその一つ。
shinichiさんのお誘いで、今年も黒部に行く機会を得た。
膝に不安はあるが、痛みさえ出なければ何とかなるだろう。
7月14日は俗に言う海の日三連休。
早朝の扇沢には色とりどりの大型ザックを背負って闊歩する登山者であふれていた。
乗車率200%超?のトロリーバスに15分ほど揺られれば、別天地の入り口だ。
暗いトンネルの向こうには、巨大な黒部ダムと立山連峰が出迎えてくれる。
ダムからの観光放水は、いつ見てもテンションがあがる。
さあ、夏の黒部の始まりだ。
全国的な猛暑は、標高1500mの黒部にも容赦なく、目指す谷に着くまでにたっぷり汗をかかせてもらった。
谷の水で顔を洗って、身支度を整えて、いざゆかん。
先日の大雨の影響が残っているのか、落差の大きい谷は白泡をたてて押し流れていく。
なかなかミノーを打てるポイントがない。
黒部のイワナたちは午前中は出てこない、重役出勤と聞いているが、それ以上に自分の腕が無いから不安が徐々に絶望へと変わっていく。
「ここまで来て釣れないの?」
あるポイントで、白泡の下からぐわっと尺オーバーの真っ黒いイワナがミノーへ襲いかかったが、タイミングが合わずバイトに持ち込めなかった。
それっきりうんともすんとも…。
気分転換にランチタイム。
ランチタイム直後、shinichiさんが値千金の黒部イワナを釣り上げた。
文句なしの良型。目を見張るほどの大きな胸鰭が印象的な一尾だ。
落差の大きい太い流れの中では、これくらい鰭が大きくないと流されてしまうんだろうな。
このあと谷に見切りをつけ、黒部湖のインレットを狙う。
これは毎度同じ展開(笑)
インレットにはたくさんの流木が漂着していたが、何とか釣りになるくらいのスペースがある。
大雨の影響で湖は笹濁り状態だけれども、谷からのフレッシュな水が流れ込んでいるあたりがいかにも美味しいポイントだ。
ルアーの選択に迷ったが、水面から1mほど下の層を引いてくるイメージでBLINK50シンキングを投げる。
ときどき軽くトゥイッチを入れると、ゴゴゴーンとバイト。
軽く尺オーバーだが、ここではレギュラーサイズのレインボー。
引きが強くて楽しい。
若干の濁りもあることから、表層より少し下がいいみたいなので、一定層を引けるダイワのシルバークリークシャッドを投入したら、これが大当たり。
レインボーやイワナがばたばた釣れ始めた。
こんな銀ぴかレインボーや
こんな美白イワナなど
私もshinichiさんも次々ヒット。
ドラグをジージー鳴らし、ロッドも満月。
こんな遊びができるのも黒部ならではである。
それにしてもここのレインボーはなんて立派な尾鰭をしていることか。
これこそヒレピン。惚れ惚れしてしまう。
昨年、平ノ小屋の佐伯さんに教わったとおり、釣れた魚は生簀を作ってそこにキープしておいた。
すぐにリリースすると、魚がたまっているところに突っ込んでいってしまい、魚を散らしてしまうのだそうだ。
もういいねってくらい釣ったので、生簀も満杯。
インレットはいつも期待を裏切らない。すばらしい。
本流でも面白い釣りができた。
ちょっと怖いくらいの激しい流れだったが、イワナの着き場はまさにセオリーどおり。
ミノーは、BLINK50SとBLINK45HERAをアップクロスで泳がせた。
岸よりの流れのゆるいところで7寸~8寸のイワナがよく釣れ、流れの太いところには尺オーバーの体力があるヤツいた。
でかいやつは激流の中ミノーを追ってくるのだけれども、悔しいかなバイトまでは持ち込めない。
でも、たくさんの美しいイワナに癒されたので、感無量である。
shinichiさんとのダブルヒットは、一度ならず二度も!
掛かったイワナは、極太の流れに乗って抵抗する。
本流ならではのダイナミックな釣りを楽しんだ。
釣り上げたイワナは、真夏の太陽に照らされて、ピカピカ光る。
写真撮影をするときに自分の影が無粋なコントラストを作ってしまうので、アングルが難しい。
ちょっと遠くても、ちょっと不便でも、こんな愉快な釣りが満喫できるのだから、年に1回は来る価値がある。
やっぱり黒部は特別な場所だ。
宿はロッジくろよんにお世話になった。
改修工事がほぼほぼ終わったところで、内装も外装もずいぶんきれいになっており、とても快適だった。
まだ、足場が組まれており、職人さんが働いていたので、完全リニューアルにはもう少しかかるかも。
楽しい時間はいつだってあっという間。
暑い暑い下界へと戻らねばならない。
帰るときに気づいたが、トロリーバスはあと百何日かで運行を終了し、新たに電気バスになるらしい。
トロリーに乗るのは、これが最後かも。
今度来るときは、もう電気バスになっているかな。
運賃が安くなるといいな~。(淡い期待)
帰りがけにshinichiさんオススメの温泉「しゃくなげの湯」と蕎麦「翁」に立ち寄り、よき釣り旅を締めくくった。
蕎麦は、細引きのざる蕎麦と太くて黒っぽい田舎蕎麦を堪能した。
どちらも評判どおりの美味しさだ。
一枚では物足りなかったが、二枚食べたら思ったよりお腹いっぱいになった。
今回もshinichiさんには宿の手配から車の運転、そして釣り場の案内も含めてお世話になりっぱなしであった。
また、自分の膝の不安や体力面の低下など、いろいろ心配を掛けてしまった。少なくともshinichiさんの足を引っ張る場面があった。
いつも好意に甘えてばかりいるが、山や渓で遊ぶ者は、「自分のことは自分で始末をつける」ことが最低限の心得と考える。
それを踏まえた上で、お互いが協力し力を合わせることができるならば、楽しみと可能性が2倍にも3倍にもなるのだと思う。
そういう意味では、単純に楽しかっただけではない、反省することも多い今回の釣行であった。
ザックの感じからすると天泊かと思いきや小屋泊まりですか?
やっぱり黒部岩魚独特のいい岩魚だなあ!
旅の終わりは温泉と旨い蕎麦、これですよねえ!
今年も行きたいけれどいつになりますことやら、、、、
こんばんは!
行ってきましたよ~。
ザックには夢と希望を詰め込んでいるので、ついつい膨らみがちですが、今回は小屋泊まりで優雅に楽しんできました。
高崎さんの黒部釣行記も楽しみしてます。
ゼッタイ行けますよ!
この増水での好釣果は流石ですね。
来週から私も黒部詣を再開予定ですが
水が引かなきゃ途中でロッド放り出して自棄ビールが関の山(笑)
papachanさんの釣行レポ!これからも楽しみにしております
こんばんは! はじめまして!
コメントありがとうございます。
なんとか数だけは伸びましたが、イワナはなかなか尺をあげられません。
寅さんも黒部へ行かれるんですね。
来週には水量もある程度落ち着くのではないでしょうか?
きっとよい釣りになりますよ!
若かれし頃訪れましたがwもう遠い記憶、、、
テン泊し夜空を楽しみたいですね〜
今期チャンスが有れば訪れてみます
こんばんは!
昔の黒部は今とは比べものにならないくらいの魚影の濃さがあったのではないでしょうか?
でも、今の黒部もパラダイスです。
テン泊いいですね~。