昨年に引き続きコロナ禍のシーズンとなった。
東京都に関して言えば、緊急事態宣言(1/8~3/21)、まん延防止等重点措置(4/12~4/24)、緊急事態宣言(4/25~9/30)という経過をたどっている。
緊急事態宣言は計9回も延長を繰り返した。緊急事態宣言でもまん延防止でもない期間は、28日間だけ。渓流シーズンに限って言えば、21日間だけが無印だった。
昨シーズンの総括記事では、『来年の今頃は、「そういえば、去年は大変だったね。」と過去を笑い合えるようになってほしいと切に願う。』と書いていたが、現実は厳しかった。
新型コロナウイルスは変異を続けている。
自分としてはこの困難な局面を理解しつつ、行動を抑制しつつ、かといって恐れすぎず、家族生活と仕事と趣味のバランスを保つ方向に舵をきった。
正しく恐れて、ベターな選択を行うということである。
何かに不満を言うのではなく、受け入れて自分が決めるということである。
釣りに行くこと自体の是非、賛否両論があることは承知の上で自ら行動決定する、そんなシーズンだった。
天候
冬の間は日本海側で大雪となったが、2月からは寒暖の差が激しくなり、関東地方は雨も雪も降らず、渇水のまま解禁を迎え、春は難しい釣りとなった。
今年は全国的に梅雨入りが早かったものの、関東地方だけは例年より遅めの6月も下旬に差し掛かろうかという頃に入梅。
その梅雨もわずか1か月後の7月中旬には明けてしまい、8月上旬まで酷暑となった。
しかし、夏らしい日はそこまで。
オリンピックの終わりが見えてきたころ、台風3個が日本列島に近づいた。
その後は列島を串刺しするような前線が居座り、長雨が続いた。
下旬に猛暑が数日続いたものの、秋雨前線到来とともに9月に突入。
渓流シーズン後半は、増水に悩まされる日も多かった。
「寒さ暑さも彼岸まで」と昔から言われているが、これも近年だんだん当てはまらなくなってきている。
9月下旬に30度を超える真夏日もあった。
富士山の初冠雪が、この季節外れの真夏日の影響で取り消しになったほどだ。
四季の移ろいの美しさが日本のよさだが、季節感がおかしくなるような昨今の状況である。
フィールド・釣行回数
釣行回数は25回。
自分的にはシーズン20回越えを大台に乗ったものと位置付けている。
新型コロナの影響で昨年から土日の仕事がめっきり減ったことと、家族で出かけることや登山も控え気味であったことが、釣行回数の増加に反映されている。
コロナ禍では、人込みを避け、人と会わず、短時間で楽しむことが感染予防対策を踏まえた行動であり、そういったことから比較的近場での朝のチョイ釣りは、ベストではないにしてもベターな選択と考えている。
一方で昨年から引き続く自粛生活は、趣味の面でもマンネリ化を引き起こす。
大げさにいえば、このまま自分が腐っちまうような、そんな気分にすらなる。
今シーズンは、裾花川漁協管内と魚沼漁協管内銀山地区という、二つの新たなフィールドへ探釣に出かけた。
成果は一勝一敗といったところ。
また、多摩川水系支流も、未知の渓に足を踏み入れた。
行動範囲を少し広げたことは、自粛の反動といえば大げさであるが、新規開拓は初心に立ち返るよい機会なのである。
今シーズンの釣行先は以下のとおり。
多摩川水系支流(東京都・山梨県)
伊豆の渓流(静岡県)
富士川水系支流(山梨県)
上小漁協管内(長野県)
裾花川支流(長野県)
利根川水系支流(群馬県)
黒部(富山県)
銀山湖とその流入河川(新潟県)
釣果
シーズン序盤から中盤にかけては、尺イワナも出て珍しく好釣気味だったのだが、9月の声を聞くころから低調気味になってしまった。
そういえば、昨シーズンも終盤はメタメタだった。
9月にメモリアルトラウトを引きずりだすことができるようになるには、まだまだ修行が足りないようだ。
◆解禁日の越年ヤマメ
予期せずsoraさんと現地でばったり出会い、そのままコラボ釣行。
初日にサビの残ったよいヤマメに出会えて嬉しさも二倍だった。
◆シーズン初イワナ
まさかのシーズン初イワナが尺越えだった。
こんなことは滅多にあるもんじゃない。
◆緊急事態宣言中の谷ヤマメ
shinichiさんに案内してもらった谷で、よいヤマメに出会えた。
今シーズン最大のヤマメ。
soraさんのボトムパンプが威力を発揮したことで、記憶に残る一尾となった。
◆黒部のイワナ
黒部は年に一度は訪れるべき場所だと思っている。
尺はバラシてしまったが、今年もよい思いをさせてもらった。
◆五輪開催中の尺イワナ
自分が立っていた岩の下からぬるんと出てきてフローティングミノーに食らいついた。
今シーズン最大のイワナ。これぞ真夏の奇跡。
◆アブの猛攻を耐えて釣ったイワナ
新規開拓で良型に出会えると、立て続けに行きたくなるものであるが、あのアブの大群を経験してしまうと二の足を踏んでしまうであった。
タックル・その他
メインタックルは、ここ数年変わらずテンリュウ・レイズインテグラル5.1ft、リールはダイワ18カルディアの組み合わせ。
18カルディアは、春先に3回目の修理に出した。
症状はいつも同じでベールの不具合。
戻ってきてからは好調。
ラインは、PE0.4号。リーダーはフロロ4lb~5lb。
シーズン途中でナイロンリーダーも導入した。
□SMITH troutinspin dagger stream DS-TES50UL
昨シーズンにアブガルシア・トラウティンマーキス(テレスコ)のティップを折ってしまったので、それに代わるロッドとして購入した。
ウルトラライトだが、決してヒヨワなロッドではなく、尺イワナとも渡り合える粘りを持つ。
□DAIWA 21caldia FC LT2000S-H
新モデルを即決購入した。
金属をはるかに凌ぐ高強度素材ザイオンVによるモノコックボディが最大のウリ。
大口径ギアも搭載され、今まで以上に扱いやすくなった。
逆転ストッパーも廃止したことで余計なスキマがなくなり、内部に水が全く入らなくなった。
4月にリコールに出したが、異常なしとのことで一安心。とても快適に使用している。
スミス・トラウティンスピンとセットアップして使うことが多かった。
□ナイロンリーダー
重篤なバラシ病対策として、シーズン中盤からフロロをやめてナイロンに切り替えてみた。
フロロのようなダイレクト感や繊細なフィーリングはなくなり、もわん・ふわんとしたアタリに当初は戸惑ったが、だいぶ慣れてきた。
まだ、バラシはあるものの、一定の効果は出ていると思う。状況で使い分けたい。
□オニヤンマくん
soraさんお手製の「オニヤンマくん」。
アブ対策として実践投入した。
アブにとっての天敵がオニヤンマということらしいが、経験上アブはトンボならなんでも苦手みたいだ。
まだ、使い始めたばかりだが、そこはかとなく効果はありそうな気配がする。
□BLINKルアー
フィールドテスター4年目。
貴重な経験をさせていただき、ビルダーのヒルマ氏には感謝の言葉を言い尽くせない。
今シーズンも貴重なプロトルアーをお預かりしたが、なかなかよい結果を出せていない。
このままでは、なんとも申し訳が立たないので、シーズンオフは冬季釣り場あたりに繰り出そうかと思案しているが、さてどうしたものか。
コラボ釣行
「コロナは、人との物理的な距離と精神的な距離を遠ざけ分断する」と誰かが言っていたが、相手のことや相手の家族のことを思いやれば物理的な距離だけは離れるのも仕方ない。
コラボ釣行も、しかりである。
キャピキャピ隊10周年記念釣行もおあずけのままになっている。
早く以前のように皆さんと一緒に釣りに行ったり、気兼ねなく酒を飲んで大いに笑い合ったりしたい。
オンライン飲み会も悪くはないし、そういうことができる世の中になっていてよかったなとも思うが、それだけでは物足りない部分もあるのだ。
今シーズンのコラボ釣行は6回。
現場で偶然出会ったsoraさんには運命的なものを感じた。
また、たびたびお付き合いいただいたshinichiさんには改めて感謝申し上げます。
<3月>
・2021解禁サプライズ(soraさん)
・アマゴ詣(shinichiさん)
<5月>
・Welcome back! CALDIA !!(shinichiさん)
<6月>
・プチ岩魚祭り(shinichiさん)
<7月>
・酷暑がやってきた(shinichiさん)
<9月>
・開高健ゆかりの地を訪ねる釣り旅(sinichiさん)
渓グルメ等
春先の山菜については、近年の気象状況の変化により、ベストタイミングで収穫することが難しくなってきた。
特に今年はタラノメが不調だった。
山菜にしてもキノコにしても、釣りをやりながら適当に見回して採っているだけなので、真剣に探せばもうちょっとマシなのかもしれないが、かといって釣り無しで渓や山に入るのもちょっと寂しいのである。
釣りのついでに、というのが無理のない自分のスタイルである。(今のところ)
現地で採ったものをその場で味わえれば、それが最高の楽しみ方なのだけれど、持ち帰って家族のために料理の腕を振るうのも好き。
それが毎回だと飽きられてしまうので、たまにやることで家長の威厳が保たれる。(笑)
今年はイワナの天ぷらに初めて挑戦したが、これが絶品であった。
来シーズンは、釣ったその場で捌いて揚げちゃうというプランを実行してみたい。
そういえば、今年はイワナの刺身はやらなかった。
思い出すと無性に食べたくなる。
これも来シーズンの宿題。
湧き水でコーヒーを沸かしたり、野点を楽しんだり、ホットサンドイッチを作ったりもした。
自然の中に身を置いて一人静かに味わうのもいいが、仲間とともにブレイクタイムを楽しみたい気持ちが膨らむ。
つくづくコロナを恨めしく思うのだ。
おまけ。
渓グルメというわけではないが、銀山湖遠征の帰りに食べた開高めしもはよい思い出になった。
素朴な料理だが、開高健が夢中で味わったということに思いを馳せると、とても味わい深い。
作り方も簡単なので、オフシーズン中に自分で作ってみたいと思う。
まとめ
昨年にひきつづき、コロナ禍でのシーズンが終わった。
9月末日を最後にして緊急事態宣言が全国的に解除されたが、同時に渓流が禁漁になるという誠に皮肉な終焉であった。
まだまだ先が見通せない中、来シーズンへの明るい展望を今は言うことが難しい。
故・開高健氏は言う。
「いろいろなことに絶望し、
森の中に入ると新しいものが見えてきて、
絶望が別のものに転化する、
ということになるんじゃないのかしら。」
人は35歳ぐらいになると、いろいろ経験を重ねて、そして自分の限界が見えてきて、あとは同じことの繰り返しなんだという思いが募ってくる。そんなとき森に入ると今まで見えなかった新しいものがどんどん見えてくる、と開高氏は言っている。
ましてやコロナの世である。絶望と限界は、すぐに人の心を巣食う。
分断と無気力製造機のようなウイルスに、心まで絡めとられてはなるまいと、自分を律し続け、自分を鼓舞し続け、自分を楽しむ術を探し続けたい。
「君は悠々として急げということやな。
悠々として急げと言ってるんだよ。」
天国では開高氏がウイスキーの入ったグラスを傾けながら、コロナに翻弄される人々を眺め、茶目っ気たっぷりに舌をペロッと出して笑っているに違いない。
東京都に関して言えば、緊急事態宣言(1/8~3/21)、まん延防止等重点措置(4/12~4/24)、緊急事態宣言(4/25~9/30)という経過をたどっている。
緊急事態宣言は計9回も延長を繰り返した。緊急事態宣言でもまん延防止でもない期間は、28日間だけ。渓流シーズンに限って言えば、21日間だけが無印だった。
昨シーズンの総括記事では、『来年の今頃は、「そういえば、去年は大変だったね。」と過去を笑い合えるようになってほしいと切に願う。』と書いていたが、現実は厳しかった。
新型コロナウイルスは変異を続けている。
自分としてはこの困難な局面を理解しつつ、行動を抑制しつつ、かといって恐れすぎず、家族生活と仕事と趣味のバランスを保つ方向に舵をきった。
正しく恐れて、ベターな選択を行うということである。
何かに不満を言うのではなく、受け入れて自分が決めるということである。
釣りに行くこと自体の是非、賛否両論があることは承知の上で自ら行動決定する、そんなシーズンだった。
天候
冬の間は日本海側で大雪となったが、2月からは寒暖の差が激しくなり、関東地方は雨も雪も降らず、渇水のまま解禁を迎え、春は難しい釣りとなった。
今年は全国的に梅雨入りが早かったものの、関東地方だけは例年より遅めの6月も下旬に差し掛かろうかという頃に入梅。
その梅雨もわずか1か月後の7月中旬には明けてしまい、8月上旬まで酷暑となった。
しかし、夏らしい日はそこまで。
オリンピックの終わりが見えてきたころ、台風3個が日本列島に近づいた。
その後は列島を串刺しするような前線が居座り、長雨が続いた。
下旬に猛暑が数日続いたものの、秋雨前線到来とともに9月に突入。
渓流シーズン後半は、増水に悩まされる日も多かった。
「寒さ暑さも彼岸まで」と昔から言われているが、これも近年だんだん当てはまらなくなってきている。
9月下旬に30度を超える真夏日もあった。
富士山の初冠雪が、この季節外れの真夏日の影響で取り消しになったほどだ。
四季の移ろいの美しさが日本のよさだが、季節感がおかしくなるような昨今の状況である。
フィールド・釣行回数
釣行回数は25回。
自分的にはシーズン20回越えを大台に乗ったものと位置付けている。
新型コロナの影響で昨年から土日の仕事がめっきり減ったことと、家族で出かけることや登山も控え気味であったことが、釣行回数の増加に反映されている。
コロナ禍では、人込みを避け、人と会わず、短時間で楽しむことが感染予防対策を踏まえた行動であり、そういったことから比較的近場での朝のチョイ釣りは、ベストではないにしてもベターな選択と考えている。
一方で昨年から引き続く自粛生活は、趣味の面でもマンネリ化を引き起こす。
大げさにいえば、このまま自分が腐っちまうような、そんな気分にすらなる。
今シーズンは、裾花川漁協管内と魚沼漁協管内銀山地区という、二つの新たなフィールドへ探釣に出かけた。
成果は一勝一敗といったところ。
また、多摩川水系支流も、未知の渓に足を踏み入れた。
行動範囲を少し広げたことは、自粛の反動といえば大げさであるが、新規開拓は初心に立ち返るよい機会なのである。
今シーズンの釣行先は以下のとおり。
多摩川水系支流(東京都・山梨県)
伊豆の渓流(静岡県)
富士川水系支流(山梨県)
上小漁協管内(長野県)
裾花川支流(長野県)
利根川水系支流(群馬県)
黒部(富山県)
銀山湖とその流入河川(新潟県)
釣果
シーズン序盤から中盤にかけては、尺イワナも出て珍しく好釣気味だったのだが、9月の声を聞くころから低調気味になってしまった。
そういえば、昨シーズンも終盤はメタメタだった。
9月にメモリアルトラウトを引きずりだすことができるようになるには、まだまだ修行が足りないようだ。
◆解禁日の越年ヤマメ
予期せずsoraさんと現地でばったり出会い、そのままコラボ釣行。
初日にサビの残ったよいヤマメに出会えて嬉しさも二倍だった。
◆シーズン初イワナ
まさかのシーズン初イワナが尺越えだった。
こんなことは滅多にあるもんじゃない。
◆緊急事態宣言中の谷ヤマメ
shinichiさんに案内してもらった谷で、よいヤマメに出会えた。
今シーズン最大のヤマメ。
soraさんのボトムパンプが威力を発揮したことで、記憶に残る一尾となった。
◆黒部のイワナ
黒部は年に一度は訪れるべき場所だと思っている。
尺はバラシてしまったが、今年もよい思いをさせてもらった。
◆五輪開催中の尺イワナ
自分が立っていた岩の下からぬるんと出てきてフローティングミノーに食らいついた。
今シーズン最大のイワナ。これぞ真夏の奇跡。
◆アブの猛攻を耐えて釣ったイワナ
新規開拓で良型に出会えると、立て続けに行きたくなるものであるが、あのアブの大群を経験してしまうと二の足を踏んでしまうであった。
タックル・その他
メインタックルは、ここ数年変わらずテンリュウ・レイズインテグラル5.1ft、リールはダイワ18カルディアの組み合わせ。
18カルディアは、春先に3回目の修理に出した。
症状はいつも同じでベールの不具合。
戻ってきてからは好調。
ラインは、PE0.4号。リーダーはフロロ4lb~5lb。
シーズン途中でナイロンリーダーも導入した。
□SMITH troutinspin dagger stream DS-TES50UL
昨シーズンにアブガルシア・トラウティンマーキス(テレスコ)のティップを折ってしまったので、それに代わるロッドとして購入した。
ウルトラライトだが、決してヒヨワなロッドではなく、尺イワナとも渡り合える粘りを持つ。
□DAIWA 21caldia FC LT2000S-H
新モデルを即決購入した。
金属をはるかに凌ぐ高強度素材ザイオンVによるモノコックボディが最大のウリ。
大口径ギアも搭載され、今まで以上に扱いやすくなった。
逆転ストッパーも廃止したことで余計なスキマがなくなり、内部に水が全く入らなくなった。
4月にリコールに出したが、異常なしとのことで一安心。とても快適に使用している。
スミス・トラウティンスピンとセットアップして使うことが多かった。
□ナイロンリーダー
重篤なバラシ病対策として、シーズン中盤からフロロをやめてナイロンに切り替えてみた。
フロロのようなダイレクト感や繊細なフィーリングはなくなり、もわん・ふわんとしたアタリに当初は戸惑ったが、だいぶ慣れてきた。
まだ、バラシはあるものの、一定の効果は出ていると思う。状況で使い分けたい。
□オニヤンマくん
soraさんお手製の「オニヤンマくん」。
アブ対策として実践投入した。
アブにとっての天敵がオニヤンマということらしいが、経験上アブはトンボならなんでも苦手みたいだ。
まだ、使い始めたばかりだが、そこはかとなく効果はありそうな気配がする。
□BLINKルアー
フィールドテスター4年目。
貴重な経験をさせていただき、ビルダーのヒルマ氏には感謝の言葉を言い尽くせない。
今シーズンも貴重なプロトルアーをお預かりしたが、なかなかよい結果を出せていない。
このままでは、なんとも申し訳が立たないので、シーズンオフは冬季釣り場あたりに繰り出そうかと思案しているが、さてどうしたものか。
コラボ釣行
「コロナは、人との物理的な距離と精神的な距離を遠ざけ分断する」と誰かが言っていたが、相手のことや相手の家族のことを思いやれば物理的な距離だけは離れるのも仕方ない。
コラボ釣行も、しかりである。
キャピキャピ隊10周年記念釣行もおあずけのままになっている。
早く以前のように皆さんと一緒に釣りに行ったり、気兼ねなく酒を飲んで大いに笑い合ったりしたい。
オンライン飲み会も悪くはないし、そういうことができる世の中になっていてよかったなとも思うが、それだけでは物足りない部分もあるのだ。
今シーズンのコラボ釣行は6回。
現場で偶然出会ったsoraさんには運命的なものを感じた。
また、たびたびお付き合いいただいたshinichiさんには改めて感謝申し上げます。
<3月>
・2021解禁サプライズ(soraさん)
・アマゴ詣(shinichiさん)
<5月>
・Welcome back! CALDIA !!(shinichiさん)
<6月>
・プチ岩魚祭り(shinichiさん)
<7月>
・酷暑がやってきた(shinichiさん)
<9月>
・開高健ゆかりの地を訪ねる釣り旅(sinichiさん)
渓グルメ等
春先の山菜については、近年の気象状況の変化により、ベストタイミングで収穫することが難しくなってきた。
特に今年はタラノメが不調だった。
山菜にしてもキノコにしても、釣りをやりながら適当に見回して採っているだけなので、真剣に探せばもうちょっとマシなのかもしれないが、かといって釣り無しで渓や山に入るのもちょっと寂しいのである。
釣りのついでに、というのが無理のない自分のスタイルである。(今のところ)
現地で採ったものをその場で味わえれば、それが最高の楽しみ方なのだけれど、持ち帰って家族のために料理の腕を振るうのも好き。
それが毎回だと飽きられてしまうので、たまにやることで家長の威厳が保たれる。(笑)
今年はイワナの天ぷらに初めて挑戦したが、これが絶品であった。
来シーズンは、釣ったその場で捌いて揚げちゃうというプランを実行してみたい。
そういえば、今年はイワナの刺身はやらなかった。
思い出すと無性に食べたくなる。
これも来シーズンの宿題。
湧き水でコーヒーを沸かしたり、野点を楽しんだり、ホットサンドイッチを作ったりもした。
自然の中に身を置いて一人静かに味わうのもいいが、仲間とともにブレイクタイムを楽しみたい気持ちが膨らむ。
つくづくコロナを恨めしく思うのだ。
おまけ。
渓グルメというわけではないが、銀山湖遠征の帰りに食べた開高めしもはよい思い出になった。
素朴な料理だが、開高健が夢中で味わったということに思いを馳せると、とても味わい深い。
作り方も簡単なので、オフシーズン中に自分で作ってみたいと思う。
まとめ
昨年にひきつづき、コロナ禍でのシーズンが終わった。
9月末日を最後にして緊急事態宣言が全国的に解除されたが、同時に渓流が禁漁になるという誠に皮肉な終焉であった。
まだまだ先が見通せない中、来シーズンへの明るい展望を今は言うことが難しい。
故・開高健氏は言う。
「いろいろなことに絶望し、
森の中に入ると新しいものが見えてきて、
絶望が別のものに転化する、
ということになるんじゃないのかしら。」
人は35歳ぐらいになると、いろいろ経験を重ねて、そして自分の限界が見えてきて、あとは同じことの繰り返しなんだという思いが募ってくる。そんなとき森に入ると今まで見えなかった新しいものがどんどん見えてくる、と開高氏は言っている。
ましてやコロナの世である。絶望と限界は、すぐに人の心を巣食う。
分断と無気力製造機のようなウイルスに、心まで絡めとられてはなるまいと、自分を律し続け、自分を鼓舞し続け、自分を楽しむ術を探し続けたい。
「君は悠々として急げということやな。
悠々として急げと言ってるんだよ。」
天国では開高氏がウイスキーの入ったグラスを傾けながら、コロナに翻弄される人々を眺め、茶目っ気たっぷりに舌をペロッと出して笑っているに違いない。
季節に合わせて山菜やキノコも楽しめれば
山も渓も楽しみが倍増ですよね。
コロナ禍にも拘わらず良いシーズンを過ごせてなによりです!
こんにちは!
25回釣行は、自分でもびっくりしました。
結構行ってたんだなぁと。
でも、ホームでの超チョイ釣りが多かったせいか、やり切った感は少ない気がします。
それでも、ケガ無く無事にシーズンを終えられたことに感謝しないといけませんね。
来年こそは、充実したシーズンにしたいです。