頭痛とイワナ

昨日の首都圏は、激しい夕立と雷だった。
残業していると、近くで落雷。
その影響で火災報知器が誤作動を起こしてしまった。
トラブル対処に奔走し、ぐったり。
このハプニングで仕事のペースは乱れ、帰宅したときにはすでに日付は変わっていた。

今日は仕事が休み。
睡眠３時間で寝不足だろうが、頭痛だろうが、釣りに行くのだ。
雨はすでに上がっていた。

南秋川は、初めてである。
漁協のカンバンがあるところは先行者の車がある。
どうやらかなりの人気河川のようだ。
北秋川と同じく南秋川も谷が深く、入渓点は少ない。
なかなか車を止められない。
人里（へんぼり）をすぎて数馬まで車を走らせるが、車を止められず引き返す。
結局、北秋川との合流点より少し上流から入ることにした。


昨日の雷雨の影響はなく、水はあくまでクリア。水量も適水位。
草木に滴が光り、渓全体がひんやりしている。
山に立ちこめていたガスは、急速に上空へと動いている。

わずかな水位の上昇で、渓魚の活性は著しく上がる。
今朝もヤマメたちの反応は素直だった。

１８ｃｍ。瀬で掛けた。

同じく１８ｃｍ。

２０ｃｍ。
どれも体高がまずまずあって自分好みのスタイル。

ふと気が付くと、前方に餌師がいる。
どうやら、自分は先行者の後を追いかけていたらしい。
気が付かなかったのが情けない。（やはり寝不足のせい？）
餌師は、自慢気に腰にぶら下げた魚籠の中身を見せてくれた。
２７～２８ｃｍの良型が、何本か入っていた。
「あー、抜かれたあとだったのね…」

仕方なく車まで戻り、移動。
５ｋｍ上流から再スタート。

チビは掛かるが、良型は顔を見せない。

頭痛もおさまらないし、ぼちぼち上がることにしよう。
それに、この前から水が染みこみ始めたウェーダーの右足が、いよいよひどい状況になってきた。
不快なことこの上ない。集中力もなくなってくる。


だが、最後に釣りの神様は微笑んだ。
岩陰から飛び出し、一直線にルアーへアタックしたのはこいつだ。

イワナである。２６ｃｍ。
尾ビレの上部が少し欠けている。放流物か？
秋川漁協では、イワナの放流はない。
何かの拍子に混ざったのか。

リリースすると、しばらく岸際でぼや～んと漂っていたので写してみた。
写真をとると、それに気付いたのか、ゆっくり淵へ戻っていった。


うー、今日はテンションが低い…
帰って薬飲んで寝よ…