35歳君との約束

大きな仕事を終えた

予定通りにいかない事が多い仕事であるが

今日のような『大規模』な時は勘弁してほしい

バタバタと走り回って

ソワソワして

バクバクして

変な汗をかいて

まるで生きた心地がしなかった








生きた心地がしないな…って思った時に

俺は多分、長生きしないんだろうなとも思った

昔から不整脈があるのだが

近頃のストレスのせいで頻繁に変な脈を打っている

このままの感じで

最後の一発『ズドン！！』って打って止まるんじゃないかと

思う時もある

…そんな事を思っていた

そして、俺が死んだら

絶対に弔辞は35歳君にしてもらいたいなって思って

35歳君に予約してきた

『あのさ、変な話をして悪いけどさ。俺が死んだら弔辞を読んで欲しい。予約。約束ね！』

35歳君は笑ってそれを聞いていたけれど

俺は割と本気で言ったんだけどな

『分かったよ！』って軽く返事をしていた

一応、約束したって事で

ブログにちゃんと残しておかなくちゃ








生きているうちに

色んな人と出会う

運命的な出会いだと思う人とも何人かいた

前世があったのなら

きっとこの人とは絶対に深い仲だったんだろうなと思う事もある

理由とかそういうの抜きに

感じるのである

そういう運命とは違うのだけれど

俺はやっぱり35歳君と出会えてよかった

どうしようもないバカだけれど

年齢を感じさせないで付き合える

彼が先輩だけれども俺が年上で

その感じがまた心地よく

先輩であり友達であり兄弟のようであり

たまに面倒くさい奴だと思う場面もありながらも

俺は感謝をしている

一緒に働けて嬉しい。

彼が俺をどう思っているのか

正直なところどう思っているのか

生きているうちは聞けそうもないから

死んだときに何か言ってほしい

…って思った。

それを聞きたい。

俺と同じような気持ちでいてくれてたら

ありがたいのだけれど

どうなんだろうな








明日もまた

大き目の仕事がある

今日ほどではないだろう

しかしまた、俺の担当である

今日ほどバタバタすることもないだろうな

で、明日働いたら

一応お休みだ

仕事が入らない事を祈っている