幡谷の四畳半のアパートで隣人と一緒に何故か山崎ハコのうたを聞いていた頃を想い出す。なんともアンニュイな時代であった。煙草の似合う時代でもあった。プライムビデオで昭和後期の映画を見ていると、主演の俳優が煙草を吸っている映像がなんとも自然で羨ましい。桃井かおりや桃尻娘の竹田かほりに代表されるような時代であった。高倉健や松田優作の演技が懐かしい。バブルの前だったと思う。日大銀ヘル軍団を装って大学のトイレにビラを貼ったことも今となってはばかばかしい思い出でもある。
新宿のレストランで皿洗いのバイトをやっていた記憶がある。先輩にゲイバーに連れて行ってもらいクリスマスケーキをプレゼントされたような気もする。
金はなかったが危機感もなかった。現在の妙な落ち着いた生活からは遠い世界にいたのだろう。 義姉が大腸がんⅣ期であることが発覚したとの連絡を受けた。コロナ禍で見舞いに行っても会うことはできないのだろう。当然のごとく生存率を自分と比べてしまう。相対生存率(%)は3年で31.3 vs 35.0、5年18.5 vs 25.3、10年11.0 vs 21.2で流石にⅢ期の私の方が長生きできそうだが、直腸がんなので似たようなものだろう。
因みに酒はみりんや調理酒以外口にしていないが、最近死期が近づいたら飲もうと考えている酒がある。10本ぐらい集めてみたいと思う様になった。