なぜこのまんまるとした絵に行き着いたかにはストーリーがある。
昨年、息子がある美術展を訪れた際、ポストカードを2枚買ってきた。
私は初めてお目にかかる名前と絵である。
目的の展覧会とは全く関係のないポストカード。
「ピクニック」というタイトルだったと記憶している。
美術館巡り初心者の息子は、地方の美術展を目指すも好みではなかったらしく、目に留まったのがボテロのポストカードだった。
色がきれいでしかもおもしろいフォルムの絵だったので写真を撮り、娘に送ったところ、東京でボテロ展を観て図録も持ってるよの返信に驚く。
息子が偶然に出会ったボテロと、娘の知るボテロとが重なった。
ちなみに娘のお気に入りの一枚は「守護天使」
寝ているのはボテロであることは、椅子の上のパレットでわかる。
タイトルは「守護天使」
しかも、娘はベッドルームのドアにこの絵の写真を貼っておくという。
娘も不思議なおもしろい人だ。
私のお気に入りは、「聖カシルダ」
元々の絵はスペイン、マドリードに行った時、ポストカードで買って持っていた。
聖女 カシルダ 単に音の響きと立派な衣装に惹かれて求めた1枚。w
スペインのフランシスコ・デ・スルバランが聖カシルダを当世風の衣装で描いたという。
1630〜1635年ごろの作品とされる。
それが、ふくよかな魔法のボテロにかかると以下のようになる。
聖カシルダ(2014年)
約380年後に描かれた当世風の洋服を着たカシルダということになるのかな?
(重さとしては同じぐらいなのでは?
やはり、ボテロのカシルダの方が重いかな?スルバランの衣装もかなり重そうだけど…)
とブツブツ。
私はボテロ作品群の中で1番好きな絵画かもしれないし、
違うかもしれない。
ほかにバレリーナも良かった。
バーレッスン中のバレリーナ
娘が買ったというポストカードも書き留めておきたい。
楽器
オレンジ
モナリザ
ヴァチカンのバスルーム
コロンビアの聖母
ボテロはコロンビアに生まれた。
ボテロの言葉
「芸術とは、同じことを、違う方法で表現しようとすることだ。」
Aさん、「これを見て怒る人はいないわね〜」とニコニコして図録に見入っていた。
こうして約3時間の我が家滞在は、懐かしさ一杯の時間で満ちた。
TさんとAさん、来てくれて楽しい時間をありがとう。