a green hand

里山の紅葉狩り(4)


朝、8:22の光に出会うため急いだ。
が、まだ山の樹々は太陽に当たれないでいた。
8:22の光は我が家の我が部屋にさしこむお気に入りの光であり、どこでも共通ではなくまた失敗。

庭の花を気が向いたときに撮っているのとは違い、出かけてチャンスを 待つのは容易ではないと判る。

社宅があった所が今では公園の駐車場になっている。
社宅の裏にはブランコや鉄棒、バトミントンのコートが取れるぐらいの子供の遊び場があった。
当時としてはとても近代的な東北電力の社宅だったのではなかったかと思う。
が、私は鉄棒や運動の得意な子供にはなれなかった。

四方を山に囲まれての遊び場は家の前にある土手を登って倒れた木に乗ってユッサユッサする事の方が面白かった。

今頃になると落ち葉の弾力のある土の上を歩く、その感触と音が何とも楽しく、隣の社宅に住む年齢の近い子供達や妹たちと遊んだ事が思い出される。


お正月には必ず木箱に入った蜜柑が会社から支給された。
その蜜柑がとても楽しみだった。
蜜柑箱を囲んで艶やかな蜜柑が行儀よく並ぶのを見ている3姉妹と父親は想像できるが母親が想像できないのが不思議である。

運動会というのも年に一度あって社員の家族が集まりいろいろ競技する、私はその運動会が嫌いだった。
が、黄色いジープで送り迎えがあったのは楽しみで…。

まだ車がたくさん走っていない頃の堰堤に電力のマークの付いた黄色のジープが現われるのは何か新しいものを見るようでいい気分がしていた。

父は新しいもの好きで我が家の電気製品は充実していたものだ。

驚かれるのはお風呂を電気で沸かしていた事である。
触れるとビリッとくる長方形の変なものをお風呂の中に入れてお湯にするのである。

小学生の頃なのか?
一度ビリッの体験をしてからというもの、私は電気は恐ろしいものとして臆病になり、警戒するようになった。

写真は川のそばの銀杏のせいかまだこんなに緑である。
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