10:45から1時間である。
今日は雨の日。
母の気分もどことなく晴れやかでは無い雰囲気。
しかし、私のようにお天気に左右されるほど軟くはない。
好青年の理学療法士のS先生。
挨拶をしていつものようにスタート。
血圧と血中酸素を計る。
「トミさんは、雨は好きですか?」
「雨は嫌だない」
「それでは、いつものように体操をしましょう」
「あっ、先生申し訳ないのですがお腹の調子が悪くちょっと失礼しますので休んでいて下さい。」
廊下でその様子を見ていた私が大丈夫?と聞くとまだ終わってなかったんだ、済むまでM子、先生と話しててという。
話しててと言われても…。
仕方なく母の日課である、排泄の傾向を話す。
次に「先生は雨の日は好きですか?」
「私ですか、気温の変化には弱いですが、雨は好きですね」
先日の雨は運転していてどしゃ降りでしたが、いつも同じ場所で強い雨に出会うんです。
「そうですか。何か不思議なパワーとか持ってたりするんでしょうか…」(なにを言ってるんだ、私)
母が戻り、はい大丈夫ですと言って和やかなリハビリタイムに入る。
血圧が少し高かったためか今日は体操とお手玉探しがメインであった。
スムーズに楽しそうに室内外のお手玉探しに熱中している。
何度かこのゲームのようなリハビリをしているが、目的は当然プロの考えのあってのこと。
その度に血中酸素濃度とその戻りの時間を測る。
一人息子で可愛がられて育った優しさがにじみ出ているS先生だ。
「トミさんは何歳でしたっけ?」「95歳です。」「今年何歳になりますか?」「?何歳だっけ」何気に脳トレに入っている。12月生まれだから96歳だないと混乱しかけた自分を笑っている。
94歳になるS先生のお婆ちゃんが軽い脳梗塞になった話を母にしていた。
夕食に食べ方がいつもと違うと先生(お婆ちゃんからすれば理学療法士の孫)の気づきにより直ぐに病院へ行き、水曜日に入院し今日退院してくると話してくれた。
非常に観察力に優れているのは仕事柄もあるだろうが、人柄が優っていると母との接し方を見ていて思うことが多い。
1週間で退院は凄いですねというと本人も元気なので退院してもらえれば私も安心です。
帰りがけに、これから家に帰ったらトミさんと同じくリハビリをしますという。
退院してきたばかりでですかと問う私に、リハビリは手術後でも、とにかく早くする事が大事ですとプロの答えが返ってきた。
いい孫を持ったお婆ちゃんはホントに幸せと晴れやかな気分を雨の日に頂いた。
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このバラ、可愛い。
初めて咲いたオールドローズ
ロサ・ケンティフォリア 間違いだった
まだ不明
ラレーヌビクトリアかもしれない。
大事に育てたところこんなに可愛いバラが咲いてくれた。
オールドローズは、四季咲きではないので今を愛おしむことしきり。
見出し写真は
星の王子様が風除けを立て、大事に育てている気難しくわがままなバラとともにパチリ