38度近い気温である。
いつの間にか冬眠ならぬ夏眠状態になってしまう。
15年前だったかの夏、今年の暑さまではなかったと思うが、あまりの暑さにあの時も床の冷たいところに顔をつけて夏眠状態だった。
娘が、その年、成人式の着物を辞退し、その代わりヨーロッパの美術館巡りに行かせてと着物の代わりに旅費等を出してあげた夏だったのでよく覚えている。
そしてイタリアでのひどく暑い夏を体験したと娘から聞いたので記憶は鮮明である。
そんな折、国際便が届いた。
ニースからだ。
と言ってもニースに友達が住んでいるのでもなんでもなく、ひと月前ぐらいに注文したテーブルクロスが届いたのだ。
あるフランスの小さな田舎で一人暮らしのとても年寄りで素敵な女性が、明るい色のテーブルクロスの上に手作りのパンやらジャム、フルーツで食事をしているのをテレビで見たことがあった。
それはずっとイメージしていたテーブルクロスだった。
ネットで探しても国内には見当たらない。
それでプロヴァンスで検索してみたところ、ひとつだけ近いものがあった。
ニースで仕事をしている日本人の店に行き着いた。
国内にいて外国からモノを買ったことはない。
しかし、プロヴァンスのプリントに魅せられ買ってみることにしたのだ。
送料が国内より割高だが、送料込みで日本のテーブルクロスを買った場合と同じぐらいのものを注文した。
フランスからはるばる届いたと思うと、嬉しかった。
ニースといえば、2年前に行ったところだ。
なぜそういう時に現地でたくさん買い込まないのだといつも帰ってきてから思う。
おおよそ買い物に縁のない貧乏旅行である。
ニースのコバルトブルーの海と広場を思い出した。
朝市でオリーブを数種類食べたのを思い出した。
テーブルクロスはエコノミー便を希望した。
明るいイエローとブルーのテーブルクロスは部屋の雰囲気を華やかにした。
猛暑日の中にうれしいひとときを得た。
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