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a green hand

昨日のこと

息子からハルが高校時代の友達と我が家訪問をするが良いかと前日夜に連絡が来た。

携帯を切るとハルからも私に不在着信があった。
こちらからかけて5分ほどハルと話す。

その友人のことを、悪い人ではないからと語っているのがおもしろい。
悪いはずがないでしょうハルの友だちならというと電話の向こうで笑っている。

成人の内祝いを持ってきたいというのだ。
あのハルがここまで成長したかとうれしくなる。

さあそこからだ。
私の頭はお昼のレシピでぐるぐる回り始めた。
何しろ未熟者な私。

夫はそのあたり不在だし、買い物もできない。
グルグル巡った挙句、思いついたのが冷凍ホタテ。
年末に娘が取り寄せたのが残っていた。
使うのは今だという気分になる。

キャベツもベーコンも買ったばかり。
有塩バターもある。
黒胡椒と醤油があるし完璧である。

ホタテのバター醤油炒めに刺身用ホタテを使うのは贅沢だが、ここはハルのため。

息子も久し振りのハルに会うのがうれしいのだろう。
早めに我が家に来て待っていた。

玄関のチャイムがなり、笑顔のハルと友達が姿を見せた。
私が玄関に出て挨拶するとハルはリビングの奥を気にして「パパ」の姿を探していた。

息子は間をおいて玄関にとびきりの笑顔で現れたが、成長した息子に会う緊張とも恥ずかしさとも取れる複雑な心境でいたに違いない。

子どもの方は、自分の親を子供の頃のままに受け入れられるが、同居していない間にどんどん子どもから大人に変化する息子と会う親の方はたとえ期間がそう長くなくても複雑な感覚になることはよくわかる。

眩しいようなそんな感じと自分の心の距離を縮めるのに混乱するものだ。

「パパ」に内祝いを渡した。
不在の「じいちゃん」には1時半ごろには戻るから、ハルから手渡すようにとほのめかす。

朝早く作っておいたプリン🍮とチョコ1個、りんごとイチゴのデザートを先に出した。
友達が素直に喜んでくれた。

希望の飲み物は2人とも紅茶だという。
息子には2杯目のコーヒーを淹れる。

ご飯が炊けた1時少しすぎたあたりからホタテに取り掛かる。

2人はハルが子どもの頃にお気に入りだった私の部屋で、ホタテのバター醤油炒めが出来上がるまでを過ごす。

3人の食事がほぼ終わる頃に夫が帰宅する。

食事中のハルが立ち上がり、待っていたように「じいちゃん」にそれを手渡した。

夫は、どっさりと鶏唐揚げ類4種を買ってきた。

ご飯の量を加減しておいたので食べられるはず。
ちょっとホタテ料理とは違和感ありだが、デザートとしての唐揚げは若いものたちにはぴったりだったと思う。w

2人は、3時間弱我が家に滞在した。
母のリハビリが3時からだった事と、ハルも時計をチラリと見たのを見計らって「そろそろ帰る?」とこちらから促した。w

2人が駐車したところまで息子が送っていった。

非日常を過ごした3時間弱が過ぎた。

ごろりと横になっていると携帯が鳴った。
ハルの「お母さん」Sさんからだった。

さすがに情報収集が早いSさん。
「ご飯でも食べていきなとパパからお小遣いをもらったーとハルが喜んでいました。
夜のご飯はいらないとハルが言っていたから今日も遅いようです」と。

そんな話をしているとリハビリが終わり、お茶を出す時間になっていた。

超忙しい余裕のない私は今日のことを写真に残すことも忘れていた。いい日だった。






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