星の王子さまを読んでみようと、1円の本を2冊送料だけで購入した。
なんども買って、いつのまにか無くなるのが星の王子さま。
誰かにあげている。w
それで読みたい時に本がなく、今回孫娘と自分のものとして購入した。
510円が送料であるから2冊で512円である。
初めて「星の王子さま」に出会ったのは学生の頃である。
出版されてそう過ぎていなかったのではないかと思うのは間違いであった。
(1943年フランスで出版 日本で出版されたのが1953年、それから16年後なのでだいぶ過ぎていることになる。)
年代的な流行りだったのかもしれない。(単に私の中での流行りということになる)
多分、その頃の私はネーミングに惹かれたのではないかと考えられる。
そして読んだかというと読んでいないと思うのだ。w
というか物語には入れない想像力の欠如。w
内藤濯訳の濯になんと読むのだろうぐらいだった。
以下の表紙の絵を見ても長いこと何も気づかないでいた。
王子さまは本当に小さい星に住んでいたと実感するにも時間がかかったわけだ。
あ、まだこの表紙の感想に入るのは早い。
なぜ今回、「星の王子さま」が読みたくなったのかという問題である。
最近の興味あるドラマ「船を編む」の中に出てきたエピソードである。
究極の紙を要求された製紙会社の営業担当、宮本慎一郎が岸辺みどりに「星の王子さま」を読んだ事があるかと聞く場面があった。
前後の関係は定かではないが、耳に残る言葉は「星の王子さま」
それがきっかけだった。
王子様が住む星はとても小さくてとあるがそれをイメージできていなかった。
私はこの表紙の絵を見ても何も感じていなかったのだ。
今回読み進めているうちに、王子さまが住む星がどんなに小さいかがよくわかった。(今さら)
煙が立ち上るところは活火山で煙のない山は休火山。
王子様の前にある一本の花は、問題の美しくわがままなバラの花(この捉え方は非常に未熟)
たくさんの星が散りばめられているのが、王子さまが旅する星、325、326、327、328、329、330なのだと。
表紙だけでここまで。
黄色く大きな星が7番目に行った星、地球である。
読み進めるとこの本は童話で片付けられるものではないとつくづく思う。
岸部みどりが「読んだ」と簡単に言って完了していたが、そんなに簡単ではなく深く味わい深い童話である。
童話というものは、子どもだけのものではなく、大人になっても子どもの心を忘れず持っているものへの賞賛の贈り物ではないかと感じている。
キツネと王子さまの会話にしみじみした記憶が蘇ってきた。
一時期、とても凝って読んだ時期があったがそれでも読み解けないものがある。
そして、長く生きてきて、頷き、うれしくなり、納得できる目に見えない事がらも増えてきた。
対象年齢は5年 6年 とあるが、孫娘はきっと読めないだろう。
それでもいい。
フィギュアやグッズで誰にでも知られている「星の王子さま」には、実は目に見えない宝物が隠されているといつか知ってくれれば。
そばに存在するだけでいいと思っている。
今週の私の目標が「星の王子さまを読む」である。
2015年だったろうか、星の王子さまミュージアムを目指し、一人旅をしたことがある。
その時、非常に強い風と雨だった。
忘れられない箱根。
多分、blog にも書いた。
リネンのコートとスカートが雨で濡れ、それでもリネンだったから乾きも早かった、などと変なことを覚えている。w
星の王子さまミュージアムも昨年3月31日で閉園し、1年が過ぎた。
雨の日の今日、作者 サンテグジュべリを懐かしんでいる私である。