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Sさんが「未熟者さん、エリーゼのために・・」と話を振る。
Sさんには、モチベーションUPのために、今年初めの外ランチの時に宣言したのである。
「今年一年かけてエリーゼのためにを弾けるようにします」と。
それをSさんはしっかりと覚えていたのだ。トホホ
そんな~ベテランの先生の前でそれを言うなんて・・恥ずかしい・・と思いながらも振られたので、「エリーゼのために」を今年一年かけて練習してるんですけどまだできないんです~と。
「一年でなどできるはずがないでしょう・・」
出来るというレベルが違うなと思いながら聞いていた。
さすがに深い、ハキハキと物申す人なので、生徒が少ないと自慢げに話している。
Xさんは、ここ10年来、ピアノを教えるよりパイプオルガンの練習にエネルギーをつぎ込んでいるという。
いつも、ランチ後早々と頭はパイプオルガンで帰っていくのだが、今日は予約が取れなかったと、のんびりしていた。
先週もパリ管弦楽団を聴いてきたとXさんにいうと、大変共感してくれた。
サンサーンスの「オルガン付き」を聴いたことに羨ましげだったのは、納得である。
サントリーホールのパイプオルガンでの演奏が聴けたのは幸せなことだったのだとXさんの態度から解った。
エリーゼのためにの3拍子というのは、日本人の血の中にない、拍子だという。
それに挑戦しているなんて貴女すごいわよと励まされた。
エリーゼのためにだけを弾いているのですというと、「一つ弾けることが最も大事」と言われ、価値観がすっかり変えないといけなくなってしまった。
弾ける人にとってみれば私の「エリーゼのために」は「猫ふんじゃった」を弾くようなものでしょうと言っていた私の言葉は非常に「傲慢」な言葉ということになってしまったのだ。
あと10年だわねとXさんに言われ、皆さんと笑いあった。
あと10年生きていたら皆さんにご披露しますねと・・。
この仲間とあと10年は過ごせない。
でも、私にとり、この仲間ほど世の中を教えてくれたグループはないと感じている。
そんな話を学食でし、次に4人で珈琲を飲み、次に一人で向かったところは県立図書館である。
初冬と晩秋が織り成す大変綺麗な福島の景色を見ながら、Oさんに手紙を書いた。
。
朝出かけるときに、封書に切手を貼り準備万端であった。
これは、今日の目標であった。
手紙を書き終えて、高山辰雄の大型画集を眺めて帰ってきた。
銀杏並木も紅葉もきれいな、図書館、美術館界隈、何年ぶりのこの季節だったろうと数えてみた。
夕暮れ近くまでいた私は夜の運転が苦手なので家路へと急いだ。
とてもきれいないい一日だった。
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