セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

週一ゲームアナリシス vol.13 - 命が軽いゲーム、命が重いゲーム

2011年07月02日 14時34分09秒 | 【旧】コンテンツ集
◆== 命が軽いゲーム ==◆
ここで言う「命が軽い」というのは、そういう性格のキャラクターがいるということではなく、ゲーム性がそもそも「死ぬ」とか「やられる」ということを重く捉えないということです。


まあ、分かりやすいのは『スーパーマリオ』シリーズですよね。
コイン100個で1UP。スターピース50個で1UP。そのくせ、時には残機がスイスイと減っていったり。

ここまでやれば、もはや「命」という言葉を考えることも少なくなる気がします。
「命」をヘンに意識させないことで、ゲーム性そのものに集中させることができる、というわけです。子供にも優しいですしね。
あ、もちろん「ミスをした」という点はちゃんと意識しないと、同じことの繰り返しになりますからね(笑)


◆== 命が重いゲーム ==◆


そうですね…例えるなら、『ファイアーエムブレム』シリーズなんかが、これにあたるかもしれません。
あの作品では、一度やられてしまったキャラクターは二度と戻ってくることがありません。
まさに命が一つであることを強く感じられ、お気に入りのキャラクターは生き残らせたいと思えるわけです。

このように、「死」という概念がゲーム性に深く絡むことで、感情移入などといった精神的な部分での魅力を、形作ることができるわけです。加えて、緊張感も生まれます。
こういう作品は今も昔も少数派で、どうしても重たくなりがちなので苦手は人は苦手ですが、これがあるからこそ面白いゲームがあることも事実ですね。


◆== 命の扱いに”矛盾”? ==◆
様々なゲームのなかには、ゲーム内で命の扱い方が明らかに異なるゲームもあったりします。


個人的には『龍が如く』シリーズとか、その傾向が強いのかな~と思ったりします。
バトルでは銃で撃たれたりしてもわりと平気だったりする主人公たちが、イベントになると途端に、一発の銃撃で大きくひるんだり。そして、その様を守ろうとして他の人物が盾となり、一発の銃声で帰らぬ人となったり。
ゲームだからいいの!と分かっていても、毎回わりと似たような展開があるので、さすがに違和感を感じている人も多いのではないでしょうか。まあ、この展開を続けているということは、開発者は割り切っているということなんでしょうけど。


◆== まとめ ==◆
ゲームによって命の存在感が薄いとか濃いとかがあって、それがゲーム性そのものにも影響を与える。
エンターテイメントだからこそできること
で、改めて考えてみるとけっこう不思議なことなのかも?と思ったりします。

しかし、現実世界ではもちろん命は1つしかありません。
たまにそういう人もいるようですが、現実世界とゲームの世界を混同しないようにしましょうね。きっと、ここにいる皆さんなら大丈夫でしょうけど。


前回の記事 : ダウンロードタイトルが安くならない理由
前々回の記事 : テレビゲームから感じる”保守的な思考”

その他の「週一ゲームアナリシス」の記事は、こちらからどうぞ
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2 コメント

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Unknown (ヨッシー)
2011-07-02 15:06:34
昨日から、Wii『ゴールデンアイ 007』にドップリです。ボタン一つで敵を沢山やっつけてます。一応謝っておきます。ごめんなさい
返信する
いやいや、そんな(笑) (partygame(管理人))
2011-07-02 19:38:40
>ヨッシーさん
全然いいですよ。バーチャルの世界なんですから、思う存分暴れちゃってください。
というか、むしろ私が最近、こう…暴れる感じのゲームをやってない気がします。協力プレイ志向になりがちみたいで。
返信する

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