セグメントゲームズ

元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

「時雨殿」に行ってきた

2007年04月21日 16時58分27秒 | 【旧】ゲーム関連記事
せっかく京都に住んでいるんですから、やはり一度は「時雨殿」に行っておきたいですよね。と言いつつ、先日同期と嵐山まで行く時まで時雨殿のことを忘れてましたが…w

京都の嵐山にあります「時雨殿」。任天堂の前社長、山内氏が自らのお金で建築費21億円を負担し建立された、百人一首殿堂館です。
まず最初にザーッと百人一首にまつわる由来だの歴史が文字でつづられてます。が、ちょっと文字が小さいかな…。スペースがあったので、もう少し有効に使えばよろしかったと思うんですが。

それを過ぎますと、館員さんにとある機械を渡されます。はい来ました、ニンテンドーDSです。ただしボタンは1つも付いてませんけどね。ここでは「時雨殿なび」と呼ばれているみたいですが、これを持って、10×6個のパネル(テレビだと思ってください)が床のガラスの下に埋め込まれた場所へ案内されます。一度に大体10~12人くらいが入るみたいです。
さて、まずパネル全体に京都市全域の地図が映し出されます。いわゆる手書きの地図ではなくリアルの地図で、なんか車だの新幹線だのまで作りこまれてます。手元のDSには「足元で探す」「地名で探す」と選べるようになっていて、京都のあらゆる場所を散策できるようになっています。
歩いていて足元の地図に丸いポイントが出たときに「足元を探す」を選ぶとこのパネルの地図が拡大されて、地図には地名、DSにはその地の説明が出ます。そして「地名で探す」を選び、リストから地名を選ぶと鳥みたいなのが地図に出現します。そしてその鳥についていくように歩くと、鳥がゆっくりと目的地に誘導してくれます。ほほ、なかなか新鮮な体験ですな。
さて、しばらく楽しんでいると地図が暗闇に包まれ、大文字焼きなどが映し出されます。私は大文字焼きしか知りませんでしたが、他にもいろいろあるんですね、文字が。というか大文字焼きが2つあることも知らなかったですが…。
それを見終わりました後は、「大きな札」というちょっとしたゲームが始まります。ルールは単純明快で、パネルに60枚・60種類のかるたがバーっと映し出されます。そしてDSの上画面(縦持ちなので、正確には左画面)にかるたが表示されるので、それを探して同じかるたのパネルの上に立って下画面(右画面)の「取る」をタッチすると1ポイントです。これを制限時間内に何枚取れるかを競います。たぶん3分だったと思いますが。単純ですが、スケールが大きいのでなかなか新鮮な感じで普通に面白いです。
さらにもう1つ、パネルは使いませんが、部屋の壁に描かれた百人一首の句に近づくと、DSにその句が表示されます。朗読を聞いたり、意味を説明したりしてもらえます。
「大きな札」2回を含み、1人20分でこのアトラクション(…と言っていいのかな?w)は終了します。

さてさて。その先にはDSで発売したので知っている人も多いですが、タッチパネルを使った「体感かるた五番勝負」に挑戦できます。百人一首って、かるた自体には読み上げられる和歌の五・七・五・七・七のうちの七・七しか書かれてないので、基本的には和歌を覚えておく記憶力が必要なんですね。普通に最初から読み上げてくれる、一般のかるたしか知らなかった私はバカなんでしょうか?w
さらにこちらもタッチパネルを使用した「謎解きの井筒」というものも遊べました。円形のタッチパネルの画面上を月が沈んでいきます。これがいわゆる制限時間になるわけですが、月が沈む前に百人一首の歌に関する5つの問題に答えるというものです。問題の種類はそれなりで、中には単なる間違い探しもあったりしましたがw

そして二階。なんと120畳という超絶的な広さを誇る畳の大広間です!是非寝転がりたいところですが、残念ながら普通の日は入ることはできません。代わりに百人一首の登場人物の人形がどうでもよさそうに置かれています。だってパンフレットでも紹介してないくらいなのでw
ちなみにここでは公認の百人一首の大会の会場に指定されているということで、その時は人で溢れかえるそうです。そうでない日は先ほど言った人形と、古き時代の百人一首が展示されています。まあ普通の日に開放すると、手入れが大変でしょうからね。


タッチパネルという技術を利用した百人一首とデジタルエンターテインメントの融合がこの時雨殿のコンセプトですが、なんかこう、百人一首の知識が微塵もない私でも「落ち着いて楽しめた」という感じです。知識があったらもうちょっと楽しめるんでしょうけどね。ただし展示物などが少ないので、正直何回も来たいと思うかというと…失礼ですが微妙です。あ、でも「大きな札」はもうちょっとやってみたい気がしますが、入場料800円があるのでそう簡単には…ねぇ。また知らない人と来るときにはいいかもしれませんね。
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