20万円で、ゲームをプレイしますよ？

これは先日、母がラジオで聞いたという話なんでちょっと曖昧なんですが、最近ではゲームのプレイ依頼を受けるという仕事があるそうですね。公認かどうかは知りませんが。
例えば、最近のゲーム、特にRPGは一度クリアすると2周目以降何かしらボーナスがついてラクになりますよね？あるいはアーマードコアみたいなのだったらパーツを全部揃えたいとかいろいろあるじゃないですか？しかしそこまで遊んでる時間がない。そんな人のために、ゲームのプレイの「依頼」を受けるというわけらしいです。指定の場所までプレイしてくれ、とか１回クリアしてくれ、とかいろいろ条件はあると思いますが。

驚いたのは、その取引額。依頼しに来る人自体は月10人いるかいないか程度らしいですが、それでも月で200万円儲かっているとのこと！…単純計算すると、1あたまの依頼金が20万円ですよ？我々ゲーマーからすれば「そんな金を出してまで」と絶対思うと思いますが、主に依頼してくるのが、例えば会社の重役さんとかお偉いさんとかが多いそうです。こういう職業って、時間はないわ、ストレスは溜まるわでヘトヘトなわけですよ。で、ストレス解消でゲームに触れることをするわけですが、時間がないからやりたいところまでをプレイするよう依頼する。言うならば「プレイする時間」をお金で買っているという感じです。
けっこうでも大変みたいですよ。テレビを7～8台ほど置いて、一斉にプレイしていかなくちゃいけないんですから、デバッカー以上の根気が必要となります。

現代の日本ってホントこれでもかと時間を犠牲にして働いてお金を稼いでいます。そんなに働いて稼いだところでそれを使う時間がないのでは全く意味がないじゃないかと。ましてや働きすぎで体にガタが来て、金を稼いだだけ稼いで死んでしまったとか、ホントに馬鹿みたいな話も最近は多いですからね。仕事自体に生きがいを感じてるのならまだしも、そんなのごく一部です。要するに忙しい人ほど分かるわけですよ。「お金で時間を買える」ということがどんなに嬉しいことかが。
この職種自体はまさに今の社会をうまく分析したいい仕事だとは思いますが、これが儲かる仕事である世間って一体何なんだろうか？と。適度な労働と快適な環境で安定を保っている外国（全部ではないですが）と、過剰なまでに働いてるのにどんどん不安定になっていく日本。日本はいい加減、過ちに気づいて欲しいものです。