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人は、何か自分が失ったものを バネに生きている。

2012年12月07日 | 気になる人々
人は、何か自分が失ったものを
バネに生きている。

(藤原和博)


「失ったものは何、
 と聞かれたらどう答える?」

この質問を、
親友に聞いたら、即答された。
「若さ、体力。」

おお~、確かに、
今年67歳の彼は、
それに心を注いでいる。

じゃあ、何も失ったことのない人は、
何かを失うまで、のんべんだらりと
生きてしまうことになるのかな。

何でも与えられ、
自分のせいで失くしても、
その度に付け加えられるように
育てられた子どもは、

そんなふうになるかもね…
自分で何かを失ったことに気づき、
それを自分で取り戻さなければいけない、
という瞬間が来るまでは。

失くしたときの気持ちは、
失くしてみないと分からない。

失くしたこともない人間が、
「気にするな」なんて言うのは、
ちょっと無責任だろう。

あらゆるものを
失くしたとまではいかないけど、
私から見れば、
かなりのものを失くしたと思える人と、
出会うことがある。

そんな人のなかには、
かなりヤケになっている人間もいるけど、
一時のヘコミ期間を経て、
ちゃんとバネにしている人間もいる。

多分、失くしたという事実があるから、
すぐに自信を取り戻すのは
難しいだろうけど、
頑張っているよ、そういう人たちは。

バネは伸びるからね。

あまり失くしたくないけど、
必要なんだろうね…そういう時が。


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