10月の下旬に京成バラ園を訪れてから、少しずつご紹介してきた京成バラ園で出会った
薔薇たちのお話は、今回で最終回となりそうです。
最後にご紹介する京成バラ園の薔薇は、バラ園のチケット売り場のすぐ手前に咲いている
エドゥアール マネです。
入り口ゲートの手前に咲いているのですから、1番最初に登場してもらっても当然でしたね。
でも、別れ際にじっくりと撮影させてもらえたことが愉しい思い出となっているので
今回は是非、最終回に...と考えていたのです。
.+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+ * 薔薇の園2019 * 73 * エドゥアール マネ * +.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜
エドゥアール マネ 2016年 フランス デルバール社作出 | ||
丸みを帯びた愛らしい花姿 甘く広がるフルーティーな香りも、花姿にぴったり似合って 大きな魅力になっています。 | ||
蕾の初々しさも魅力的 | ||
開花の始まりはドラマティック... | ||
エドゥアール マネは、フランスの名門育種家の1つデルバール社作出の薔薇の1つです。
デルバール社では、ペインターシリーズと名付けている有名な画家たちの名前を付けた
美しい色彩の薔薇の数々を作出しています。
そのシリーズの薔薇の中の1つがエドゥアール マネなのです。
日本でもよく知られるエドゥアール マネの作品は、パリ オルセー美術館所蔵の
「草上の昼食」と「オランピア」ではないかと思います。
今では名作として知られ、印象派の画家たちに強い影響を与えた作品として高い評価を
得ていますが、発表された当時は問題作として風紀上の非難を浴びたのだそうです。
裸婦や娼婦がよろしくないのならと、悩んだ後に描いた「笛を吹く少年」も現代は
高い評価を得てオルセー美術館所蔵の作品ですが、サロンに出展した当時は落選しています。
マネは画家としては不遇のままに、51歳で亡くなりましたが、その後美術品市場での
マネの評価は急上昇して行きます。
マネの作品群は、今も何十億円の単位で取引きされています。
薔薇のエドゥアール マネに初めて出会ったときには、花姿のイメージと画家のエドゥアール マネの
イメージが結びつかなくて、不思議に感じたことをよく覚えています。
フルーティーな甘い香りの、ロマンティックな色彩の薔薇、エドゥアール マネは、今も私には
どことなく不思議な印象の薔薇なのです。
そして、その不思議さに、なぜか心惹かれる私でもあるのです。
京成バラ園で撮影をしたのは、10月30日(水)でした。
京成バラ園のご案内です:11月17日(日)までオータムフェア2019開催中でした。
曇り空に時折の雨。でも冷え込みは感じませんでした。
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