音曲亭ぱつら

ジャズプレイヤー金子雄生の音曲話と与太郎的日常生活におけるその傾向と対策に関する一考察

小僧のアイドル

2017年05月21日 | ミュジッシャン



原宿竹下通りで 用事を済ませたあと

今日が日曜日だということを忘れて

人混みにまみれたヘトヘトのカラダを地下鉄に押し込んで

息抜きに いつもの楽器店に向かうと

金管楽器フロアのカワムラくんが「いらっしゃってますよ」と音のなる方に顔を向ける。

ピンクの扉のスタジオから ピューピューとトランペットのハイトーンが聴こえてくる。


中学生の頃、ぱつらには マイルス デイビスの他にアイドルがいた。

所属していたブラスバンドに 現役のプロが2人いたんですな。

なぜ あんなところにいたのか いまでも謎だけど

まあ、このヘタクソたちを面倒みてやってくれ、などと 弱味でも握られてwww 無理やりやらされていた、というところか。(ちがうな。)

とにかくね、休憩中でも横でハイトーンをビュービュー吹きまくって こっちは寄り目になってる。

一緒に練習する時なんて もう横からプロの音が聴こえてくるんだから こっちは吹くのやめちゃって横向いてジッと観てたwww

その憧れだったかた、向山隆一さん。

再会のきっかけは なんとリペアマンのTくんとウチが近所だったことだったり。

世間は狭い。狭すぎる。


そんなこんなでここ数年 ラッパ談義から始まり 向山さんがいまお付き合いのある ビッグバンドに遊びにいかせてもらったりしている。

いまでもあのハイトーンは現役。っつうか、今の方が上の音 出てるんだって。すげー。

考えてみれば、子供の頃に プロの音を聴きながら育ったんだなあ。それは貴重な体験だよね。

この日も 短い時間だったけど 楽しい、有意義な時間でした。






あ、2人のプロって言ったでしょ。もうひとかたは 中学3年生の頃に出会うことになる。

みんなから「海老ちゃん」と呼ばれるその人にも 少なからず影響を受けることになる ぱつら少年であった。