音曲亭ぱつら

ジャズプレイヤー金子雄生の音曲話と与太郎的日常生活におけるその傾向と対策に関する一考察

国分寺giee にて  ~ライブ2デイズ ~

2024年08月28日 | ライブ/イベント報告
8月の23日、24日に

国分寺のgieeというライブスペースにて

ライブ演奏をしてまいりました。

2デイズといっても、それぞれ企画者が違いますから

そういう意味では2days Live!!というわけではございません。

が、そう言ってしまったほうが世間様に聞こえがよろしい。

本人のモチベーション維持にもいいのではないかと考えた次第。

演劇やミュージカルのような大きな舞台では1週間から長いものですと数か月続く公演もありますが

音楽の公演では同じ場所での長期公演は 

日本ではあまり聞きませんね。


そんなわけでの2デイズ初日

ドラマー清水達生とのデュオ「The Live to Alive」vol.4

彼と知り合ったのが20代後半だからかれこれ30年ほどの付き合いになる。

Dunya Foli というバンドでいろんなリズムに挑戦した盟友。

いまは、それぞれの音楽フィールドで活動しているが

数年に一遍くらいこうして音をつき合わせている。

時間が経って、30年分 音も熟し、あるいは枯れ、

あのころ演っていた曲もあのままの姿では現れず

数十分、2セットの時間が過ぎた。

なんと心地よい時間だったろう。



昔を懐かしんでの同窓会気分ではなく

道端でばったりあった久しぶりにみる顔といったところか。

そしてその調子で「またね。」といって家路に。



2デイズ2日目。

手ぶらで出勤である。

ほとんどカラのリュックにマウスピース一本しのばせてハイキング気分である。

二日続けて同じ場所での演奏の利点はこれだ。最高だ。

「コルネットごときの小さい楽器で何を言うか!」って怒らないでね。

ほかにもデッカイひょうたんの楽器とかいろいろ持ち歩いてるのよ。


今日はソロ。である。

企画者の齋藤直子さんが

奥住大輔(as)

安住洋(g)

ぱつら(cor)

に声をかけ、それぞれsoloをご覧にいれるという企画である。

今話題のデジタルルーレットではなく

あみだくじによる順番決め。

ぱつらは2番目となる。

トップバッターは奥住大輔アルトソロ。

初めてお会いする若き御仁であるが

いやー、おお汗かきながらすごい演奏をされる。

30分弱の演奏が終わったころには

ぱつらは寄り目になっていた。参りました。

さて。出番である。

過去の予定表を見直してみると実に4年ぶりである。

そんなにやってなかったんだなあ、と思いながら

足をバタバタさせながらの、誰にも助けてもらえない状況を愉しむ。



前日の演奏を引きずったところも大いにあったけどね、

反省も自分一人で大いにおこないますw。

続く安住氏はアコースティックギターにエフェクターという組み合わせのソロ。

ほぉ。こういう表現の仕方もあるのねーと驚いた。

エフェクター界隈には全く疎いぱつらですが

「やってみようかな。。」

などと禁断の扉を開けてしまいそう。

参りました。

最後は斎藤さんのアルトソロ。

齋藤さんは何度か共演させてもらったけれど

合奏とはちがった、より繊細なアプローチ。この演奏は好きだなあ。

参りました。



考えてみれば、他の人のソロを聴く機会はなかなかないもんですな。

今回の皆さんの演奏はそれぞれが夫々にすばらしかった。

いいところは早速盗ませていただく、わはは。


またこんな機会があればいいな。


gieeのママさん

2日間、お世話になりました。


お越しいただきましたみなさん

本当にありがとうございました。



敬礼




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トランペット三昧‼️ その2

2024年02月14日 | ライブ/イベント報告
5✖️5 Trumpets 関西✖️関東から明けて翌日

関西メンバーの4人がぱつらの家の近所(スキップではいけない程度)で

ライブをやるというので遊びに行ってきた。

両国・森下 リズムアンドベタープレス
『tptptp vol.5』

山本信記 a.k.a popo,DJ特選集  E .K.Blessing Super Artist 1957
有本羅人 a.k.a 兎に角, MoGoToYoYo  Vincent Bach Stradivarius Model 37 魔改造
江崎將史 a.k.a popo,HOSE  Jerome Callet soloist 464
ゲスト:
森本アリa.k.a三田村菅打団?ペドグ  KING TEMPO II 601 silverGetzen DELUXE ELKHORN -WIS-
DJ:Sue Sang
opening act:浦裕幸


とにかく

トランペット吹きがこれだけ集まると

内輪も内輪、マニアックなラッパ談義になるのは古今東西変わらんな、という認識。

やれマウスピースは何使ってるだの、リードパイプのテーパーがだの、好きなラッパ吹きはだの、このVTRを見てくれだの

それが長々と続いたりして、たまに演奏したり

これをお客さんがまた延々と聞いてるというイベント?

こっちもはじめはこれでいいのか?と思ったけど

お客さんも楽しんでるし、こっちもいよいよ楽しくなっちゃってよく喋ったw


会場も普段は活版印刷屋さんで夜はバーになるという。

いろんなところが出てきたなぁ。

こういう多面性は素晴らしいなあ。

あまりに楽しかったので

当初早々に切り上げるつもりが

長居をしてしまった。

メンバーもその日に関西へ帰る人も残る人もそれぞれ。

また、会いたいね。

今度はワタシはあっちに行こう。

元気で!


と、正しい別れ方をしたんだが

翌日

楽器のリペアに向かう途中

駅のホームでラビトくんにばったり。



お互いずっこける。







おわり

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トランペット三昧‼️ その1

2024年02月13日 | ライブ/イベント報告
2/11日曜日の午後

渋谷公園通りクラシックスに

田村夏樹さんの企画

「5Trumpets」「5Trumpets Tokyo」のトランペット奏者10名が

スペシャル企画として渋谷に集結
(田村さんはどちらにも含まれる)

5✖️5 Trumpets 関西✖️関東

メンバーは次の通り

関西チーム
有本羅人(tp)江崎將史(tp)森本アリ(tp)
山本信記(tp)田村夏樹(tp)

関東チーム
金子雄生(tp)北陽一郎(tp)辰巳光英(tp)天神直樹(tp)田村夏樹(tp)

トランペット奏者がこんなに集まることは

まず、ない。

しかも

こんな変なトランペッターばっかりwww


関西メンバーには初めましての方もいて

十人十色のアプローチは見もの(聴き物)だった。





この日はライブレコーディングされていてそれぞれの前に一本ずつマイクが立てられた。




録れ高気にしてたのでwちゃんと発売されるんじゃないでしょうかw

お越しになれなかった方にもいずれ

お聴きいただけるんじゃ、ないかな。。
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9/22(木) 蝶々旅団「ハツフライト」

2022年09月25日 | ライブ/イベント報告
9/22(木)

蝶々旅団「ハツフライト」の儀

大入満員 恐悦至極に御座候。












生まれたての羽根 未だ濡羽由し

いささか低空飛行やむなし。










然れども各々秘めたる力持ち合わせ居り候故

遠からずアサギマダラの如く万里を渡り申候

其の姿 落涙禁じ得ず御座候






ps:なぜかインチキ武士語にて御免



※写真:スズキマサミ

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LIVE 2022. May~Aug

2022年09月11日 | ライブ/イベント報告
今年になって、やっと月イチくらいの割合で

ライブを再開している。

嬉しいことに

若手の人や、はじめましての方々から共演させてもらっている。

湧き上がってくる 今まで味わったことのない感覚が

とても気持ちよくて

演者同士の共振に結びついているのだと思う

終演後のみんなの写真を見れば

それを物語っているとわかる。

22.May.17th 米澤一平 「Foot Prints vol.30」



22.June.10~12th 原田拓巳 「少年骸骨」


22.July 24th レンカ「草然束ね ぬ」



22.Aug.27th レンカ/カムラアツコ「Dooo.za」
photo:池田敬太




思えば

以前より演奏が楽になった。


依然として、身体は

要注意なんだけど

何故かはわからないけれど

楽になった。


日々変わっていく体調や

音楽への取り組みや考えや

アーティストたちとの関わりの中で

丁寧に何かを感じとり、新しく気づかされるものを

大切にしていこうと

いまさらながら思う





旅は続く。








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不思議なユニット

2022年04月19日 | ライブ/イベント報告
満員!!

4月15日金曜日の

ヴィオロン の小さなスペースが一杯になった。

体調不良や

コロナによるモチベーションの低下もあって

本当に久しぶりの公演だったけど

レンカ



コオリヒロノブ

という

すごいアーティストに支えられて

いいパフォーマンスができたと思う。



レンカは静かな眼で情動豊かな踊りをみせて

コオリヒロノブは情景の魔術師となった



ぱつらは、そのふたりに啓発されて

一生懸命がんばったwww


それにしても

不思議なユニットができたと思う。

次回はこれに

役者が加わる。

完全固定のメンバーではないけど

このユニットで

何か新鮮な空気が流れるといいなあ。





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12/17の出来事

2018年12月19日 | ライブ/イベント報告


11/17(月曜日) 万福House 自由が丘hyphen での演奏。

今までにない体験をした。

ライブがスタートしてまもなく

音が

光と共に

カラダにまとわりついてくる感覚。

そして その音と光に包まれながら

歓喜と幸福感が湧き上がってきた。

疲れていたはずのカラダが少し浮いたように軽くなっていく。

それは一瞬の出来事だったのか?

わからない。

己の中の永遠を見たような気がする、と言っても

それが大袈裟ではない確かな体験。

気がつくと ステージで笑ってた。


1セットと2セットの間もお客さんと普通に会話していたけど

夢の中にいるようだった。


この日は、立ち見が出るほどの盛況で

演奏終了後

「凄かった」

という言葉を何人もの人からいただいた。



ありがとうございます。


ありがとうございます。


こういう時ほど

吹き続けなきゃね。


「夢んなるといけねえ」ってか。。











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旅の終わりに

2018年11月17日 | ライブ/イベント報告

写真:スズキマサミ


「ゆ・れる ゆ・れる」其の参 賑やかに終了。


最終回の「レンカ祭り」が終わりました。

11/15(木曜)のヴィオロンは満席。ありがとうございます。

今年一年 いろいろな場所で いろいろ挑戦させてもらえて

しあわせな夢を見させてもらった気分。

ご自身の大切なイベントに二人を参加させていただいた花柳茂義美師匠

快く 開座のアトリエ公演に使っていただいた岡庭秀之さん

共演者のみなさま

スタッフのみなさまに

心から感謝申し上げます。


そしてなにより

1年間 身勝手に引っ張りまわした ワタシにつきあってくれたレンカに

土下座級の感謝とお詫びを www


どこかでレンカが書いてましたが

「一緒に旅をしたよう」だと。

そうだとすれば

今はまだ帰宅して 荷物のヒモすら解いていない状態だけど

次の 別な旅支度をしている心持ちであります。



願わくば 次もまた いい旅にならん事を。












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開座アトリエ公演「夜たらし」9/27〜30

2018年10月04日 | ライブ/イベント報告

写真:スズキマサミ 開座「夜たらし」フォトギャラリー http://bit.ly/2DSZIIF


8月の暑い盛りに

数十通の開座のチラシハガキと 岡庭さんからの台本が届く。

台本。初めてのことであって ちょっと面喰らった。

そこには

具体的なことは一切書いておらず

以前、レンカは「なぞなぞの様な」と表現していたけれど

全くその通りで、表面だけを読んでも

「さっぱりわかんない」のだ。


そのほかに もう一枚

「この曲とこの曲とこの曲を考えておいてください」と

演奏して下さいとは決して言わない。



本番5日前

リハーサルに顔を出すと

岡庭さんが開口一番

「レンカさん いいよ。まったく問題ない」

その日はほんの触りだけを合わせてみたんだけど

ああ、レンカが台本と向き合って 本気で「謎解き」したんだ、と思わせるような身体があった。


このいい感じのままで、と

もう1日あったリハーサル予定もパスして

あとは本番でいきましょうと別れた。


岡庭さんからの台本にはキーワードがいくつかあって

「床緑」「歳時記」「円」

そして

「よく聞けば 猫の水呑む 音でなし」

なんていう 色気のある川柳など。

そこから連想していくと「静けさ」が残った。

それだけをイメージして本番を迎えた。





いつだったか忘れたけど

レンカに

「金子さんも、台本を読んで何かイメージしてやってるんですよね」

とか言われちゃってw

痛ってぇこというなーって思ったんだけど(笑笑


コッチにはほかに「考えといてくれ」と言われた曲があるからね

そっちの[俗]の部分を咀嚼せねばならんかった。

難しくて参りました。


岡庭さんの描く 大蛸が三匹 圧倒的な存在感で迫ってくる。

そして落語「紙入れ」


静けさの中 密かな対話


さいごの場面

細長い水槽に一滴ずつ インクを落とすレンカ

その墨の広がりが

いろいろ想像させられる。

蛸の足に見えたっと言った人もいたな。


ワタシには夜に見えた。

誰かによって 静かに 広がっていく闇。




そう。まさしく「夜たらし」









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ウクライナの真珠

2018年10月02日 | ライブ/イベント報告



河崎純から電話があったのは9月に入ってしばらくした頃。

矢継ぎ早に今の企画を説明されて

ウクライナからくる歌い手さんとトリオで、という演奏オファー。

「10/1空いてますか?リハーサルやりたいんですけど9月の後半はどうですか?」

おいおい。その日はどうにか空いてるけど、9月の最終週は一杯よん。

「じゃ、じゃあ当日リハになると思いますがよろしくお願いします。」

と、まあ忙しそうだ。


ネット上でも話題になってる「ユーラシアン・オペラ プロジェクト 2018」のために来日した4人のアーティストのうちのひとり ヴォーカリスト、 アーニャ・チャイコフスカヤさん。


ウクライナの古謡を歌う。

純も前もってぱつらに 彼女の情報(音源)などを渡そうか悩んだ挙句 やめたそうだ。

ワタシもヨウツベなんか見ちゃおうかと思ったけど 結局見なかった。

セッションに近い感じだろうし、フレッシュでいたいしね。




当日、柔らかな雰囲気のアーニャさん ご主人とまだちーっちゃい赤ちゃんとともに登場。

「あのー、チャイコフスカヤとチャイコフスキーって金子さんと金井さんみたいなもん?」

とは聞けなかった。本番前だし、何かに触れて怒らせちゃったらまずいもんね。

どう聞けばいいのかもわからないし。



ほんのすこしのリハーサルで本番


10/1(月)
アーニャ・チャイコフスカヤ
「トーキョー スィーニー オーズィラ」

アーニャ・チャイコフスカヤ(ヴォーカル from ウクライナ)
河崎純(コントラバス)
金子雄生(コルネット)

ゲスト 石塚俊明(パーカッション)
三浦宏予 (ダンス)


♭5や#5を行き交う気持ちのいい旋律と

スーッと引き寄せられるような歌声は

やはり「ウクライナの真珠」

こちらも「勝どきのトルコ石」としてがんばらねばいかん。





ゲスト参加のドラムの石塚俊明さんや ダンサーの三浦宏予さんとも初共演だったけど

あんまりアウエー感はなく。

純もよくこんないいメンバーを揃えたと思う。


全9曲。

休憩入れずに突っ走って

最後はアーニャさんのアカペラで 子守唄。


ウクライナの真珠は最後まで美しかった。


ホントに美しかった。







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