巨匠に酔う

カイの入院まで2週間を切りました。

しばらく更新していませんでしたが、わが家は相変わらずです。

ベタ君たちは、さっぱりお色気ムードもなく、私も諦めモード。


水草繁殖用に、メダカとヤマトヌマエビを飼い始めました。



そして、今夜は素敵なイベントが・・・。


ヨーヨーマ以来の、巨匠に会ってきました。


ヴァイオリニストの巨匠、「ギドン・クレーメル」です。


オーケストラアンサンブル金沢(ＯＫＥ)との共演でした。


今日はＯＫＥの定期演奏会。

開始前に、クレーメルのお弟子さん達？？ともいうべき、

バルト3国出身の新鋭演奏家「クレメラータ・バルティカ」の、首席メンバーのミニコンサートがロビーで(写真)。

こんなサービスが定期演奏会ではあるらしい。


本日メインの曲はシベリウス。


◆シベリウス　組曲「カレリア」作品１１

◆グリーグ　ホルベルク組曲　作品　４０

◆グリーグ「ペール・ギュント」組曲



クレーメルが登場したのは、

ヴァイオリン協奏曲　ニ短調　作品４７

ソロのバイオリンを高音域で聴かせる（泣かせる）曲です。

北欧の美しい風景が目に浮かぶよう。


そして、クレーメルの演奏は・・・。

う・・・。天井を超えて、空まで舞い上がっていきそうな音色でした。

なんて澄み切った響き渡る音色なんでしょう。

今回は、後ろから2列目の席で、音も小さめだったのですが、それでも、ソロの音色のなんて響くこと響くこと・・・。

そして、クレーメル独自の。すこし背を丸めて奏でる姿勢。

コンサート会場よりも、ヨーロッパの片隅の田舎町で出会った方がしっくりくる感じ。



アンコールは、スヴェンセンの「ロマンス」。

長い長いアンコールに応えながら、クレーメルは、颯爽と去っていきました。



しかしこれで終わりではありませんでした・・・。


なんとサプライズが・・・。

最後列(後ろの列)に、
ご本人が座って、続きを聴いています。これにはもうビックリ。


きっともう、巨匠にこんなに接近する機会はもう一生ないだろう。

そう思うと、

アンコール前に、勝手に足が動いていました。


すべての演奏が終わったあと、「ありがとう」と一言だけ感謝の気持ちを伝える。

そして咳込んでいた巨匠に飴を献上。

握手はできなかったけど、素敵な笑顔を返してくれました。

ショーンコネリーに似ていたような・・・。


お体を大切に。

そして、またいつか会えますように。


秋の素敵な夜に乾杯。



さて、気持ちを切り替えて、

明日からは、入院の準備をはじめよう。