あきブラザーズと愉快な仲間たち

コロナの夏。ステイホームとテレワークをしながら
ガーデニングをしてます

半月板縫合術と再生処置

2018年05月14日 17時12分21秒 | 健康
スカスカな半月板を、まるでケーキを成形するように
丁寧にまとめていくドクター。
そしてそこに赤い明太子みたいな物体をくくりつける。

これって、フィブロンクロットですよね?
思わず聞いてしまった。

その通り。

半月板は血流が通わない組織。そのまま縫合しただけだと
縫合箇所がうまくくっつかないらしい。
フィブロンクロットは、本人の血液を血糊状の糸にし、
それを半月板に添えることにより再生を促すのだ。

うんうん、予定通り進んでるなー。
ところがドクターの処置がまた再び止まる。

これじゃダメだ、こっちからやり直そう。
そんな会話が聞こえる。
中断したのは時間にして15分くらいだろうか。

訳がわからない私は焦る。
半月板修復、あきらめちゃったの?
もしかして、全摘?
などとあれこれ妄想。

ようやくドクターが動きを再開。
幽体離脱状態の私の下半身の角度を変えた後、
再び処置開始。
モニターに半月板の映像が再び映る。

よかったたあ。

安堵した矢先
足を高く持ち上げたドクターが何やら
これまでと違った動きを。

がンガンガンガン‼︎
カナヅチみたいな器具の衝撃が伝わる。
下半身麻酔エリアを通り越して
上半身まで振動が響く。

うおおお。
思わず吠える。
モニターには、水族館みたいな綺麗な水流の中、
鮮血の筋がいくつも見える。
この時ばかりはモニターから顔を背けた。

ドクター
吠えてるけど、残酷な処置だよねえ。
だけどこれが大事なんだよね。

こ、これはもしや
事前に聞いていた再生処置第2弾
ドリリング!?

半月板の向かいにある健全な大腿骨に
5箇所穴を開け、髄液を染み出させ
縫合された半月板が浸るようにする。
それにより自身では再生能力をもたない半月板を
再生可能にするのだ。
穴は小さなものでじき塞がるらしい。

3回くらい大工みたいな工事をした後

あと縫合二箇所したら終わりねー。
ああ、もう少しで終わる。

片付けモードに入ったドクターに思い切って問いかける

センセ、今回の手術は
うまくいったと思っていいですか?

ドクター
最後、うまく半月板まとまっていたよね?
まとまったということは上手くいったということだよ。


よかった。途中、中断したときは諦めてしまったのかと
心配になりました。

ドクター
うん、我々は常に、手術中に起こる困難に対し立ち向かう
手段を考えている。第1の手段がダメなら第2、第3と。
それが僕達の闘いなんだよね。

く〜。セリフがかっこよすぎる。
まるでプロジェクトXの中の一場面みたいだと
感動しながら手術は無事終了したのでありました。

手術時間2時間
前後の準備や片付けをいれたら4時間。
私はその間、家族からもらった伊勢神宮のお守りを
右手にずっと握りしめていました。







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