あきブラザーズと愉快な仲間たち

コロナの夏。ステイホームとテレワークをしながら
ガーデニングをしてます

幻の蝶

2012年04月21日 00時02分24秒 | つぶやき
冬に入る前に次男が公園でいただいてきたアゲハの幼虫。

「ココ」と名づけたその子は
もらった翌日に繭をはき、しっかりと虫かごのなかで足場を固定。
春が来るのをサンルームで待っていた。

子供たちも時折思い出したように眺め、
そして桜も終わる季節に。

我が家のベランダにもチューリップやブルーベリーが咲き、

「きっともう外に飛び立っても
食べるものには困らないね・・・」と
暖かい西の窓辺においてその日をまっていた。


移動して3日目の今日・・・。

帰宅して虫かごをのぞくと・・・


なにやら怪しげな虫が!!

「・・・・・??」

「ハチ??」


さされたらいやだなあ、どっから入ったんだろ??と
ぷらケースのふたを開けようとして
ふとさなぎを見ると・・・

「大きな穴が開いてる!」


私たちは冬の間中、せっせとハチの子を育てていたの??

とびっくり仰天。


百科事典を紐解くと

「蝶の天敵!~アゲハヒメバチ」と写真がある。

あ~!!こいつだ!!


ため息がでたのはいうまでもありません。
家族で一番ショックを受けたのは
かくいう私です。

蝶の足場のネットが物悲しい・・・。


調べてみたら
冬が来る直前に緑になっている幼虫は
その9割は、こういった天敵の虫に寄生されているそうだ。

卵が産み付けられたその瞬間から
狙われている。

アゲハに出遭うための幼虫を育てたいと思ったら
アゲハが生みつけた直後のタマゴを採取するしかないそうだ。
(そんなこと、できませんて~!!)

そう考えたら
時折出遭う蝶達が
どれくらい強運をもって生まれてきたかよくわかる。


もう、網で取ったりできないよ。

これからは
大空を羽ばたく蝶を見るとき
なんだかそれだけで感動しちゃいそうだ。

今夜はなんだか切ないなあ。

幻になった蝶との対面。
自然の厳しさを身にしみて感じた夜でありました。





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2 コメント

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ご存知でしたか~ (あきの母)
2012-04-22 22:51:21
うおさん、

うおさんは小学校のときに、蝶の天敵のことを学んでいたのですか~。
幼いときにそれは衝撃だったでしょうね。
恥ずかしながら、私はまったく知りませんでした。

知っていたらどうしていたかな?
やっぱり自然に帰していただろうと思います。

自然の掟とはわかっていても
産み付けられたハチに食べられるときはさぞ痛かっただろうなとか、あれこれ考えてしまうのです。

ただ普通にテレビの画像の中で目にしたことであれば、コレだけ強烈にショックをうけなかったのでしょう。

一冬一緒に越してしまったので、つらさ倍増・・・だったのかもしれませんね。

こういうわけだから(すごい確率でようやく生まれてくる)チョウチョはとっちゃいかんと、子供たちに話しましたが
翌日には、帽子でモンシロチョウを追っかけていました。

子供は無邪気ですね。
ほんとに・・・。

でも落ち込んでばかりもいられないので、これこれからの季節、浮かした蝶を目いっぱい愛でて、元気を取り戻そうと思います。

励ましてくれてありがとうございました!

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分かります (うお)
2012-04-21 16:58:47
小学校のとき、クラスで堤防から採取したモンシロチョウの幼虫をみんなで育てていました。
ある日やたらと水槽の周りを小さなハエが飛んでいるので皆で不思議がっていたら、
担任の先生が「あー、ダメだこれは」と処分してしまいました。
そのときに「チョウの幼虫に寄生する虫がいる」ことを教わったのです。

子供心に処分される幼虫が不憫でしたが、寄生された場合は100%助からない命だそうで、
個体数調整という自然界の残酷で不可避の摂理に畏れを感じました。

お母さんは勿論、お子さん達もショックだったと思いますが、
不手際で幼虫(さなぎ)を死なせてしまった、という意味なき殺生ではなかったのですから、お気落としございませんよう。
いつかまた今度こそ、美しい蝶を羽ばたかせられる日が訪れますように。
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