ここ数日

水曜日、思い立って映画『告白』を見てきました。
とても美しい映画でした。映像だけでなく、BGMの入り方も、話のまとめ方も。
とても美しいパレードがざざ～っと通り過ぎたけど、実はその実態は悲しく怖いもので、
通り過ぎた後に空虚な悲しみと嫌みなほどの「教育の場で起きた」という事を知らしめる音が残る。
そんな、まとまりがよくて美しい映画でした。びっくり。期待以上でした。
帰ってからお仕事。
木曜日は仕事が動かなかったのでまる一日っゆっくり休み、
金曜日、作業をした後、ある日本を代表するアートディレクターさんのトークショーに行って来ました。

その人は私が6年半ほど教わった人の師匠で、
ちょっとした雑談の時には、その人のおもしろ武勇伝をよく聞いたのでした。
そんなおもろい人でも、仕事をしている時はもっと何か考えているんだから、
そのまじめな面を見れればと思って行ったのでした。

しかし、奇才ってね、難しい事言わずに、さら～っと流してしまうのね。
「ああ、私、この人のお弟子さんに教わったんだな」って一瞬思える話しがあっただけで、
あとはやっぱりおもしろ思い出話と自分の個展の宣伝。
1000円払って人の宣伝聞きにいった感じでした。ぅぅぅぅぅ。

土曜日は少し仕事をして、作ったものを1日寝かすことにして、後半ゆっくりして。
日曜日、今度は『デザインの引き出し10　活版特集トークショー』でした。
これは、友人のイラストレーターを誘って行ったのですが、二人とも大満足。
デザインの仕事をする前から活版には興味があったので、とても楽しみで、
届いた本も触っているだけで気分がいいもので、ワクワクして行きました。
実際の行程の写真や、作業している短いムービーを見せてもらえて、
参加された活版職人のおじさまから、職人として『どういうものか』とか、
知らない人間の勘違いを正す話しなんかも聞けて、
使用した後のページセットを使い回すために保存する方法があって、その職人がまた別にいたりとか、
その素材がもう残り少ない話とか、いろいろ聞く事ができました。
楽しかったです。

「そうなのよ、こういう話しが聞きたかったのに！」と、25日の事をブツブツ言うと、
友人は「奇才は普通の人ができない事サラっとやっちゃうんだから仕方ないよ」と言われ、
妙に納得したのでした。

その後は昼食とウィンドーショッピング、吉祥寺でスポーツ用の酸素缶、小さくてぎっしり入った物を購入。
明日はライブハウスへ行き、ノリノリに楽しんできます。待ちに待った唯一のお楽しみです。
夏は苦手。初夏から秋までガクっと体力が落ちますが、今回は酸素があるからやや安心。