イルミネーションで
キラキラ飾られた道を
寒さに追われるように
急いで 歩く
家には 年老いた母が
俺の帰りを待っていてくれる。
母は 夕飯を食べずに いるのだ、 早く帰らなくては
家の方角から 救急車のサイレンが 聞こえてくる
悪い予感ばかりが 頭の中で グルグルまわる
家の前に 救急車が止まっている
俺は赤信号が 青になるのを 待てなかった
視界に突然 夜空が飛び込んできた
俺は家の前に止まっていた 救急車に 乗せられていた
隣の家の爺さんが 腰が痛い 痛い と 訴えている
急がば回れ そんな言葉が クスクス笑って 俺を
覗き込む
「 この 馬鹿息子!!」 母が 泣きながら 怒っている
救急車は 走り出す 師走の夜
・・・家の前に 救急車が 止まっていたら ・・・
本日は ベリチョ短編 でした。
FNS歌謡祭の歴代 受賞曲を 全部歌えて 悲しい・・・