画廊は
天井が高く
大きなガラス張りで
深い森の中に
ぽっかり浮かんだ
白い部屋のようだ
「新世紀の人形たち」展 初日は 出品作家と知り合いなどで
ごったがえしていのだが 平日の二日目の夜ともなると 訪れる
人もまばらで 人形たちが 白い森で 眠っているようである
なんだか アロマオイルのような 良い香りもしている
展示の小道具のお花の香りでもないし 喚起に香りを入れている
ようでもない なにやら 懐かしいオリエンタルな 香りがする
なんて しばし 深い森の霧の中気分を 楽しんでいたのですが
判りました 香りの正体 石橋が うっかり お仕事用スーツを
箪笥に 入れたままにしてしまっていたのだ 昨日 さんざん探して
引きずり出したのだった ということは・・・樟脳 そうです
又の名を ナフタリンです 懐かしい臭いのはずです
石橋は ナフタリン部屋に 住んでいるのですからねぇ~
クサヤ・糠漬け・・・
臭い?美味しそう?・・・
個人の体験 過去の記憶・・・