ここまで、十分心拍数を上げながらやってきたわたし。
弘仁寺に上る階段を見て、ぎょぎょ!と思ったのですが、心臓よりもメンタルなので、この位全然平気。
昨日の写真は下る時の写真でした。
上をみないで足元だけを見て、数を数えながら階段を上りますと、なんとちょうど100段でした。
と思ったら、右に曲がる階段が残っていて、それが8段。
数え間違ってたかもしれませんが、108段?
それって、人間の煩悩の数と言われてる数字ではないですか。
こんな私ですら、108も煩悩もってない。
はず。
観光シーズンではないせいもあるでしょうが、人の気配は全くない弘仁寺。
入山料は、200円。
しかも、境内入り口に箱がおいてあるだけです。
貸し切り。
あれなんだっけ、細い板に願いを書いておたきあげしてもらうやつ。
それに、願い事を書いておいてきました。
この料金も、さい銭箱にいれてください、と、性善説。
ただ、こんなところでズルする人は、いないでしょう。
迫力ある虎ですね。かっこいい。誰が描いたんかなあ。
本堂の外に飾ってある絵や建造物をゆっくりじっくり鑑賞して、お寺を後に。
気温もそこまで低くなく、風もない。
空は薄曇りで、たまに青空も見える、ウオーキングには最高の日。
道しるべを見ると、ここから奈良の春日大社までは、歩いて二時間ほどだとわかり、これならついでに奈良駅まで歩いて戻れそうと、思ってしまったのが運の尽き。
またも、つる姫劇場の幕が上がる。
しかし、そうしたのには、ちゃんと理由があります。
弘仁寺を下るとバス停があるはずで、その道なりに歩けば、場合によっては途中からバスに乗ればいいや、と思っていたんです。
それなのに、何故かまた道を踏みはずし、山の辺の道ではなく、国道だか、県道だか、バス停のない道を歩いてしまった。
スマホを見ても何しても、わけわかんなくなった。
道を尋ねる人もいない場所、さすがにパニくる。
いま歩いている道沿いを行けば、奈良に着くという事だけは確かでしたし、足腰にも余裕は残っていたのですが、
山の辺の道を歩かないなら、無理に歩く意味がないと思い、最寄りの、JRの帯解駅から電車に乗ることにして、その駅を目指して、またも道に迷うばかものな私。とほほ、徒歩ほ。
ガソリンスタンドのおじさんや、ワンコの散歩のご婦人に、駅までの道を聞きながら、やっとこさ駅に着くと、次の電車は20分後。
まあ許容範囲の待ち時間。
あ~~~、ちかれたあ。
ベンチに座ってほっとすると、身体より足より、無駄足が多かったことに、軽く自己嫌悪に陥り、くよくよ。
ホームのベンチで、もう一本の満足バーを食べて、水飲んで電車に乗りました。
この日の昼ごはんは、満足バーと水のみ。
北コースの途中に飲食店はございませんぞよ。
鶏はいますが、焼いて食べてはいけません。
つる姫サバイバル劇場。
この朝、奈良から天理に向かう途中でみた時も思ったけど、この帯解(おびとけ)という駅名。
何とも、なまめかしい駅名ではないですか。
あ~~れ~~~みたいな。
爆
若い人にはわからんでしょうなあ。
ここまで、心臓が苦しいとか、身体がしんどいとか、足が痛いとか、全くなかったのですが、もう十分だなと思い、こたろうも待ってるし、奈良に着く前に、電車の中で新幹線の予約を一時間早い便に変更。
奈良駅近くを散策するのもありかと考えていましたが、やめました。
京都駅について、新幹線のホームでお弁当を買おうと思ったんだけど、食べたいの全然ないし、満足バー2本のおかげか、おなかも空いてないし、出張のおじさんみたいに缶ビールだけ買って、15時過ぎの新幹線に乗り込みました。
久々に、発泡酒じゃないほろ苦いビールを飲み飲み、つる姫的に考える。
道しるべを見落としたのは大失敗だったけど、旅なら引き返すこともできる。
人生は、そうはいかない。
幾度も分かれ道があって、誰かに示してもらって進むことも、自分で選んで進むこともある。
旅は人生の縮図とはいうけどと、若者のような感慨にふける。
道しるべ、大事よね。
でも、迷っても無駄じゃないよ、とも思う。
無駄にしちゃいけないって思う。
いや、この日のアレは無駄だったと、きっぱり認めて諦めよう。
急遽の列車変更で、新幹線は3人掛けの窓際しかとれなかったのですが、そのおかげで、人生初めて、東へ向かう新幹線の右側に富士山をみました。
これ、言ってる意味わかんない人もおられるかな。
新幹線から見える富士山って、東京から西へ行くときは右側、帰る時は左側にしか見えない物だと思ってたけど、一瞬だけ反対方向に見える場所があるのです。
気になる人は調べてください。
陽が長くなっていたし、居眠りしたり、スマホに夢中じゃないから見えた景色でもありました。
車窓に美しい山の影が見えた時、幻かと思いました。
あの無駄だと思えた迷い道を歩いたからこそでもあり、やっぱ、私って、「もってる」よね。
新幹線の駅で降りて、電車を乗り継いで、家まで後2分というところで
さんまんぽ。
ちょうどで写真を撮る、こだわり劇場。
久々、ようあるいたなあ~~♪
山の辺の道北コース。
道を間違えなくて、すんなりと奈良までの20キロを踏破できたら、もっとよかったかもしれないけど、やり残したことのある人生の方がいいと、先日思ったばかり。
しかし、もうこんなハチャメチャな旅はこりごりだあ~~と思ったのは、一瞬。
この旅は、ほんのウオーミングアップだったなあ!との結論に至る。
なんやかや、まだいけるかも、、と自信もついた旅でした。
驚くべきは、筋肉痛とか全然なくて、私には筋肉がないのかなあと思った。
そんなわけないやろ、ですが。
一昨日、ちょっと疲れが出た感じでしんどい時間もありましたが、年始に新たに起こった耳鳴りは、改善してきたようです。
つる姫にとっての特効薬は、やっぱし、ずっこけひとり旅なのかも。
さて、今年の次の行き先は!?
つる姫劇場、次の幕をお楽しみに♪
こたろうくんは、案の定、喜んでおしっこをちびって迎えてくれました。
かわええのう♪
おしまい。
3日に渡り、最後までお読みいただきありがとうございます。
急いで書いたので、おかしなところがあったらお許しを。
感謝をこめて
つる姫