☆つる姫の星の燈火☆

黒い鳥

 

山の故郷のお日様は 山から上り  山へと沈んだ

秋の夕暮 柿の実色に空の雲が染まると

もう家に帰る時間

 

空を見上げると

何百羽と思われる黒い鳥が 西の空から東の空に移動していく

かあかあと 声を掛け合いながら 塒に帰るカラスの群れ

 

その光景は 神々しくもあった

カラスと一緒に帰る 時計のない時間

鍵のかからない暖かい家で 晩御飯が湯気を立てていた

 

今 カラスは 人の肩先や頭上をかすめて通り過ぎる

人が切り刻んだ 大切な森を追われ

ついばめる御馳走には 蓋をかけられ

黒い翼の美しさを褒められることもなく

朝一番の風を切って どこに飛んでいくのだろう

 

かつて人と自然の間には とても大切な境界線があった

最初に境界線を越えたのは

 

カラスではない

 

薄暗い玄関のカギ穴に 鍵を差し込むとき

とてもちっぽけな一単位の塒を守るために

とても大切なものをなくし続けてきた 人の愚かさを感じる

 

 

 

 

 

 

今日はこれから雨の予報です。

今朝の空です。

 

ニコンの電池切れにつき

コンデジで撮りました

カラスって脳みそが大きいそうです。

人の顔を覚えるとか

 

今日もご訪問くださりありがとうございます。

感謝をこめて                                         つる姫

 

 

 

 

 

 

 


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
天道虫さん
海に沈む夕日はロマンチックです
私も北海道の礼文島で、海に沈む夕日を仲間と見た時に涙が出た青春を思い出しました。
水平線がキラキラ光っていました。
天道虫
東京育ちも夕日は山に沈んだんですね。
大人になって、新潟に出張して、海岸で夕日が海に沈む光景を生まれて始めてみて、なぜだか涙がこぼれた。
特別美しい夕日ではなかったんですが・・・
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